「学問に王道なし」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「学問に王道なし」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「学問に王道なし」をざっくり言うと……

意味知識や知恵を簡単に手に入れることは出来ないということ
由来古代ギリシアの数学者ユークリッドの言葉
類義語下学して上達すなど
英語訳There is no royal road to learning.(学問に王道なし。)

「学問に王道なし」の意味をスッキリ理解!

学問に王道なし:知識や知恵を簡単に手に入れることは出来ないということ

「学問に王道なし」の意味を詳しく


「学問に王道なし」は、知識や知恵を簡単に手に入れることは出来ないということを意味します。

また、学問を習得するためには、基礎から一つずつ学び、努力を積み重ねなければならないという意味もあります。

 

「王道」には、本来「王様にだけ許された簡単な方法」「正攻法」という意味があります。

このことわざにおいては前者の意味で使用されています。「王様専用の特別な近道」「安易な方法」を表します。

つまり、「学問に王道なし」を簡単に言い換えると、「王様にだけ許された特別な方法など学問には存在しない」となります。

 

よくある勉強として、テスト前の一夜漬けや、山を張って一部の知識を詰め込むことがあります。

しかし、このような勉強方法では、テストが終わればすぐに忘れてしまいます。そのため、「学問をきわめる」という点では、意味がありません。

結局はそのようなことをするよりも地道に勉強するのが一番だということです。

「学問に王道なし」の使い方

  1. 一夜漬けをしたところで本当の意味で知識は身につかないよ。学問に王道なしというだろう。
  2. 学問に王道なしという言葉を信じて、本番の試験に向けて地道にコツコツと頑張ろう。

「学問に王道なし」は基本的に、勉強に関わる分野以外では使われません。

「学問に王道なし」の由来

「学問に王道なし」ということわざは、「幾何学の父」と呼ばれた古代ギリシャ時代のユークリッドという数学者の話に由来します。

ユークリッドがエジプト王に数学を教えていると、エジプト王は「幾何学を学ぶのに簡単な方法はないか」とユークリッドに問いました。

それに対し、ユークリッドが「幾何学に王道なし」と答えました。

この「幾何学に王道なし」という言葉が変化し、「学問に王道なし」ということわざが生まれました。

「学問に王道なし」の類義語

「学問に王道なし」には以下のような類義語があります。

  • 下学上達:身近なものから学んでいき、次第に進歩向上するということ

「学問に王道なし」の英語訳

「学問に王道なし」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • There is no royal road to learning.
    (学問に王道なし。)

まとめ

以上、この記事では「学問に王道なし」について解説しました。

意味知識や知恵を簡単に手に入れることは出来ないということ
由来古代ギリシアの数学者ユークリッドの言葉
類義語下学して上達すなど
英語訳There is no royal road to learning.(学問に王道なし。)

楽をして、結局忘れてしまっては、学問をする意味がありません。

何事も、地道にコツコツ積み上げていくことが大切だということですね。