「骸骨」と「ドクロ」の違いとは?スカルやしゃれこうべは?

違いのギモン

アニメは漫画が世界的に有名な日本では、多くの作品に「骸骨(がいこつ)」や「ドクロ」がキャラクターやトレードマークとして登場しますよね。

普段あまり意識しないせいか、「骸骨」と「ドクロ」は同じものだと考えている人は結構いると思います。実は、この2つの言葉はきちんと区別されているのをご存知でしょうか。

この記事では、「骸骨」と「ドクロ」の違いについて解説します。

結論:部位が違う

「骸骨」と「ドクロ」は表す部位が違います。

骸骨は頭蓋骨を含めた骨格全体を表すのに対し、ドクロは骨格の中でも頭蓋骨を表します。

「骸骨」をもっと詳しく


骸骨という場合、動物、特に哺乳類動物の骨格や、白骨化している亡骸のことを指します。
魚など、哺乳類以外の動物が白骨化した死骸のことは「骸骨」とは呼びません。

頭の骨から足先の骨まで、骨全体を含めて「骸骨」と言うのです。

ですから、学校の理科室にある骨格の人体模型は骸骨というのが正しいですね。ちなみに日本で馴染みの深い英語であるスケルトンは、骸骨という意味です。

「ドクロ」をもっと詳しく


ドクロという場合は、頭蓋骨のことを指します。

つまり、ドクロは骸骨の一部分ということができます。

ドクロはしゃれこうべともいわれ、これは長い間雨風に晒された頭、「晒され頭」から来ています。

晒(さら)されたことで白骨化してしまった頭、それがすなわちドクロなのです。ここから、海賊旗に描かれているマークは骸骨ではなくドクロという方が適切だとわかりますね。

 

ドクロは英語でスカルと言います。スケルトン同様、こちらも日常の中で耳にすることが多い言葉ですね。

ちなみに、ドクロというのは世界的に「死」や「不吉」の象徴です。しかし同時に「命の器」ともされ、「再生」の象徴ともされています。

また、仏教においてドクロは「無常」、つまり永遠に変わらないものはない、という真理を表すものと見なされており、人の命の大切さを表す縁起の良いものとされています。人によっては身につけたり家に飾る人もいるようです。

信仰や宗教、神話によって、現在私たちが考える「ドクロ」のイメージとは異なるイメージを持っている人も大勢いるということですね。

まとめ

以上、この記事では、「骸骨」と「ドクロ」の違いについて解説してきました。

  • 骸骨:頭蓋骨を含めた骨全体のこと
  • ドクロ:頭蓋骨のこと

アニメやファッションなど、日常で目にすることが多くなってきている骸骨とドクロ。2つの違いを知っておくと、友達に自慢できるかもしれません。