「不可逆的(ふかぎゃくてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「不可逆的(ふかぎゃくてき)」です。

化学の授業などで「不可逆反応」などの言葉を聞いたことはないでしょうか。それに限らず、「不可逆的」は日常の場面でも使用できる言葉です。ぜひとも意味を押さえましょう。

以下では、「不可逆的」の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「不可逆的」の意味をスッキリ理解!

不可逆的(ふかぎゃくてき):元に戻せないさま

「不可逆的」の意味を詳しく

「不可逆的」とは、元の状態に戻すことができないさまを指します。

「不」と「可逆的」に分けると、意味がわかりやすいです。「可逆的」とは、「逆に行くことが可能」と書くように、元の状態に戻すことが可能であるさまを指します。その「可逆的」に打消しの「不」がつくため、元に戻らないさまを意味します。

「不可逆的」なものの例としては、卵があります。たとえば、卵を茹でたとしましょう。このとき、黄身や白身は固まっています。

ここで、この茹で卵を茹でる前に戻すことはできるでしょうか。できませんよね。このように、処理を行う前に戻れないさまが「不可逆的」です。

「不可逆的」の使い方

  1. 焦げたらおしまいだ。肉を焼くのは不可逆的な行為だから、美味しく焼こう。
  2. 相手に伝えた言葉は取り返せない。発言は不可逆的なものだから、大切に言葉を選ぼう。
  3. 何かの反応の進行を阻害した時、その何かが元の状態に戻らない場合、その阻害を不可逆的阻害と言。う

①では、焦げてしまった肉をもとに戻すことはできないと言っています。火を入れる前の状態に戻れない点で、焼くという行為は「不可逆的」です。

②では、一度した発言は取り返せないということを述べています。伝える行為は「不可逆的」であるからこそ、大切に言葉を選んでいきたいですね。

③の「不可逆的阻害」は化学用語です。主に、酵素の研究で使われます。たとえば、酵素の機能を抑制するために、特定の薬剤を投与することがあります。この際、機能を抑制された酵素が元の状態に戻らない場合、一連の抑制を「不可逆的阻害」と言います。

「不可逆的」の類義語

「不可逆的」には以下のような類義語があります。

  • 非可逆的:元の状態に戻せないこと
  • 取り返しがつかない:はじめからやり直すことができないこと

「不可逆的」の対義語

「不可逆的」には以下のような対義語があります。

可逆的:元の状態に戻せるさま。やり直しがきくこと。

可逆的なものの例は、水と氷があります。水から氷になることも、氷から水になることもできますよね。

「不可逆的」の英語訳

「不可逆的」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • irreversible
    (不可逆的な)
  • ちなみに、「可逆的」は reversible と表現します。”i” が否定語として機能し、irreversible は「不可逆的」を指します。

    例文は以下の通りです。

    例文
    1. This chemical reaction is irreversible.
      (この化学反応は、不可逆的だ。)
    2. He was irreversibly damaged.
      (彼は、不可逆的な損傷を負った。)

    ①では、AからBは生成できるものの、BからAは生成できないといった化学反応のことを「不可逆的」と言っています。

    ②の「不可逆的な損傷」とは、一度負うと回復することが不可能である損傷のことです。

    まとめ

    以上、この記事では「不可逆的」について解説しました。

    読み方不可逆的(ふかぎゃくてき)
    意味元に戻せないさま
    類義語非可逆的、取り返しがつかない
    対義語可逆的
    英語訳irreversible

    「不可逆的」は、「不可逆反応」など、元は化学用語としてよく使われている表現でしたが、日常生活でも応用できます。ぜひとも意味を押さえてみてください。