「符合(ふごう)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「符合(ふごう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「符合」の意味をスッキリ理解!

符合(ふごう):2つ以上の物事がぴったりと合うこと、割符があうこと

「符合」の意味を詳しく

「符合」とは、いくつかの物事がピッタリ合うこと、割符があうことという意味の熟語です。

モノ、事柄、人などが互いにぴったりと一致する場合に用いられる言葉で、「~と符合する」というように使います。

「符合」がよく使われる事柄には以下のようなものがあります。

事柄の例
  1. 規則
  2. 原則
  3. 精神
  4. 方針
  5. 政策
  6. 利益

「符合」の使い方

「符合」の例文
  1. これらの証言は、事実と符合する。
  2. 金融緩和政策は、デフレ脱却という政府の方針と符合したものであった。
  3. 人相書きと符合する人物が逮捕された。

①の例文は、「これらの証言が事実と一致するという」意味で使われています。「事実と符合する」という言い回しは、よく使われるため覚えておくといいでしょう。

②の例文は「金融緩和政策は、デフレ脱却という政府の方針と合致したものであった」という意味で使われています。「~と符合する」という言い回しと政策、方針などは一緒に使われることが多いため、覚えておきましょう。

③の例文は「人相書きと同じ顔の人物が逮捕された」という意味です。

「符合」の語源

「符合」とはもともと、中世の日本で使われた「割符が合う」という意味でした。割符が寸分違わずに合致するところから、「物事がぴったりと合うこと」の意味が生まれました。

「割符」とは
割符(わっぷ/さいふ)とは、中世の日本において遠隔地の金銭取引などの決済などに用いられた証書のことです。現在の為替のもとになりました。

中世では、遠隔地での商品購入のために相手が発行した割符を先に購入し、現地で商品と交換することで決済をおこなうという使い方をされていました。木片などしるしを書き、それを2つに割って使ったことから、割符とようになりました。

鎌倉時代には、荘園から年貢を実際に運ぶ手間を省くために用いられ、その後、室町時代になると商業取引上の決済手段として、京都や奈良を中心に普及しました。江戸時代には、大阪を中心に金融網の形成によって全国的な為替制度へと発展しました。

「符合」の類義語

「符合」には以下のような類義語があります。

  • 合致:ぴったり合うこと
  • 一致:2つ以上の物事が、くい違いなく同じになること
  • 条件に適う:定められた基準や条件に、適合しているさま
  • 相当する:当てはまる、道理に適う

「~と同じ」という意味を持つ言葉が類義語として挙げられます。

「符合」の対義語

「符合」には以下のような対義語があります。

  • 齟齬:意見や事柄がくい違って合わないこと
  • 不一致:ぴったりと合わないこと

「~と同じでない」という意味を持つ言葉が対義語として挙げられます。

「符合」の英語訳

「符合」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • correspond to
    (~に対応する)
  • match
    (調和する、適合する)

「符合」と「符号」と「付合」

「符合」と漢字と読みが似ている言葉として、「符号」「付合」があります。それぞれ意味が異なっているため、しっかりと違いを確認しておきましょう。

符号:しるし、記号、数学における正負のしるし

付合:2つのことを合わせること

付合は「つきあい」と読むことができる点にも注意してください。

まとめ

以上、この記事では「符合」について解説しました。

読み方符合(ふごう)
意味2つ以上の物事がぴったりと合うこと
語源中世の割符から
類義語合致、一致、相当するなど
対義語齟齬、不一致など
英語訳match(調和する、適合する)
「符合」と「符号」と「付合」「符号」(しるし)、「付合」(合わせること)

「符合」という熟語は聞きなれない人も多いかもしれませんが、「符合」という言葉の由来から、使われ方を覚えるとしっかりと記憶に残るのではないでしょうか。