「不憫(ふびん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「不憫(ふびん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「不憫」の意味をスッキリ理解!

不憫(ふびん):かわいそうであわれな様子

「不憫」の意味を詳しく

「不憫」とは、かわいそうであわれなことです。

「憫」という字は「あわれむこと」という意味です。「不」という字がついていますが、打ち消しで「あわれまないこと」とはならないので注意しましょう。

「不便」とも表記しますが、「不便(ふべん)」と使い分けにくいこともあり「不憫」という表記が一般的になっています。

  • 不便:便利でなく都合が悪いこと

「不便」は「ふびん」とも「ふべん」とも読みます。「ふびん」の場合には「不憫」と同じ言葉として扱われますが、「ふべん」の場合には意味が変わります。

「ふべん」は「便利ではない」という意味になり、まったく意味が違うので注意しましょう。

「不憫」の使い方

  1. 幼くして事故で両親を亡くした彼女が不憫でならない。
  2. 落ち度のない社員をクビにするのは不憫だが、不景気なのでしかたがないことだ。

上記の例文のように、「不憫」は自分でない相手に対して、「かわいそう」という感情を抱いたときに「不憫だ」という形で使われます。

①の例文では、両親を亡くした「彼女」に対して、「かわいそう」という気持ちを向けています。

②び例文では、「社員」が、本人のせいでなく不景気の煽りを受けて解雇される状況について、「不憫だ」と同情を向けています。

「不憫」の類義語

不憫には以下のような類義語があります。

  • 気の毒:相手の悪い境遇に同情して心を痛めること
  • かわいそう:相手に同情する気持ち
  • 哀れ:かわいそうな姿
  • 痛ましい:悲惨で目を背けたくなるような様子

「気の毒」「かわいそう」は相手に対する同情から起こる気持ちです。

どちらも相手に心を痛めていますが、「かわいそう」はやや悲惨さが軽い場面でも使え、「気の毒」よりも使える幅が広いです。

「哀れ」「痛ましい」は、「気の毒」や「かわいそう」といった気持ちを起こさせる姿のことを指します。明確な区別はありませんが、「哀れ」は精神的、「痛ましい」は肉体的に悲惨な場合に使われることが多いです。

「不憫」は、ほとんどこれらと意味が変わりませんが、「かわいそう」よりは重い印象を与えます。微妙にニュアンスが変わる場合もあるので慎重に使い分けましょう。

「不憫」の英語訳

不憫を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • pitiable
    (哀れな)
  • piteous
    (痛ましい)

pitiableは、「哀れな」「不憫な」といった意味を持つ英単語です。日本語の「不憫」よりやや重い印象があるので気をつけましょう。

piteousは、「痛ましい」「悲惨な」といった意味を持つ言葉です。こちらも、直訳だとわかりませんが、英語話者には少し重く感じられる場合があります。

pitiableは “He is pitiable.” や “a pitiable girl” など、人を修飾する場合によく使われます。一方でpiteousは “piteous sight(悲惨な光景)” など、状況について修飾する場合に使われがちです。

これらの単語自体の意味はあまり変わりませんが、言葉の結びつきの相性が変わるので注意しましょう。

まとめ

以上、この記事では「不憫」について解説しました。

読み方不憫(ふびん)
意味かわいそうであわれな様子
類義語気の毒、かわいそう、哀れなど
英語訳pitiable(哀れな)

「不憫」は使用頻度が高い一方で、正確でない意味でも捉えられがちな言葉です。正しく覚えて使い分けられるようにしましょう。