「フロンティア」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フロンティア」です。

「フロンティア」の意味・使い方・語源について分かりやすく解説します。

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「フロンティア」とは?

フロンティア(frontier):国境地帯、辺境のこと。また、未開拓の分野のこと。

「フロンティア」の意味を詳しく

「フロンティア」とは、国境や辺境地帯、また未開拓の分野のことを表すカタカナ語です。

フロンティアは大きく2つの意味に分けることができます。1つは「国境」「辺境」のこと、もう1つは「未開拓の分野」のことです。前者はアメリカ合衆国など欧米圏で用いられることが多く、後者は日本で用いられることが多い言葉です。

では、それぞれどのような意味なのでしょうか。掘り下げていきましょう。

「国境」「辺境」という意味

フロンティアは、「国境」や「辺境」を意味すると説明しました。しかし、フロンティアは「国境線」や、国家間を分かつラインという意味とは少し異なってきます。

そうではなく、フロンティアは国境周辺のエリア一帯のことを指します。

たとえば、大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を分かつ38度の軍事境界線は国境線なので、フロンティアではありません。一方で、その周辺にある非武装中立地帯(ひぶそうちゅうりつちたい)は、国境一帯となるので、フロンティアということになります。

「未開拓の分野」という意味

フロンティアという言葉は、「開拓」という言葉と強い結びつきがあります。それは、アメリカ合衆国の開拓の歴史にまで遡りますので、まずは時代背景を説明しましょう。

イギリスからアメリカへ移住したアングロサクソン人は、先住民族であるネイティブアメリカンを駆逐し、東から西へ領地を「開拓」した、という歴史があります。この未開拓地のことを「フロンティア」といいます。また、未開拓地と開拓地の境界は「フロンティアライン」と呼ばれています。

イギリスからやってきたアメリカ人は「フロンティアライン」を西に西に進めることで、自らの領土を拡大してきました。1890年ごろに、西進が完了したことで、「フロンティアライン」は消滅したとされています。

このフロンティアラインの西進は、今でもアメリカの発展の象徴とも言われています。このような開拓者の精神は、「フロンティアスピリット」と呼ばれ、積極性や挑戦を大事にすると言われているアメリカ人気質の源泉とも言われています。

 

このような背景がある中、日本では「国境」「辺境」というよりもむしろ、「未開拓の分野」という意味で用いられることが多い言葉となりました。主にビジネスの分野で用いられることの多い言葉です。

それは、未進出の分野や仕事を「未開拓地」にたとえています。アメリカの開拓者のように、積極性や挑戦心などを忘れず、新たな仕事領域へ挑む精神は「フロンティアスピリット」とも呼ばれ、多くのビジネスの場で用いられてきました。

このように、アメリカ開拓の歴史になぞらえ、未開拓地の分野を「フロンティア」と呼んでいるのです。

 

また、「未開拓」という意味で、経済学でも用いられています。それは、「フロンティア市場」という用語です。経済発展が比較的初期段階にある国々のことを指します。経済市場が「未開拓」であり、今後の発展が見込まれる国を指す言葉です。

このような、フロンティア市場は主に有力な投資先として認識されています。なぜなら、先進国にはない豊富な天然資源などが期待できるためです。その反面、多くの発展途上国では政治が不安定であることが多く、リスクが大きいとされています。

 

「パイオニア」との違い

「フロンティア」と似た言葉に、「パイオニア」があります。どちらも、「開拓する」という意味を含む言葉ですが、決定的な違いがあります。

「パイオニア」は、「先駆者(せんくしゃ)」という意味の言葉です。一口に開拓といえども、パイオニアには「誰よりも先駆けて開拓する」という、「時間的な早さ」という意味が含まれています。

対して、「フロンティア」では、「未開拓地を開拓する」という意味になります。ここには、「誰よりも早く」というニュアンスは含まれていません。

このように、「時間的な早さ」の有無によって、両者は区別することができます。

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「フロンティア」の使い方

  1. フロンティアを開拓し、領土の拡大を目指した。
  2. いつなん時も、フロンティア精神を忘れてはならない。
  3. 難民は入国管理局のある、フロンティアタウンを目指し前へ進んだ。

フロンティアという言葉は、名詞または形容詞として用いることができます。

例文①では、「未開拓地」という意味で用いられています。「未開拓地」という名詞で用いることができます。

例文②では、未開拓分野に対する積極性・挑戦心という意味で用いられています。また、③では、国境地帯という意味で用いられています。フロンティアタウンとは、「国境地帯にある街」という意味の言葉です。

「フロンティア」の語源

フロンティアの語源はラテン語の “frons” です。

フロンティアという言葉は、ラテン語の frons に由来を持ちます。

frons とは「額(ひたい)」という意味を持ちます。「額」とは、人間の顔のおでこ周辺の部分です。

この「額」という意味から、「前面」という意味に変化しました。さらに発展し、「国の前面」、すなわち「国境」や「辺境」という意味になって、現在でも用いられています。

 

なお、アメリカなどの欧米圏の国では、日本のような「未開拓地」という意味で用いられることはあまり多くありません。ただし、「アメリカ開拓者が開いた、未開拓地」という、特定地点を表すことがありますので、意味には注意する必要があります。

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まとめ

以上、この記事では「フロンティア」について解説しました。

英語表記フロンティア(frontier)
意味国境地帯、辺境のこと。また、未開拓の分野のこと。
語源ラテン語の frons

アメリカの開拓者の挑戦心や積極性は、先住民の権利など現在でも尾を引く問題はあるとはいえ、目を見張るものがあります。

開拓した距離は、約4000kmを超える、想像を絶する距離です。その距離を、開拓者は足だけで開拓していきました。

このようなアメリカ人の、精神力・挑戦心といった「フロンティアスピリット」は今でもアメリカ人に根付いています。 Facebook や Apple といった先駆的な企業が多いのも、このような気持ちが元にあるのかもしれませんね。

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