今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フラジャイル」です。
「フラジャイル」の意味、固有名詞としての意味、使い方、語源、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「フラジャイル」の意味をスッキリ理解!
「フラジャイル」の意味を詳しく
「フラジャイル」とは、壊れやすいさま・脆いさまのことです。
物体から形のない物まで、さまざまな対象が「壊れやすいこと」を意味します。例えば、ガラス製のコップや、人間の精神など、幅広いものを形容できるのです。
また、海外では、宅急便の箱に書かれて「割れ物注意」の意味を表すこともあります。
固有名詞としての「フラジャイル」の意味
「フラジャイル」は、商品や楽曲の名前などに、固有名詞として使われることがあります。
- 香水
- 楽曲
- ドラマ
香水の名前の「フラジャイル」
「フラジャイル」は、香水の名前として使われています。
「ジャン=ポール・ゴルチエ」という海外のコスメティックブランドが、1999年に発売した香水です。
スノードームのような容器のデザインと、甘い香りが特徴の有名な香水でしたが、現在では、廃版になっています。
楽曲の名前の「フラジャイル」
音楽ユニット・Every Little Thingの人気な楽曲のひとつに、「fragile(フラジャイル)」があります。
相手を思いあう恋人の歌で、「相手を傷つけてしまう」という歌詞の内容から「fragile(フラジャイル)」というタイトルが付けられたと考えられます。
ドラマの名前の「フラジャイル」
2016年にフジテレビで放送されたドラマに、「フラジャイル」があります。
このドラマは、『月間アフタヌーン』で連載されていた『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』というタイトルの漫画が、原作になっています。
ドラマ化する際に、名前が簡略化されて「フラジャイル」になっています。
変わり者の医師である岸京一郎が、周りの人間と衝突しながらも、患者の命を救っていくという内容です。
作品の中で、「フラジャイル」という名前のキャラクターや設定が登場するわけではありません。また、何が「フラジャイル」に当たるのかをはっきりと描写されているわけでもありません。
「命」や「肉体」が「はかないものである」という意味で「フラジャイル」というタイトルが付けられたとも考えられます。
「フラジャイル」の使い方
「フラジャイル」には以下のような使い方があります。
- フラジャイルな愛だからこそ、愛しいのだ。
- 私たちは、フラジャイルな命を大切にしなければならない。
➊と➋の「フラジャイル」は、「はかない」という意味で使われています。
「フラジャイル」の語源
「フラジャイル」の語源は英語の “fragile” です。
英語の “fragile” には、以下のような意味があります。
- 壊れやすい
- 脆い
- 虚弱(きょじゃく)な:力や勢いが弱いこと。特に、からだが弱いこと
- かよわい
- はかない:束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま
カタカナ語の「フラジャイル」と同じく、「壊れやすいようす」を表す形容詞です。
カタカナ語の「フラジャイル」は、 “fragile” の英語発音が語源になっています。フランス語では「フラジャイル」ではなく「フラジール」と発音されます。
「フラジャイル」の類義語
「フラジャイル」には以下のような類義語があります。
- フラジール:壊れやすいさま
「フラジャイル」の対義語
「フラジャイル」には以下のような対義語があります。
- アンチフラジャイル:強靭(きょうじん)なさま・壊れにくいさま
「アンチフラジャイル」とは、作家のナシーム・ニコラス・タレブが作った造語です。
後に続く単語を否定する意味のある “anti” (アンチ)と “fragile” 「フラジャイル」が組み合わさっています。
まとめ
以上、この記事では「フラジャイル」について解説しました。
英語表記 | フラジャイル(fragile) |
---|---|
意味 | 壊れやすいさま・脆いさま |
語源 | 「壊れやすい」という意味の英単語 “fragile” |
類義語 | フラジール |
対義語 | アンチフラジャイル |
「フラジャイル」は、商品や漫画の名前としても、耳にする機会がある言葉です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。