故事成語「千金の裘は一狐の腋に非ず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)」です。

言葉の意味・例文・由来・英語訳について、わかりやすく解説します。

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「千金の裘は一狐の腋に非ず」の意味

千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)国を治めるには、多くの人や資源が必要であること

「千金の裘は一狐の腋に非ず」の意味を詳しく


「千金の裘は一狐の腋に非ず」とは、高価な皮の服は一匹のキツネの脇の毛からは作れないことから、国を統治することは、多くの優れた人物や資源の力がないと成り立たないという例えです。

昔の中国では、キツネの脇の下の白い毛はとても貴重だったため、それから作られた服が、身分の高い人たちの間で人気でした。

「裘(きゅう)」とは獣の毛・皮でできた衣服のことです。また、「腋(えき)」とは、脇(わき)のことを指しています。

 

四字熟語として「一狐之腋(いっこのえき)」と表されることもあります。

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「千金の裘は一狐の腋に非ず」の例文

「千金の裘は一狐の腋に非ず」は、文章中では以下のように使われます。

  1. 千金の裘は一狐の腋に非ずと言うように、大きな成功には仲間が欠かせないものだ。
  2. あの会社の社長は優秀だが部下はいまいちで潰れてしまった。千金の裘は一狐の腋に非ずだ。

「千金の裘は一狐の腋に非ず」の由来

中国の、漢の時代に書かれた『史記』という本が由来になっています。この本は、中国の歴史書として作られたものです。

『史記』を書いた司馬遷(しばせん)が書いた一文です。以下は原文と現代語訳です。

太史公曰語曰千金之裘非一狐之腋也

臺榭之榱非一木之枝也

三代之際非一士之智也

信哉夫高祖起微細定海內

謀計用兵可謂盡之矣

 

太史公(司馬遷)は言った。

「千金の毛皮の衣服は、たった一匹の狐のわきの下の毛皮でできているのではない。

高殿(たかどの)の複雑な骨組みは、たった一本の木の枝でできているのではない。

三代(夏、殷、周)の時代は、たった一人の知恵だけで成り立っていたのではない。
漢の初代皇帝であるである劉邦は、微細に起こして海内を平定し、

知恵のある者も、兵士も、それぞれ多くの人間が全力を尽くしたのだ。

「国には何が必要か」を、司馬遷は歴史を研究する中で感じ取ったのでしょう。

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「千金の裘は一狐の腋に非ず」の類義語

「千金の裘は一狐の腋に非ず」には、以下のような類義語があります。

  • 大廈の材は一丘の木に非ず(たいかのざいはいっきゅうのきにあらず)

これは、大きな建物に使う木は一つの山に生えている木だけでは足りず、他の山のものも必要であることから来ています。意味は「千金の裘は一狐の腋に非ず」と同じです。

「千金の裘は一狐の腋に非ず」の英語訳

「千金の裘は一狐の腋に非ず」は英語では以下のように表されます。

  • To rule a country requires many great men.
    (国を治めるためには多くの優秀な人材が必要だ)
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まとめ

以上、この記事では「千金の裘は一狐の腋に非ず」について解説しました。

読み方千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
意味国を治めるには多くの優秀な人材が必要であること
由来中国の漢時代の書物『史記』から
類義語大廈の材は一丘の木に非ず(たいかのざいはいっきゅうのきにあらず)
英語訳To rule a country requires many great men.

日常的に使われることは少ない故事成語ですが、覚えておくと役に立つこともあるかもしれません。

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