皆さんは、参加する研修会の名前を気にしたことがありますか。改めて見てみると、「フォーラム」「シンポジウム」「セミナー」などの言葉がついていると思います。
しかし、これらの研修会に出たことはあっても、具体的な違いを説明できる人はなかなかいないと思います。
この記事では「フォーラム」「シンポジウム」「セミナー」の違いをご紹介します。
結論:違いは開催目的
「シンポジウム」とは、意見交換ができる場所のことです。
「セミナー」とは、何かについて学ぶ場所のことです。
「フォーラム」をもっと詳しく
「フォーラム」とは、何かを決定する場所のことです。公開討論会とも呼ばれています。
「フォーラム」では、決定事項をたくさん集め、大人数で決定します。「フォーラム」には、「決定する」というゴールがあります。ゴールの形が明確だからこそ、それに至るまでのプロセスとして、細かい内容を取り上げられることもあります。
決定は、投票が一般的です。決定するまでの段階で、討論をすることもあります。最近では、フォーラムにウェブ上で参加することができるものもあり、規模が多様化しています。
「フォーラム」は、古代ローマ時代に生まれました。当時、公共広場にて政治などの決定事項を話し合っていたことが由来になっています。現在の、裁判や政治集会の元になっています。
「シンポジウム」をもっと詳しく
「シンポジウム」は意見交換ができる場所です。
専門性に特化した内容について意見交換をします。「フォーラム」より小さい公開討論会とも言えます。
「シンポジウム」の流れは以下の通りです。
- 同一の問題の異なった面を比較し、その内容についての講演をする
- 聴衆又は、司会者が質問する
- 講演者が、質問に答える
パネルディスカッション
「パネルディスカッション」は、専門分野に特化した少人数の公開討議です。掲げられたテーマを異なる意見を持った複数の関係者が討論します。
1990年頃に生まれた比較的新しい討論の手法で、様々な場面で使われています。
「シンポジウム」は、聴衆全員が質問をしますが、パネルディスカッションは、聴衆の代表者が質問をします。
「セミナー」をもっと詳しく
「セミナー」は、何かについて学ぶ場所です。
大学の講義のように、教える立場と教わる立場が完全に分離しています。そのため、講演会とセミナーは、同じ意味の言葉として使われることが多いです。英語では、 “seminar”と表記します。
自ら積極的に申し込み、受講していることが多いです。
まとめ
以上、この記事では、「フォーラム」「シンポジウム」「セミナー」の違いについて解説しました。
- フォーラム:何かを決定する場所
- シンポジウム:意見交換ができる場所
- セミナー:何かについて学ぶ場所