今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フレックスタイム」です。
「フレックスタイム」の意味や使い方、語源などについて分かりやすく解説します。
「フレックスタイム」とは?
「フレックスタイム」の詳しい意味
「フレックスタイム」とは、労働者が、自分自身で働き始める時間・終わる時間・働く時間の長さを自由に決めることができる制度のことで、通常「フレックスタイム制」と呼ばれています。
自由に働く時間を決められるとは言っても、楽ができるわけではありません。一か月に働かなければいけない時間の長さは会社によって決められており、それに満たない場合は遅刻や欠勤の扱いになります。
労働基準法によって、労働の上限は1日あたり8時間、1週間当たり40時間と決められています。これを「フレックスタイム制」では、1週間当たり40時間を超えなければ、1日あたりの労働時間を自由に決めることが可能になります。
職種によっては毎日同じ忙しさでない場合も多くあるので、そういった場合に「フレックスタイム制」は効果的です。反対に、営業などの取引先とのやりとりが重要な職種には向いていません。
また、「フレックスタイム制」を取り入れることで、就業開始時刻を通勤ラッシュから外すことができるのも大きなメリットとして挙げられます。
国や企業によって、定められている「フレックスタイム制」には多少差があります。日本で行われる一般的な「フレックスタイム制」では、実際に働いている時間をコアタイムとフレキシブルタイムに分ける形態を採用しています。
- コアタイム:会社の従業員が、必ず働かなければいけない時間帯
- フレキシブルタイム:働くか働かないかを自由に決められる時間帯
つまり、この形態では完全に自由に時間を選ぶことができず、コアタイムに指定された時間は働かなければいけません。しかし多くの企業は、社員同士や取引相手との打ち合わせを行わなければならない場合がほとんどです。そのため、コアタイムを設定する必要があります。
これに対し「スーパーフレックスタイム制」では、コアタイムがなく、完全に労働者が自由に働く時間を決めることができます。
「フレックスタイム」の使い方
「フレックスタイム」は、文中では以下のように使われます。
- この会社はフレックスタイム制を導入しているので、柔軟な働き方ができます。
- フレックスタイム制を取り入れることのメリットとデメリットを考えるべきだ。
「フレックスタイム制」という形で使われることがほとんどです。
「フレックスタイム」の語源
「フレックスタイム」とは、物事を柔軟に扱うことを表す”flex”と、時間を表す”time”からなる複合語です。
「フレックスタイム制」の場合は、”flextime system”と表されます。
まとめ
以上、この記事では「フレックスタイム」について解説しました。
英語表記 | フレックスタイム(flextime) |
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意味 | 働く人が自分自身で働く時間を自由に決められる制度のこと |
語源 | 物事を柔軟に扱うことを表す”flex”と、時間を表す”time”より |
メリット | 柔軟な働き方の実現、通勤ラッシュの回避 |
デメリット | 取引先との調整が困難、計画性が必要 |
就活や転職をする際の基準として、フレックスタイムを導入しているかどうかを見るのもよいのではないでしょうか。