「直す」と「治す」の違いとは?意味から使い分けや使い方まで解説

違いのギモン

私たちは、漢字を使って文章を書きますが、どの漢字を使えば良いのか迷った経験は、誰にでもありますよね。

「なおす」にも直すと治すという2つの漢字がありまが、正しく使えていますか。この記事では、「直す」と「治す」の違いについて解説します。

結論:「なおす」対象が違う

「直す」は、間違いや人の性格を正すこと、壊れたものを元通りにすることです。幅広い文章で使うことができます。

一方で、「治す」は、病気やケガを治療することです。

「直す」をもっと詳しく

「直す」は、間違いや人の性格を正すこと、壊れたものを元通りにすることです。たとえば、「テレビを直す」の場合、壊れたテレビをもとの正常な状態にすることです。

直すは、動詞の後に付け加えることで、自発的に改善したい意欲を表すことができます。たとえば、「写真を撮り直す」「書き直す」です。

また、人の性格や癖を改善するときにも使うことができます。例を挙げると、「おおざっぱな性格を直す」「貧乏ゆすりの癖を直す」です。

それだけではなく、言語を別の言語に翻訳するという意味もあります。英語から日本語に翻訳をする場合には、英語を日本語に変化させることなので、「英語から日本語に直す」となります。

「直す」の使い方の例

  • 嫌なことがあったが、好きなケーキを買って機嫌を直す。
  • 化粧が崩れてしまったので、直す。
  • 水道が壊れてしまったので、直すことにした。

「治す」をもっと詳しく


「治す」は、病気やケガを治療することです。直すの場合は、幅広い文章で使うことができます。しかし、治すは、病気やケガに関係した文章のみで使うことができます

たとえば、「頭が痛いので、薬を飲んで治す」の場合は、調子が悪い状態を、薬を飲むことで治療することです。「歯並びをなおす」という文の場合、身体を今の状態よりも良い状態にすることなので、治すを使います。

熟語では、治療、完治、治癒などがあります。治療は、病気やケガを必要な処置を加えて、良い状態にすることです。完治と治癒は、完全に回復することです。こちらも、病気やケガに関係した文章のみで、使われます。

「治す」の使い方の例

  • この病気を治すには、手術をしなければならない。
  • 薬を飲んで、風邪を治す。
  • 歯医者で虫歯を治す。

まとめ

以上、この記事では、「直す」と「治す」の違いについて解説しました。

  • 直す:間違いや人の性格を正すこと、壊れたものを元通りにすること
  • 治す:病気やケガを治療すること

「治す」は、病気やケガに関係している文に使います、それ以外には、「直す」を使うと覚えると簡単ですね。