「ファイナンス」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ファイナンス」です。
「ファイナンス」の意味、使い方、「ファイナンス」が付く言葉、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

☆「ファイナンス」をざっくり言うと……

英語表記ファイナンス(finance)
意味資金・資金を管理すること、供給すること
「ファイナンス」が付く言葉ファイナンス活動
パブリックファイナンス
ファイナンス会社
ファイナンスリース
エクイティファイナンス
コーポレートファイナンス
語源「財政学」などの意味の英単語 “finance” から
類義語金融、財政、資金、アカウンティングなど

「ファイナンス」の意味をスッキリ理解!

ファイナンス(finance):資金・資金を管理すること、供給すること

「ファイナンス」の意味を詳しく

「ファイナンス」とは、資金・資金を管理すること、供給することなどの意味があります。

具体的には、以下のような意味があります。

  • 資金:事業のもとでになる金銭
  • 財源:収入を生み出すもとになるもの
  • 財務:法人における資産や収支の管理
  • 財政:国家や地方自治体が収入・支出をする経済行為
  • 金融:資金余剰者から資金不足者へ資金を融通すること
  • 資金調達:事業に必要な資金を調達すること

以上を見てわかるように、「ファイナンス」は基本的に経済・ビジネスの分野の用語です。これらの6つの意味は、大まかに3つに分類することができます。

  1. 「資金」や「財源」などの「お金」という意味
  2. 「財政」や「財務」などの「お金の管理」という意味
  3. 「金融」や「資金調達」などの「お金の供給・調達」という意味

「ファイナンス」の使い方

「ファイナンス」には以下のような使い方があります。

  1. プロジェクトのためのファイナンスが不足している。
  2. 学校の授業でファイナンス理論を学ぶ。
  3. 今回の事業では、主にファイナンスを担当しています。
  4. 事業の赤字補填のためにファイナンスしなければならない。

➊は、「資金」「財源」という意味の名詞として「ファイナンス」が使われています。

➋と➌では、「金融」「資金調達」という意味で使われています。「ファイナンス理論」は「金融に関する理論」という意味です。

➍の「ファイナンス」は、「資金調達」という意味で使われています。

「ファイナンス」が付く言葉

「ファイナンス」が付く言葉には以下の3つがあります。

  • ファイナンス活動
  • パブリックファイナンス
  • ファイナンス会社
  • エクイティファイナンス
  • ファイナンスリース
  • コーポレートファイナンス

それぞれの意味を見ていきましょう。

ファイナンス活動

「ファイナンス活動」とは、「資金調達のための活動」という意味の言葉です。

「ファイナンス」単体でも「資金調達」という意味があります。

しかし、「活動」という言葉を後に付けることで、数ある意味の中から「資金調達」の意味で使っているとはっきりさせることができます。

パブリックファイナンス

「パブリックファイナンス」とは、地方自治体が外部から調達する資金を指す言葉です。

「パブリック」は「公的な」という意味の英単語です。国民や公共施設、行政などを表す言葉でもあります。

そのため、「パブリックファイナンス」は広い意味で「行政が行う公的な資金調達」を指すことがあります。

ファイナンス会社

「ファイナンス会社」とは、さまざまな金融関係の商品を取り扱う会社のことです。

具体的には、ローン、保険、クレジットなどが金融商品に当たります。

エクイティファイナンス

「エクイティファイナンス」とは、企業が株式を発行することにより、事業に必要な資金を調達することです。

「株式資本」のことを「エクイティ」と呼ぶのでこのような名前になっています。

ファイナンスリース

「ファイナンスリース」とは、ある会社が商品を買い取り、それを顧客に対して貸し出す賃貸契約のことです。

「リース会社」と呼ばれる仲介会社が機械や物件などの高額商品を購入します。

それを顧客や企業などの第三者に貸し出すのです。

コーポレートファイナンス

「コーポレートファイナンス」とは、「企業が事業に必要な資金を市場から調達する活動」のことです。

また、「企業価値を最大化することを目的として、資金を調達し、事業に投資し、調達元に資金の返済をする」という広い意味もあります。

「ファイナンス」の語源

「ファイナンス」の語源は英語の “finance” です。

“finance” の意味は以下の通りです。

  • 財政
  • 財務
  • 財政学
  • 財源
  • 財力:経済力のこと
  • 歳入:年度内の収入の総計

この場合の「財政」は、特に国や地方自治体などの公的なものを指します。

カタカナ語の「ファイナンス」とほとんど同じ意味ですが、「財力」や「財政学」など、英語独自の意味もいくつかあります。

「ファイナンス」の類義語

「ファイナンス」には以下のような類義語があります。

  • 金融
  • 財政
  • 資金
  • アカウンティング:会社のお金の支払いや収入

まとめ

以上、この記事では「ファイナンス」について解説しました。

英語表記ファイナンス(finance)
意味資金・資金を管理すること、供給すること
「ファイナンス」が付く言葉ファイナンス活動
パブリックファイナンス
ファイナンス会社
ファイナンスリース
エクイティファイナンス
コーポレートファイナンス
語源「財政学」などの意味の英単語 “finance” から
類義語金融、財政、資金、アカウンティングなど

「ファイナンス」が経済やビジネスの言葉ということは知っていた人が多かったのではないでしょうか。

しかし、複数の意味があるので文脈ごとに使い分けなければならない言葉でもあるのです。