今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ファイバー」です。
「ファイバー」の意味・使い方・語源・類義語・数学におけるファイバー・コンピュータにおけるファイバーについてわかりやすく解説します。
☆「ファイバー」をざっくり言うと……
英語表記 | ファイバー(fiber) |
---|---|
意味 | 繊維・糸状のもの |
語源 | ラテン語の「糸・ひも」を意味する言葉“fibra” |
類義語 | 繊維など |
数学におけるファイバー | 集合論・代数幾何学における特定の概念 |
コンピュータにおけるファイバー | 計算機科学の分野における、非常に軽量な実行スレッド |
このページの目次
「ファイバー」の意味をスッキリ理解!
「ファイバー」の意味を詳しく
「ファイバー」とは、繊維・糸状のもののことです。
ファイバーは主に、「〇〇ファイバー」の形で繊維の種類を指す言葉として使われます。また、繊維・糸状のものを指す言葉であるため、食物繊維のことをファイバーと呼ぶこともあります。
他にも、バルカンファイバーの略称としてファイバーという表現が使われることもあります。
ここでは、代表的なファイバーの例を三種類と、バルカンファイバーについて詳しく説明します。
グラスファイバーとは
グラスファイバーとは、ガラスを伸ばして非常に細くした、人工的に作られた繊維のことです。
グラスファイバーは工業的に生産された初めての無機繊維です。製造する際には、1300℃以上の高温で溶融防糸(ようゆうぼうし)が行われます。グラスファイバーは発がん性がないため、人間にとって安全な繊維として長く使われています。
グラスファイバーは主に、建築資材や断熱材に使われます。
カーボンファイバーとは
カーボンファイバーとは、エポキシ樹脂で炭素繊維を織り込んだシートを挟み込んで製造された繊維のことです。
カーボンファイバーは日本で発明された繊維です。非常に軽く、強度も高く、熱にも強いという特徴があります。そのため、スキーの板や自動車のフレームなどに使われています。
光ファイバーとは
光ファイバーは、光によって情報を伝える際、光を伝えるものとして用いる繊維のことです。
光ファイバーはガラスやプラスチックが元となって作られています。また、「光ファイバー」という表現でインターネットのデータを送る光回線を指すこともあります。
バルカンファイバーとは
バルカンファイバーは代用皮革の一種です。
バルカンファイバーは、木綿やパルプを塩化亜鉛の高濃度の溶液に浸して作られます。かばんやスポーツ用具などにバルカンファイバーは用いられます。
「ファイバー」の使い方
- この製品はファイバーを使って作られている。
- 光ファイバーにより、データ通信が速くなった。
上の一つ目の例文のように、製品の素材を説明する際に「ファイバー」という単語はよく用いられます。
「ファイバー」の語源
ファイバーの語源はラテン語の “fibra” です。
この言葉には「糸・繊維状のもの」という意味があります。この言葉が派生して、“fiber”になったと考えられています。
「ファイバー」の類義語
ファイバーには以下のような類義語があります。
- 繊維
- 細糸
数学における「ファイバー」
数学でもファイバーという単語が使われることがあります。
この場合は、集合論や代数幾何学(だいすうきかがく)の分野における、特定の概念のことを指して使われます。
コンピュータにおける「ファイバー」
コンピュータ用語にもファイバーというものが存在します。
この場合は、計算機科学(けいさんきかがく)の分野における、非常に軽量な実行スレッドを指す用語としてファイバーが用いられます。
まとめ
以上、この記事では「ファイバー」について解説しました。
英語表記 | ファイバー(fiber) |
---|---|
意味 | 繊維・糸状のもの |
語源 | ラテン語の「糸・ひも」を意味する言葉“fibra” |
類義語 | 繊維など |
数学におけるファイバー | 集合論・代数幾何学における特定の概念 |
コンピュータにおけるファイバー | 計算機科学の分野における、非常に軽量な実行スレッド |
このように、ファイバーは様々な場面で使われる単語です。場面によって大きく意味が異なるため、使い分けが出来るようにしましょう。