フェミニストとは?意味や使い方をわかりやすく解説!

言葉

フェミニストとは「全ての性の平等を願うという理由から、女性の権利を主張する人」という意味です。

近年、SNSなどでフェミニストという人々が活動をしているところを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

女優さんの中にも、「自分がフェミニストである」と公表している人もいたりしますよね。

今回は、そんなフェミニストの意味や使い方、類義語や対義語について以下で解説します。

☆「フェミニスト」をざっくり言うと……

英語表記フェミニスト(feminist)
意味全ての性の平等を願うという理由から、女性の権利を主張する人
由来フランス革命を機に、18世紀のヨーロッパで初めて誕生
類義語ラディカル・フェミニスト
リベラル・フェミニスト
ウーマン・リブなど
対義語アンチ・フェミニスト
ミソジニスト
マスキュリスト

「フェミニスト」の意味

フェミニスト

全ての性の平等を願うという理由から、女性の権利を主張する人

例:フェミニストは女性の権利を守るために動いている。

フェミニストは、全ての性の平等を願うという理由から、女性の権利を主張する人を指す言葉です。

また、女性に優しい男性のことを指してフェミニストと呼ぶケースもあります。
また、直接的にデモなどの運動に参加していなくても、そうした主張を支持する人たちもフェミニストと呼ばれます。

フェミニストは、社会において「女性」という性別に決めつけられている価値観を撤廃することを目標として行動しています。

この、「女性」に決めつけられている価値観にはさまざまなものがありますが、たとえば以下のようなものが挙げられます。

  • 母親は家で家事をすべきである。
  • 女性は男性の後ろを歩くべきである。

こうした価値観をなくすために、フェミニストはデモ活動を行ったり、性的なジョークを言う人をたしなめたりするなどの活動を行っています。

 

フェミニストへの関心は、近年になって高まりを見せています。

2018年にイギリスで行われた調査によると、「全てにおいて男女は平等に扱われるべきだ」と答えた人の割合は81%に上るほか、「自分がフェミニストである」と回答した人は27%存在しています。

また、有名人の中でも「自分がフェミニストである」と主張している人は増加傾向にあり、代表例として以下のような人物が挙げられます。

  • エマ・ワトソン
  • ジェニファー・ローレンス
  • アリアナ・グランデ

フェミニストへの勘違い


フェミニストは近年インターネット上で話題になっており、その思想の強さからネット上では様々な勘違いがされています。

ここでは、代表的なフェミニストに対する勘違いを紹介します。

勘違い①:フェミニストは男性嫌悪である

フェミニストは女性の社会的身分を高めようと行動しているため、男性を下に見ていたり、嫌っていると考える人がいます。

しかし、フェミニストは男性を嫌悪しているのではなく、あくまで男女両方の平等な権利を求めているのです。

そのため、フェミニストの考えにおいては、男女は対等な存在であるということができます。

勘違い②:フェミニストは女性がなるものである

活動しているフェミニストの大半が女性であることから、フェミニスト=女性がなるものという認識を持っている人もいると思います。

しかし、フェミニストは男女平等を願う人であれば、性別にかかわらずなることができます。

「フェミニスト」の使い方

フェミニストは男女平等を推奨する人のことを指して使われます。

主にインターネット上で自己紹介をしたり、自分の主張を述べるときに使われます。

フェミニストを使った例文としては、以下のようなものがあります。

  1. 彼女はフェミニストとして活動している。
  2. 近年では、フェミニストがブームになっているよう感じる。
  3. フェミニストは女性を守るための活動を積極的に行っている。
  4. フェミニストの方が主導しているデモに参加した。

「フェミニスト」の由来

フェミニストという考え方は、フランス革命を機に、18世紀のヨーロッパで初めて誕生したとされています。

これは、フランス革命によって身分差別の撤廃や人々の権利の尊重が唱えられるようになったことで、女性の意識が変化したためであるとされています。

フランスで始まった女性解放運動は、その後アメリカにも広まり、そこでも女性解放運動が頻繁に行われるようになりました。

 

またこうした動きの中、1949年にはシモーヌ・ド・ボーヴォワールによって、『第二の性』というフェミニズムについての本が出版され、さらにフェミニストの運動は拡大していきました。

『第二の性』が出版されるまでのフェミニストの運動は第一波フェミニズム、それ以降のフェミニストの運動は第二波フェミニズムと呼ばれています。

そして、その後1980年代から1990年代にかけて、第三波フェミニズムが発生しました。

さらに、現代ではSNSの発達に伴って誰でも自分の意見が発信できるようになったため、第四波フェミニズムが来ていると主張されています。

近年のフェミニズム

近年では、SNSを用いたフェミニズム活動が盛んに行われています。

代表的なものとしては、以下の2つが挙げられます。

  • #Metoo運動
  • #Kutoo運動
それぞれについて、以下で解説します。

#Metoo運動とは

#Metoo運動は、性暴力とハラスメントの体験について、SNS上にハッシュタグ「#Metoo」をつけて投稿するというものです。

これは、2017年にハリウッド女優がセクハラ被害を訴えたことで始まりました。

#Metoo運動により、性暴力に対する社会の認識を向上させると共に、女性に連帯感を生み出すことに成功しました。

#Kutoo運動とは

#Kutoo運動は、女性が勤務中ハイヒールやパンストを履くよう義務付けられることに対して、それを禁止することを求める運動のことです。

#Metoo運動をもじって始められた運動であり、この運動を機にインターネットのサイト上でオンライン署名が行われるようになったほど、社会に影響を与えた運動です。

「フェミニスト」の類義語

フェミニストには以下のような類義語があります。

  • ラディカル・フェミニスト
    フェミニストの中でも、結婚や家庭をもつことまでも批判する人のこと
  • リベラル・フェミニスト
    男性との闘争を好まないフェミニスト
  • ウーマン・リブ
    女性差別やそれを生む社会の意識変革を目指す女性解放運動
  • ライオット・ガール
    音楽とフェミニズム、政治を組み合わせた運動

それぞれの類義語について、以下で解説します。

ラディカル・フェミニストとは

ラディカル・フェミニストはフェミニストの一種で、結婚や家庭をもつことすらも批判する人のことです。

一般的なフェミニストは女性への偏見や女性蔑視に対しては批判を向けますが、結婚などは一種のライフイベントとして考えているため、特に批判は向けません。

それに対しラディカル・フェミニストは、結婚なども女性の立場を下げる要因であると考えており、これらにも批判を向けるのです。

リベラル・フェミニストとは

リベラル・フェミニストはフェミニストの一種で、男性と争うことを望まない人を指す言葉です。

フェミニストの中にはデモなどを行い、女性軽視思想をもつ男性と論争をしたり抗議活動を行ったりする人が多くいます。

それに対しリベラル・フェミニストは、フェミニスト的な思考をもっていますが、男性に対し直接争う姿勢を見せないという特徴があるのです。

ウーマン・リブとは

ウーマン・リブは、女性解放運動を指す言葉です。

別名フェミニズム運動とも呼ばれており、フェミニストが行う抗議行為全般を指す言葉です。

ライオット・ガールとは

ライオット・ガールは、音楽とフェミニズム、政治を組み合わせた運動を指す言葉です。

1990年代初頭にアメリカで誕生したとされており、音楽によって女性軽視に対する問題意識を主張しました。

また、ライオット・ガールは女性軽視問題以外にも、摂食障害などの問題にも取り組んだとされています。

その他のフェミニズムについて

また、上記では代表的なフェミニストについて説明しましたが、これまで述べた以外にも様々なタイプのフェミニストが存在します。

上記に述べた以外のフェミニストとしては、以下のようなものがあります。

  • マルクス主義フェミニズム
    資本主義や私有財産において女性がいかに制限されているかを研究するフェミニズムのこと
  • セックス・ポジティブ・フェミニズム
    性の解放を肯定的にとらえるフェミニズムのこと
  • エコロジカル・フェミニズム
    エコロジー運動とフェミニズム運動の両方の性質を併せもった運動
  • ツイッター・フェミニズム
    Twitter上で男性を攻撃するフェミニズムのこと

「フェミニスト」の対義語

フェミニストには以下のような対義語があります。

  • アンチ・フェミニスト
    フェミニズムに反対する人
  • ミソジニスト
    女性蔑視思想をもり、男性の優位性を主張する人
  • マスキュリスト
    男性の権利を主張する人

それぞれの対義語について、以下で解説します。

アンチ・フェミニストとは

アンチ・フェミニストは、フェミニズムに反対する意見をもつ人を指す言葉です。

アンチ・フェミニストになる理由としては、男性の地位が揺らぐ不安や、フェミニストが起こすデモや抗議運動に対して嫌悪感を抱くなどが挙げられます。

ミソジニストとは

ミソジニストは、女性を下に見ており、男性が女性より優位であると考えている人を指す言葉です。

ミソジニストの考え方を例として挙げると、以下のようなものがあります。

  • 男がいるから女は生きていることができる
  • 男は女より全ての面において優れている

また、ミソジニストは女性を恋愛対象に見ないわけではありません。

マスキュリストとは

マスキュリストは、男性の権利を主張する人を指す言葉です。

近年では、女性専用車両やレディース・デーなど、女性に対して特別扱いをするものがいくつか存在しています。

マスキュリストは、それらによって男性が差別されていると考え、男性の権利を向上させるために活動を起こすのです。

「フェミニスト」のまとめ

以上、この記事ではフェミニストについて解説しました。

英語表記フェミニスト(feminist)
意味全ての性の平等を願うという理由から、女性の権利を主張する人
由来フランス革命を機に、18世紀のヨーロッパで初めて誕生
類義語ラディカル・フェミニスト
リベラル・フェミニスト
ウーマン・リブなど
対義語アンチ・フェミニスト
ミソジニスト
マスキュリスト

このように、フェミニストは女性の権利を守ろうとする全ての人に対して使われる言葉です。

意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。

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つつつ
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この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。