「フィードフォワード」の意味とは?使い方から英語や対義語まで解説

言葉

回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「フィードフォワード」です。
「フィードフォワード」の意味、利点、使い方、語源、対義語についてわかりやすく解説します。

☆「フィードフォワード」をざっくり言うと……

英語表記フィードフォワード(feedforward)
意味未来に目を向けた意見やアイデアを与えるという人材育成のための手法
利点意見を受け入れやすい
モチベーションが上がる
語源「将来に向けて育てる」という意味の英単語 “feedforward” から
対義語フィードバック

「フィードフォワード」の意味をスッキリ理解!

フィードフォワード(feedforward):未来に目を向けた意見やアイデアを与えるという人材育成のための手法

「フィードフォワード」の意味を詳しく

「フィードフォワード」とは、未来に目を向けた意見やアイデアを与えるという人材育成のための手法のことです。

何か起こった問題に対して「どうすればよかったのか」を考えるのではなく、将来の目標を達成するために「これから何をすればいいのか」という意見やアイデアを与えたり話し合ったりするのです。

「フィードフォワード」の特徴として、「過去の失敗に対するダメだしや批判的な意見が与えられないこと」という点があります。

「フィードフォワード」の利点

人が成長するためには、もちろん過去を振り返ることも重要ですが、「フィードフォワード」では、それを行いません。未来に向けて必要なアイデア、意見をポジティブに与えていくのです。

人間は、自分に対するマイナスな意見や評価を素直に受け入れるのは難しいです。頭では分かっていても、心理的に拒否してしまう場合があるのです。

また、否定的な評価によって、モチベーションが下がってしまうこともあります。

「フィードフォワード」では、基本的に未来の目標のために何をするかという前向きな意見を与えられるので、人のモチベーションが上がったり、意見を素直に取り入れることができます。

「フィードフォワード」の使い方

「フィードフォワード」には以下のような使い方があります。

  1. 我が社では、毎月の始めにフィードフォワードを行う決まりがある。
  2. フィードフォワードによって、目標が明確化された。

「フィードフォワード」の語源

「フィードフォワード」の語源は英語の “feedforward” です。

英語の “feedforward” は、以下のようにITや医療の分野で使われることが多いです。

  • 医療:病気の因果関係を突き止めることで、発病を事前に防ごうとする医療分野
  • IT:コンピューターの処理を妨害するような信号を予測し、事前に打ち消すこと

また、 “feedforward” は、 “feed” と “forward” に分解して意味を考えることができます。

“feed” には、以下のような意味があります。

  • 与える
  • 育てる

“forward” には、以下のような意味があります。

  • 将来に向けて
  • 前方へ

これらの単語から “feedforward” は、「将来に向けて育てる」「将来に向けて(意見を)与える」という意味で使われるようになったのです。

「フィードフォワード」の対義語

「フィードフォワード」には以下のような対義語があります。

「フィードフォワード」と「フィードバック」の違い

「フィードバック」とは、ある結果に対して、その原因や過程を振り返って評価することです。ビジネスでは上司が部下の仕事に対して行うリアクション、評価、アドバイスのことを指します。

「フィードバック」は、部下の行動に対して、良いところは評価し、悪いところは改善のアドバイスを出します。過去の行動に対してのアドバイスや評価を行うのです。

それに対して「フィードフォワード」は、過去のことには触れません。「未来の目標のためにどう行動するか」に焦点を当てて意見やアドバイスをするのです。

まとめ

以上、この記事では「フィードフォワード」について解説しました。

英語表記フィードフォワード(feedforward)
意味未来に目を向けた意見やアイデアを与えるという人材育成のための手法
利点意見を受け入れやすい
モチベーションが上がる
語源「将来に向けて育てる」という意味の英単語 “feedforward” から
対義語フィードバック

「フィードフォワード」の対義語である「フィードバック」の意味の理解も重要になります。