「畏怖(いふ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「畏怖」です。

言葉の意味・対象・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「畏怖」の意味をスッキリ理解!

畏怖(いふ):自分の力が到底及ばないものに対して、恐れおののくこと

「畏怖」の意味を詳しく

「畏怖」とは、「自分の力が到底及ばないものに対して、恐れおののくこと」という意味です。

「おののく」とは、「体や手足が恐ろしさや不安などで、ブルブルと震えること」です。非常に大きな恐怖心を表す言葉です。

単に怖がったり、恐れたりする感情ではありません。自分の力が全く及ばないような偉大な存在に対して、恐れると同時にかしこまるようすを表します。

「怖がる」という感情ではなく、偉大な人や強大な存在に対して、かしこまって敬うことなどを意味する場合もあります。

「畏怖」の対象

「畏怖」は、単に怖そうなものに対して使う言葉ではありません。「畏怖」には、「かしこまり、敬う」という意味もあるので、偉大で力の及ばない存在に対して使われます。

具体的には、以下のようなものに対して、抱かれる感情です。

  • 自然
  • 天皇
  • 宇宙

日本における「天皇」は、明治時代までは「神の子孫」と主張されていました。そのため、庶民には遠く及ばない存在であり、それこそ神のような「畏怖すべき対象」であったのです。

また、これ以外にも「自分が尊敬する相手」や「立場が上の人間」に対して「畏怖」を使うこともあります。

「畏怖」の使い方

  1. 子供のころから尊敬していた相手に畏怖する。
  2. 去年の大地震によって自然の脅威を思い知らされ、畏怖の念を抱く。
  3. 「神なんていない」と侮る(あなどる)のではなく、畏怖すべきだ。

上の例文のように「畏怖の念を抱く」「畏怖する」という形で使われることが多いです。

「畏怖」の由来

「畏怖」の漢字には以下のような意味があります。

  • :おそれかしこまること・敬うこと
  • :こわいと感じること・おそれること

どちらの漢字も「おそれる」という読み方があります。つまり、「怖い」と感じるだけでなく「おそれ」という感情が含まれている漢字が使われているのです。

「畏怖」の類義語

「畏怖」には以下のような類義語があります。

  • 畏敬(いけい):心から服しうやまうこと
  • 恐怖:恐れること・怖がること
  • 尊敬: その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと

「畏怖」と「畏敬」の違い

「畏怖」と「畏敬」には、同じ漢字が使われており勘違いされがちですが、しっかりと違いがあります。

「畏敬」とは、「心から服しうやまうこと」という意味があり、「怖がること」という意味はありません。

「畏怖」と「恐怖」の違い

「恐怖」とは、「恐れること・怖がること」を意味する言葉です。

これに対して「畏怖」は、「単に怖がること」だけではなく、「尊敬」「敬う」という意味が含まれています。

「畏怖」の対義語

「畏怖」には以下のような対義語があります。

  • 軽侮(けいぶ):人をばかにして見下げること・軽く見てあなどること
  • 軽視(けいし):軽んじ見下げること、物事を軽く考えること

「畏怖」の英語訳

「畏怖」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fear
    (恐れ)
  • awe
    (畏怖)
  • fright
    (畏怖)

まとめ

以上、この記事では「畏怖」について解説しました。

読み方畏怖(いふ)
意味自分の力が到底及ばないものに対して、恐れおののくこと
対象神、自然、天皇、宇宙など
由来「おそれること」という意味の漢字
類義語畏敬、恐怖、尊敬
対義語軽侮、軽視
英語訳 “fear” (恐れ)
“awe” (畏怖)
“fright” (畏怖)

「畏怖」は、複雑な感情を表す言葉です。英語訳も複数あるので、場面に応じた訳をできるようにしておきましょう。