サッカーにおける「ファン」と「サポーター」の違いとは?

違いのギモン

「皆さんはサッカーのファンですか?サポーターですか?」と聞かれても、「ファン」と「サポーター」の違いをよく分かっていない人も多いのではないでしょうか。

実際には「ファン」と「サポーター」を区切る必要があるのかどうかという議論もありますが、この記事では、一般的に言われている違いについて解説していきます。

結論:ファンはサッカー好き、サポーターは特定クラブに強い思い入れを持つ人

「ファン」はサッカーそのものを単純に好きな人を指します。「サポーター」は特定のクラブを応援、支持し、実際に援助したりする人を指します。

「ファン」をもっと詳しく


サッカーにおいて、「ファン」とはサッカーそれ自体を楽しんでいる人を指します。「愛好者」を意味する英単語の “fan” から来ています。

ファンはサッカーというスポーツそのものを好きな人を指すため、特定のクラブをひいきしているようなことはあまりありません。

 

しかし、「あるクラブのファン」という言い方がなされることもあり、その場合はそのクラブを楽しんでいる人、結果などを気にする人を指すということができます。

「ファン」という言葉はサッカーだけにとどまらず、他のスポーツはもちろん、いろいろなものに対しても使われます。

「ファン」の使い方の例

  • 彼は好きなクラブは無いがサッカーファンである。
  • サッカーファンなのでたまたまテレビでやっているサッカーを見る。
  • 私は AKB48 のファンである。

「サポーター」をもっと詳しく


「支持者」を意味する英単語の “supporter” から来ています。

サポーターはただ楽しむだけではなく、特定のクラブを支える存在です。特定のクラブをひいきし、援助するなどします。ここでいう援助とは、いわゆる「応援」です。

サポーターが行う「応援」が意味するのは、お金を払いスタジアムに足を運び、応援エリア(サポーターゾーンと言われたりする)で一生懸命声を出してチャント(応援歌)を歌うようなことです。

 

サポーターは自分が応援するクラブの理念や歴史をよく知っており、選手の移籍情報や怪我人などの最新情報を日常的に収集する人が多いです。

また、特定の選手が好きというよりも、そのクラブ自体が好きという人がほとんどで、推しの選手がいて仮に他のクラブに移籍したとしても、そのクラブを愛し続けます。

 

これらからわかる通り、サポーターは「熱狂的」であると言うことができます。

「サポーター」という言葉は元々、サッカーに対してのみ使用されていた言葉でしたが、現在では他のスポーツでも使用されています。

「サポーター」の使い方の例

  • 彼は毎試合スタジアムに足を運ぶ湘南ベルマーレのサポーターだ。
  • 試合中、サポーターの応援が選手を鼓舞する。

サッカーにおける「サポーター」の重要性


サッカーにおいて、サポーターはクラブにとって欠かせない存在である。それはもちろんチケットやグッズの収入といった金銭面においてもそうであると言える。

それに加えて、試合中鳴りやまない応援は選手のモチベーションに大きな影響を与えている。海外だと反面、選手はサポーターに認められないと非常にプレーしづらい環境になると言われている。

 

国内のJリーグでも、サポーターが熱狂的と言われている「浦和レッズ」は、海外のサポーターに近いと言われており、選手は活躍をし、サポーターから本当の意味で認められないと自分自身の応援歌を作ってもらえない。

また、サポーターはスタジアムの雰囲気を作り上げる。満席で非常に盛り上がっているスタジアムの雰囲気は非常に良く、その雰囲気を求めて観戦に来る人も多い。

 

このように、サッカーにおいてサポーターの存在は非常に大きく、一般的に、スタジアムで声を出し応援し続けるサポーターの方が、ファンよりも高く評価される傾向がある。

しかし、「サポーター」と「ファン」の線引きは難しい場合も多い。そのため、「サポーター」と「ファン」どちらが良いかという議論はナンセンスであるとも言える。

まとめ

以上、この記事では、「ファン」と「サポーター」の違いについて解説しました。

  • ファン:サッカーそれ自体が好きな人
  • サポーター:特定のクラブを愛し、支える人、応援する人
「ファン」と「サポーター」ではこのような違いがありますが、実際のところ、日本ではその線引きは難しいとされています。

特定のクラブが好きで、スタジアムに足を運ぶが、応援歌は歌わずに座ってみている人は「ファン」なのか「サポーター」なのかというような議論がなされることもあります。

しかし、そこまで区別せずに同じクラブを好きな者ということでいいのではと日本ではされていますので、そこまでこだわる必要はないでしょう。