故事成語「千里眼(せんりがん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「千里眼」です。

意味や使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「千里眼」の意味をスッキリ理解!

千里眼(せんりがん):遠く離れていても人の心や物などさまざまなものを読み取る能力

「千里眼」の意味を詳しく

「千里眼」とは、遠く離れていても人の心や物などさまざまなものを読み取る能力のことを指す言葉です。

また、そのような能力を持つ「人」のことを表すこともあります。

 

「里」とは、距離の単位です。一里は、今の約4キロメートルに相当します。

つまり、千里は4000キロメートルのことで、そのままの意味は「4000キロメートル先まで見える目」となります。

あくまでこれは比喩なので4000キロメートルという数字に特別な意味があるわけではありません。

 

千里眼は、ただ遠い場所が見えるのではありません。大きく分けて3つの能力に分かれます。

  1. 遠隔視:非常に遠いものの細部まではっきりと見る能力
  2. 透視:箱の中や壁の向こうなどを透かして見ることができる能力
  3. 未来視・過去視:未来や過去の様子を見ることができる能力

ただし、「透視は千里眼とはまた別の能力だ」などの反対意見もあるので注意しましょう。

 

また、道教の中に「千里眼」という神様もいます。もちろん全てを見通せる力を持っています。

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「千里眼」の使い方

  1. 彼女は、まるで千里眼で見ているように僕の行動を把握している。
  2. 家にいないのに僕の無くしものの場所を言い当てるなんて、母は千里眼に違いない。
  3. 千里眼さえあれば、テストで満点が取れるだろうに。

➊と➌は「千里眼」を「能力」そのものの意味で使っています。

それに対して➋は「千里眼の能力を持っている人」という意味で使っています。

「千里眼」の由来

「千里眼」の出典は中国の古書である『魏書』です。

『魏書』の中に、以下のような物語があります。

 

魏の国に、楊逸(よういつ)という人物がいました。

彼はスパイを使って情報を集めていたので、遠くの土地のことまで詳しく知っていました。

人々は、楊逸がスパイを使っていることを知らないので、「彼は千里眼を持っているに違いない」と言いました。

 

このエピソードがもとになって「千里眼」という言葉が生まれました。

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「千里眼」の類義語

「千里眼」には以下のような類義語があります。

  • 天眼通:過去・現在・未来のすべてを見通せる能力のこと
  • 天眼:あらゆるものを見通す超自然的な知覚能力
  • 浄天眼:その場にいながら千里先をも見通せる超能力

似たような単語がとてもたくさんあります。

「千里眼」は、これらの中で最も一般的な呼び方です。

「千里眼」の対義語

「千里眼」には以下のような対義語があります。

  • 近視眼:目先のことにとらわれ、将来の見通しがつけられない事
  • 順風耳:世の中のすべてを聞く耳を持ってる神のこと

「順風耳」は、正確に言うと対義語ではないのですが、セットで出てくる言葉です。

道教に媽祖(まそ)という神様がいます。媽祖に仕えているのが「千里眼」です。

そして「千里眼」の相棒に「順風耳」という神様もいます。

彼は、すべてのものを聞く力があります。

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「千里眼」の英語訳

「千里眼」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • clairvoyance
    (透視、千里眼、鋭い洞察力)
  • second sight
    (透視力、千里眼)

まとめ

以上、この記事では「千里眼」について解説しました。

読み方千里眼(せんりがん)
意味遠く離れていても人の心や物などさまざまなものを読み取る能力
由来中国の古書である『魏書』の表現から
類義語天眼通、天眼、浄天眼
対義語近視眼、順風耳
英語訳clairvoyance(透視、千里眼、鋭い洞察力)

「千里眼」はアニメや漫画などでも登場することがあるので、馴染みのある人もいたのではないのでしょうか。

自分でも使いこなせるようになりましょう。

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