「目」と「眼」と「瞳」の違いとは?使い分けまでわかりやすく解説

違いのギモン

人間には五感があり、さまざまな手段を通じて情報を取り入れています。そして、その中でも「目」から取り入れている情報の量はとても多く、人間は全情報の 80% を「目」から取り入れていると言われています。

そんな重要な役割を果たしている「目」ですが、これに似た言葉として「眼(まなこ)」や「瞳(ひとみ)」などがあげられます。

これら 3 つの違いは何なのでしょうか。意外と難しいですよね。

そこで、今回は「目」と「眼」と「瞳」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:指す範囲が違う

まず、「目」はモノを見る働きをする器官全体を指し、広い意味で使われます。

次に、「眼」は専門的な用語として使われることが多く、眼球のことを指します。

そして、「瞳」は眼球の中心にある黒目の部分のことを指します。

つまり、「目」と「眼」と「瞳」では指しているものの範囲が異なるのです。

「目」をもっと詳しく

目はモノを見る働きをする器官全体を指し、広い意味で使われます。

そして、どちらかというと顔のパーツのひとつというイメージです。

また、眼球だけでなく、まぶたや目じりなど、眼球の周囲にあるものまで含んでいることが多いです。

そして、この言葉は人間だけでなく動物の器官にも用いることができます。

 

また、目は非生物でも用いられる場合があります。

例えば、「サイコロの目、「台風の目」などと言いますよね。サイコロはもちろん生物ではありません。

これらの場合には、丸っこくて目のような形をしているものを「目」と表現しています。

 

また、「目」は比ゆで用いられる場合もあります。

例えば、「ひどい目にあった」などという言葉がありますよね。

「眼」をもっと詳しく

眼は専門的な用語として使われることが多く、眼球のことを指します。

つまり、モノを見る働きをする器官のうちのひとつのことを指しています。

そして、この言葉は眼科医などの専門家の間で用いられることが多いでしょう。

 

ちなみに、「眼(まなこ)」とは「目の子」という意味で本来は黒目のことを表していました。

しかし、現在では「目」と同じような意味で使われ、目の形や目つき表す言葉に使われることが多いでしょう。

例えば、「寝ぼけ眼(まなこ)」は、まだ起きたばかりの目つきのことを表していますよね。

また、「眼」には見るという行為に特化した使われかたをしている傾向があります。

「瞳」をもっと詳しく

瞳は眼球の中心にある黒目の部分のことを指します。

ちなみに「瞳」という漢字は「ひとみ」と読むことが多いです。

そして、比ゆでは目という意味や目線という意味で用いられる場合もあります。

例えば、「つぶらな瞳」、「まっすぐな瞳」などと言いますよね。

 

ちなみに、「瞳」と同じ読み方で混同しやすい漢字としては「眸(ひとみ)」があげられます。

しかし、「眸」は「見開いた目」という意味で使われるので、「瞳」とは違う意味を表しています。

まとめ

以上、この記事では、「目」と「眼」と「瞳」の違いについて解説しました。

  • :モノを見る働きをする器官全体を指し、広い意味で使われる
  • :専門的な用語として使われることが多く、眼球のこと
  • :眼球の中心にある黒目の部分のこと

日常で何気なく使っている「目」と「眼」と「瞳」にもきちんと違いがあったんですね。使いかたを間違えないようにしていきたいものです。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。