日本語は語いがとても豊かな言語です。そのため、日本語には意味が似ていて違いがよくわからない単語がたくさんありますよね。
例えば、「冒険」と「探検」はそのひとつだと思います。
この2つの言葉はどちらも日常を離れて異なる世界に足を踏み入れるイメージがあり、同じ意味だと思っている人も多いと思います。
しかし、この2つの言葉にはきちんと違いがあったんです。
そこで、今回は「冒険」と「探検」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:ニュアンスが違う
一方、「探検」は未知の地域などに入って探り調べるという意味です。
つまり、「冒険」と「探検」ではニュアンスが異なるのです。
「冒険」をもっと詳しく
冒険は危険があり、成功するかわからないことをあえてやってみるという意味です。
そして、冒険には実際に危険がある場合と、本当は危険はないかもしれないが、危険の程度がわからないというリスクがある場合とがあります。
ちなみに、危険は命の危険である場合が多いですが、中には社会的地位や財産などが失われる危険があるという場合もあります。
そして、冒険を行う時には日常では得られないような経験をしたり、成功するかどうかわからない目標を達成したりすることが目指される場合が多いので、結果的に「探検」を用いても違和感がないという場合もあります。
例えば、「彼は洞窟へ冒険しに行った」という場合には、冒険を探検におきかえてもほとんど問題はないでしょう。
ちなみに、冒険の「険」は「けわしい」という意味を表しています。
「探検」をもっと詳しく
探検は未知の地域などに入って探り調べるという意味です。
そして、未知の世界には危険があることが予想されるので、危険をおかしてその場所を探るという意味でも使われることがあります。
つまり、探検には目的を果たすためには危険が避けられないというニュアンスがあるのです。
その場合には冒険とおきかえても問題ないと思います。
ちなみに、探検は危険をおかすという意味を含んでいるので「探険」と表記されることがありますが、「探検」と「探険」との間に使いわけは特になく、「探検」と表記したほうが一般的でしょう。
また、探検の「検」は「しらべる」という意味です。
まとめ
以上、この記事では、「冒険」と「探検」の違いについて解説しました。
- 冒険:危険があり、成功するかわからないことをあえてやってみるという意味
- 探検:未知の地域などに入って探り調べるという意味
「冒険」と「探検」では危険があるのが前提かどうかが違ったんですね。日常でも間違えないように使っていきたいものです。