今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エキスパート」です。
「エキスパート」の意味、使い方、「エキスパートシステム」の意味、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「エキスパート」をざっくり言うと……
英語表記 | エキスパート(expert) |
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意味 | 特定の分野での経験が豊富で、卓越した技術を持っている人 |
「エキスパートシステム」の意味 | 専門家の意思決定能力を模倣するコンピューターシステム |
語源 | 「専門家」という意味の英単語“expert” |
類義語 | 専門家、スペシャリスト、ゼネラリスト |
このページの目次
「エキスパート」の意味をスッキリ理解!
「エキスパート」の意味を詳しく
「エキスパート」とは、特定の分野での経験が豊富で、卓越した技術を持っている人のことです。
専門的な技術を持っている人の中でも、卓越した存在のことを「エキスパート」と表現します。
また、「エキスパート」は知識や技術だけではなく、経験に基づいた勘などの理論だけでは分からないところも優れています。
「エキスパート」の使い方
「エキスパート」には以下のような使い方があります。
- 最新技術のエキスパートに会うために、海外へ飛ぶ。
- 私の父は、その道のエキスパートですよ。
- 彼は、エキスパートになるために、知識を付けるだけでなく経験を積みたいと言った。
「エキスパートシステム」の意味を詳しく
「エキスパート」が付く言葉として、「エキスパートシステム」があります。
これは、人間の専門家(エキスパート)の意思決定能力を真似、模倣するコンピューターシステムのことです。人工知能の研究から派生した技術で、特定の分野の専門的な問題を解決するのにもちいられます。
「エキスパートシステム」は、問題の分析結果を提供するだけでなく、利用者の行動を正しく導く指針を与えることもできるのです。
「エキスパート」の語源
「エキスパート」の語源は英語の “expert” です。
“expert” の意味は以下のふたつです。
- 専門家
- 熟練者
また、英語の “expert” は「経験してみる」という意味のラテン語 “experior” が語源になっています。
“expert” の関連語には以下のようなものがあります。
- experience:経験(名詞)
- experienced:経験のある(動詞・過去分詞形)
- experiment:実験(名詞)
- experimental:実験の(形容詞)
- expertise:専門知識(名詞)
これらの関連語もすべて同じ語源から派生した言葉です。
「エキスパート」の類義語
「エキスパート」には以下のような類義語があります。
- 専門家:その学問分野や事柄を専門とし、それに通じている人
- スペシャリスト:専門家のこと
- ゼネラリスト:多様で広範囲の技術や知識を駆使して働く人
「専門家」を英語で言ったものが “specialist” (スペシャリスト)です。
「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」との違いを見ていきましょう。
「エキスパート」と「スペシャリスト」の違い
「スペシャリスト」とは、「専門家」つまり「訓練、教育、経験によって特定の分野の専門家になった人」のことです。
特定の分野の資格を取得したり、学位を得たりすると「スペシャリスト」になることができます。または、普通の人よりも多くの経験を積むことによっても「スペシャリスト」になれます。
一方で、「エキスパート」とは、「特定の分野での経験が豊富で、卓越した技術を持っている人」のことで、専門家の中でも特に優れた技術を持っている人を表します。
つまり、「スペシャリスト」の中でも特に卓越している人を「エキスパート」になります。
「エキスパート」と「スペシャリスト」の違いについての、詳しい説明はコチラをご覧ください。
「エキスパート」と「ゼネラリスト」の違い
「ゼネラリスト」とは、「多様で広範囲の技術や知識を駆使して働く人」のことです。
「エキスパート」が、特定の分野の優れた専門家であるのに対して、「ゼネラリスト」は、もっと広範囲の知識や技術を扱う人です。
まとめ
以上、この記事では「エキスパート」について解説しました。
英語表記 | エキスパート(expert) |
---|---|
意味 | 特定の分野での経験が豊富で、卓越した技術を持っている人 |
「エキスパートシステム」の意味 | 専門家の意思決定能力を模倣するコンピューターシステム |
語源 | 「専門家」という意味の英単語“expert” |
類義語 | 専門家、スペシャリスト、ゼネラリスト |
「エキスパート」の類義語の意味まで理解しておきましょう。