「ライチ」と「レイシ」と「龍眼」と「マンゴスチン」の違いとは?

違いのギモン

皆さんは「ライチ」「レイシ」「龍眼」「マンゴスチン」を食べたことがありますか。俗にいうエキゾチックフルーツですが、日本ではあまりなじみがなかったり、意外と知らない人も多いと思います。そこで、この記事で詳しく解説していきます。

結論:「ライチ」と「レイシ」は同じ果物で、他は違う果物

「ライチ」と「レイシ」は呼び方が違うだけで同じ果物です。外は赤く中は白い、ムクロジ科の果実です。

「龍眼」は茶褐色で中は白い、ムクロジ科の果実です。

「マンゴスチン」は、外は黒く中は白い、フクギ科の果実です。

「ライチ」「レイシ」をもっと詳しく


「ライチ」「レイシ」はムクロジ目ムクロジ科レイシ属の果実です。

表面は赤くうろこ状で、皮をむくと、食べることができる白色半透明で果汁の多い果肉があります。また、中には大きな種が一つあります。果実は夏に熟します。

中国の嶺南地方 (れいなんちほう) が原産で、熱帯・亜熱帯地方で栽培されています。中国が原産でもともと日本語ではないため、ライチやレイシなど呼び方が複数あります。

日本では初夏を中心に、主に台湾から生で輸入したものがスーパーマーケットなどで販売されます。また、沖縄産のものも出回っています。

しかし、生では鮮度が落ちやすく、鮮やかな赤色が赤褐色に変色したり、表面の突起が無くなってしまったりするため、冷凍品や缶詰として出回っているものが多いです。

バンレイシという似た名前の植物がありますが、それとはまったく別種の植物です。

「龍眼」をもっと詳しく


「龍眼」(りゅうがん)は、ムクロジ目ムクロジ科リュウガン属の果実です。

2 cm ほどの丸く茶褐色の果実をブドウの房のように一度に多く実らせます。果肉は白く果汁の多いゼリー状で、中央に大きな種子があります。果実は同じムクロジ科のライチに似ていますが、独特な香りと味があり好みが分かれます。また、ライチより実が小さく、食べられる部分は少ないです。

龍眼の果実は生で食べるだけでなく、乾燥したものも広く利用されています。中国料理ではスープに使用したり、漢方に利用したりしています。また、ジュース、缶詰、アイスクリームの材料としても利用されます。

東南アジアから中国南部原産で、主な生産地は中国南部、台湾、タイ、ラオス、インドネシア、ベトナムなどです。日本では沖縄の八重山列島などの一部地域で栽培されています。

「マンゴスチン」をもっと詳しく


「マンゴスチン」はキントラノオ目フクギ科フクギ属の果実です。

黒く分厚い皮の中に、みかんの房のような形をした白い果肉があります。その果肉は柔らかく、強い甘みとさわやかな酸味で上品な味わいのため、「果物の女王」と呼ばれています。

東南アジアから南アジア、一部中南米で栽培されています。日本ではマンゴスチンの栽培には成功していません。基本的にいたみやすく、気温が高い状態では数日で劣化してしまいます。

日本では生、冷凍、シロップ漬けの缶詰で手に入れることができます。生での輸入は 2 0 0 3 年に解禁されました。生のものと冷凍のものでは味が著しく異なります。

まとめ

以上、この記事では、「ライチ」「レイシ」「龍眼」「マンゴスチン」の違いについて解説しました。

  • ライチ:表面は赤く中は白色半透明の、ムクロジ科の果実
  • レイシ:「ライチ」と同じ
  • 龍眼:外は茶褐色で中は白くゼリー状の、ムクロジ科の果実
  • マンゴスチン:皮は黒くて厚く中は白い、フクギ科の果実

日本でたくさん栽培される果実ではないですが、一度食べてみたいですね。スーパーマーケットや、旅行先で見つけたときにはぜひ試してみてください。