「エスポワール」の意味とは?使い方から英語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エスポワール」です。

「エスポワール」の意味、使い方、語源、類義語、対義語、固有名詞としての「エスポワール」についてわかりやすく解説します。

☆「エスポワール」をざっくり言うと……

英語表記エスポワール(espoir)
意味未来への期待・希望
語源「希望」「期待」という意味のフランス語 “espoir”
類義語レスポワール、エスポワ、エスペランス、エスペロンス、ホープなど
対義語デゼスポワール

「エスポワール」の意味をスッキリ理解!

エスポワール(espoir):未来への期待・希望

「エスポワール」の意味を詳しく

「エスポワール」とは、未来への期待・希望のことです。

「希望」とは、「“自分がこうなりたい” “人にこうしてもらいたい”と、より良い状況を期待し、その実現を願うこと」です。

つまり、「エスポワール」には、「現状よりも好転した未来への希望や期待」という意味があります。

「エスポワール」の使い方

「エスポワール」には以下のような使い方があります。

  1. エスポワールコンクールに向けて入念に練習を重ねる。
  2. 娘との生活が苦しくなったところをエスポワールに救われました。

カタカナ語の「エスポワール」は、希望という言葉をそのまま「エスポワール」を置き換えて使われることは少ないです。

「エスポワール」が持つ「希望」というポジティブな意味合いにあやかって、➊のような固有名詞の一部として使われることが多いのです。

 

➊の「エスポワール」は、コンクールの名前として使われています。

➋の「エスポワール」は、母子生活支援施設の名前として使われています。

これらの他にも競走馬に「エスポワール」という名前が付けられたこともあります。

「エスポワール」の語源

「エスポワール」の語源はフランス語の “espoir” です。

特定の希望を指す場合は頭に冠詞 “le” が付き、 “l’espoir” (レスポワール)となります。 “le” は英語でいう “the” の役割を果たします。

フランス語では、男性名詞と区分される単語には、冠詞 “le” を使います。女性名詞に分類される名詞には、冠詞 “la” を使います。

“espoir” は男性名詞であるため、冠詞が “le” になるのです。

 

不特定な希望を表す場合は、不定冠詞の “un” を付けて “un espoir” (アネスポワール)となります。 “un” は英語で言う “a” や “an” の役割になります。

“espoir” は男性名詞であるため、男性名詞に使われる不定冠詞 “un” が用いられます。

基本的には、 “l’espoir” という形で使われることが多いです。

 

また、改まった言い方でespérance(エスペロンス)という単語もあり、これも「希望」という意味になります。

ちなみに、「希望する」を意味する動詞はespérer(エスペレ)です。

「エスポワール」の類義語

「エスポワール」には以下のような類義語があります。

  • レスポワール:未来への期待・希望
  • エスポワ:希望
  • エスペランス:希望
  • エスペロンス:希望
  • ホープ:希望

語源の項目で説明したように、“espoir” は、定冠詞 “le” を付けて “l’espoir” (レスポワール)という使いかたをすることがあります。

「エスポワ」は、“espoir” の最後の “r” を弱く発音したときの日本語表記です。フランス語の発音は難しいので、日本語表記が複数分かれてしまうことがあるのです。

「エスペランス」や「エスペロンス」は、「エスポワール」よりも少し堅い言い方です。かしこまった場面で「希望」と言いたいときには「エスペランス」などが使われることがあります。

「ホープ」は、「希望」という意味の英単語 “hope” をカタカナ語にしたものです。「エスポワール」よりも一般的な言葉なので、耳にする機会も多いと思います。

「エスポワール」の対義語

「エスポワール」には以下のような対義語があります。

  • デゼスポワール:絶望

「デゼスポワール」は、フランス語で「絶望」という意味の単語 “désespoir” が語源になっています。

まとめ

以上、この記事では「エスポワール」について解説しました。

英語表記エスポワール(espoir)
意味未来への期待・希望
語源「希望」「期待」という意味のフランス語 “espoir”
類義語レスポワール、エスポワ、エスペランス、エスペロンス、ホープなど
対義語デゼスポワール

「エスポワール」は、フランス語が語源なので聞きなれない単語であった人も多いでしょう。この機会に意味や使い方をしっかりと理解しておきましょう。