「エピソード」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エピソード」です。

「エピソード」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「エピソード」をざっくり言うと……

英語表記エピソード(episode)
意味小説などで本編の間に挟む、本編とは直接関係のない話
語源ギリシャ語 “epeisodion”
類義語逸話、裏話など

「エピソード」の意味をスッキリ理解!

エピソード(episode):小説などで本編の間に挟む、本編とは直接関係のない話

「エピソード」の意味を詳しく

「エピソード」には、以下の三つの意味があります。

「エピソード」の意味
  1. 小説や劇で語られる、本編とは関係がないものの興味深い話
  2. ある人についてあまり知られていない興味がある話
  3. ロンド形式の楽曲などで、二つの主部の間に挿入される部分
①がメインの意味です。

それぞれの意味について見ていきましょう。

意味①:小説や劇で語られる、本編とは関係がないものの興味深い話

「エピソード」の一番メインの意味は「小説や劇で語られる、本編とは関係がないものの興味深い話のこと」です。

大抵の物語は本編だけを書くのではなく、話の中にエピソードを交えて作られています。

物語の途中途中でエピソードを挟むことにより、本編では直接語られることのない登場人物の人柄や生い立ち、背景などを知ることができ、物語により深みをもたせることができます。

意味②:ある人についてあまり知られていない興味がある話

「エピソード」には「ある人についてあまり知られていない興味がある話」という意味もあります。

有名な人物について語られる際に、豆知識のようにその登場人物が実は行っていた行為や、知る人ぞ知る話が述べられることがあり、そのことをエピソードと呼びます。

意味③:音楽用語としての「エピソード」

「エピソード」は音楽でも使われる用語です。音楽においては、「ロンド形式の楽曲などで、二つの主部の間に挿入される部分」という意味です。

ロンドとは、ソナタや協奏曲の終わりなどに用いられる回旋曲のことです。ロンドでは、主題が異なるエピソードを挟み、何度も繰り返される形で曲が展開されていきます。

「エピソード」の使い方

  1. この小説の中での彼の行動はどうしても納得できなかったが、彼についてのエピソードを読んだら納得せざるをえなかった。
  2. 彼女の幼少期のエピソードの中には、想像を絶するものも多く存在した。
  3. このロンドのエピソードはとても綺麗で感動した。

上の例文のように、あまり知られていない話や、隠された話を表す言葉としてエピソードはよく使われます。

「エピソード」の語源

エピソードの語源はギリシャ語の “epeisodion” です。読み方は「エペイソディオン」です。

この言葉は「間に入るもの」という意味です。ここから英語の “episode” になり、そこから派生してカタカナ語の「エピソード」になりました。

「エピソード」の類義語

エピソードには以下のような類義語があります。

  • 逸話:その人についてあまり知られていない興味深い話
  • 裏話:一般には知られていない、内部の事情に関する話
  • 土産話:旅行先で見たことや聞いたことについての話
  • 体験談:自分の体験に基づく話
  • アネクドート:世間にあまり知られていない興味深い話

「逸話」と「エピソード」の違い

「逸話」はその人についてのあまり知られていない話の中でも、特にその人らしさを表していたり、その人にしかできないようなことを指す言葉です。

「エピソード」と「逸話」の違いは以下の通りです。

  • エピソード:知名度に関係なく使われる
  • 逸話:あまり知られていないことについて指す

「裏話」と「エピソード」の違い

「裏話」は組織の隠された内部事情などを表す言葉です。

「エピソード」と「裏話」の違いは以下の通りです。

  • エピソード:人に対して使われる
  • 裏話:会社など、組織に対して使われる

「土産話」と「エピソード」の違い

「土産話」は旅行から持ち帰ってきた話という意味です。

「エピソード」と「土産話」の違いは以下の通りです。

  • エピソード:さまざまな話に対して使われる
  • 土産話:旅行で見たものや感じたことについての話に対して使われる

「体験談」と「エピソード」の違い

「体験談」は実際に自分の身に起きたことについての話を指す言葉です。

「エピソード」と「体験談」の違いは以下の通りです。

  • エピソード」:さまざまな話に対して使われる
  • 体験談:自分が体験した話に対してのみ使われる

「アネクドート」と「エピソード」の違い

アネクドートはギリシャ語の「未公表の」という意味の言葉を語源とする言葉であり、世間にはあまり知られていない話という意味です。

「エピソード」と「アネクドート」の違いは以下の通りです。

  • エピソード:さまざまな話に対して使われる
  • アネクドート:対象が特定の人や事件に限定される

まとめ

以上、この記事では「エピソード」について解説しました。

英語表記エピソード(episode)
意味小説などで本編の間に挟む、本編とは直接関係のない話
語源ギリシャ語 “epeisodion”
類義語逸話、裏話など

このように、エピソードには多くの意味・使い方があります。音楽などでこの言葉が使われる際には、日常で使われている意味と大きく異なっているため、意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。

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つつつ
この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。