「エピゴーネン」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エピゴーネン(epigone)」です。

「エピゴーネン」の意味や使い方、語源、類義語、対義語、ビジネス用語としての「エピゴーネン」についてわかりやすく解説します。

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「エピゴーネン」とは?

エピゴーネン(epigone):著名な思想、文学、芸術と同じ手法を使って、真似(まね)をするだけの人

「エピゴーネン」の意味を詳しく

「エピゴーネン」とは、著名な思想、文学、芸術と同じ手法を使って、真似をするだけの人のことです。

ほとんどの場合、軽蔑するような否定的な意味で使われます。日本語の「パクリ」と同じニュアンスです。そのため、有名な作品や手法を自分なりにアレンジしたり、本家を超えたものを作っている場合は「エピゴーネン」とは呼びません。

つまり、先人の成功作品をそのまま流用したり、模倣したりするだけで、オリジナル性や独創性に欠ける作品を作る者のことを風刺的に「エピゴーネン」と呼びます。

「作品そのもの」ではなく「作者」のことを指す言葉なので、注意しましょう。

 

もちろん、真似をする人物のおかげで、本家の手法や作品がより広まる場合もあります。しかし、「エピゴーネン」は芸術性において劣っているとみなされる場合がほとんどです。

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「エピゴーネン」の使い方

  1. エピゴーネンは現代社会にあふれている。
  2. ローマの彫刻家は、ギリシアの彫刻家のエピゴーネンだと言われる。
  3. エピゴーネンも後継者もいない文化は、衰退するだろう。
  4. エピゴーネンは、本流を風刺することで成功することがある。

「エピゴーネン」の語源

「エピゴーネン」の語源はドイツ語の “epigonen” です。

「エピゴーネン」という言葉自体はドイツ語からのカタカナ語ですが、 “epigonen” はギリシア語がもとになっています。

もとになった言葉は “epigonoi”(エピゴノイ) というギリシア語です。これは「後に生まれたもの」「後継者」を意味する “epigonos”(エピゴノス)の複数形です。

 

ギリシア神話では、テーバイという都市国家に、7人の将たちが攻め入ったというエピソードがあります。彼らの息子たちを「エピゴノイ」と呼びます。

その10年後に、「エピノゴイ」は勇敢な父たちを真似て、再びテーバイを征服するために攻め入ります。

この話から、単なる「後に生まれたもの」という意味だった「エピノゴイ」という言葉が、「誰かの真似をする人」という意味を持つようになったのです。

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「エピゴーネン」の類義語

「エピゴーネン」には以下のような類義語があります。

  • パクリ:他人のアイデアや作風を盗み取ること
  • 亜流(ありゅう):第一流の人を真似るだけで、独創性のない人
  • 追随者(ついずいしゃ):人の業績などを真似て、それに追いつこうとする人
  • 模倣者(もほうしゃ):ほかのものを真似て似せようとする人

「エピゴーネン」の対義語

「エピゴーネン」には以下のような対義語があります。

  1. 本流:中心をなす系統、主流であるもの
  2. 本家:流派の大本となる家、人
  3. 後継者:後継をする者、後継ぎ
  4. オマージュ:尊敬する作品・作者に影響を受けて作品を作ること

なお、➌と➍は、「エピゴーネン」とニュアンスが少し異なります。「エピゴーネン」が、追随者を否定的に表す言葉であるのに対して、➍と➎は追随者を肯定的に表す言葉だからです。

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ビジネス用語としての「エピゴーネン」

芸術や文学の世界では「エピゴーネン」はマイナスイメージのつく言葉ですが、ビジネス用語として使われる際には少し違います。

ビジネス用語でも「有名な製品、手法を真似る」という主な意味は同じです。しかし、この場合にはそれほど悪い意味では使われません。

むしろ、寡占状態の市場に手法をまねた新規事業が参入することで、競争率が高まり消費者のメリットになります。また、商品や手法を真似ることで開発経費を削減することができ、低価格での商品やサービスの提供が可能になります。

もちろん、特許を取っている商品やシステムを真似ることは特許侵害になります。しかし、それ以外の場合では、「エピゴーネン」は比較的プラスの意味で使われるのです。

まとめ

以上、この記事では「エピゴーネン」について解説しました。

英語表記 エピゴーネン(epigone)
意味 著名な思想、文学、芸術と同じ手法を使って、真似をするだけの人
語源 「後に生まれたもの」という意味のギリシア語 “epigonoi” から
類義語 亜流、模倣者、追随者、パクリ
対義語 本流、本家、後継者、オマージュ
ビジネス用語としての「エピゴーネン」 プラスの意味で使われる

芸術や文学に興味のある人以外にとっては、「エピゴーネン」は馴染みのない言葉でしょう。

具体的で使い勝手のいい言葉なので、この機会に使いこなせるようになりましょう。

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