今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アントレプレナー」です。
「アントレプレナー」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「アントレプレナー」をざっくり言うと……
英語表記 | アントレプレナー(entrepreneur) |
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意味 | 起業家 |
語源 | フランス語の仲介人という単語 |
類義語 | イノベーター、ベンチャーなど |
「アントレプレナー」とは?
「アントレプレナー」の意味を詳しく
「アントレプレナー」は、起業家という意味です。自ら事業を始める人たちのことを指します。
最近では、ベンチャー企業を開業する人々のことも指します。ベンチャー企業とは、新しい技術を開発して、それをビジネスとして取り組む中小企業です。
「アントレプレナー」の使い方
- 社会に貢献するアントレプレナーとなる。
- アントレプレナーに必要なのは情熱だ。
- アントレプレナーの講座に出席する。
①の例文は、起業家の決意に関する例文です。「アントレプレナー」は、自分がこうしたいと思ってなれるものではありません。自分が得意でなおかつ、自分がしたいことと社会のニーズが一致して初めて「アントレプレナー」になれます。
つまり、社会が欲しがっていることを探せる人が向いています。社会が欲しがっていることというのは、 「アントレ」にあたります。ここでは、「アントレ」 は「空間」を意味しています。誰もサービスや製品を提供していない「空間」です。そこにニーズがあって、ビジネスチャンスがあります。
誰もサービスなどを提供していない部分です。この部分を自分の得意な技で埋めることが「アントレプレナー」です。
人々が影でこうしたいなと思ってることを実現してくれるので、社会貢献になるわけです。社会に貢献することと、「アントレプレナー」の関係は切り離せないものなので例文としてよく出てきます。
②の例文は、「アントレプレナー」に必要なものを表す例文です。「アントレプレナー」になるには、技能や人脈といったものが必要です。
しかしながら、それだけでは足りません。本人の意思が重要になってきます。自分が事業を起こして、世の中を変えるという情熱が必要なのです。
例文はこういうことを述べています。また、技能や人脈がなくても、「アントレプレナー」には情熱が1番大事だという意見もあります。
なぜならば、技能や人脈は、「アントレプレナー」として活動する中で自然に身につけることもできるからです。むしろ、熱い情熱を持った人に人が寄ってきて人脈ができ、その人からスキルを教わることもできます。
「アントレプレナー」に関する本では、よく出てくる例文です。
③の例文は、「アントレプレナー」と教育について述べた例文です。「アントレプレナー」は、目標を立てればすぐできるというものではありません。
資金やノウハウといったものが必要だからです。資金面は、知人や支援者が出資してクリアできたとしても、技術面はお金で解決することは難しいです。
自分ではなく、他の人に難しいことを任せればよいのですが、それでは統率が取れず「アントレプレナー」とは言えません。「アントレプレナー」になる人自身の知識や技術が必要です。
長く企業に務めた経験や、ノウハウを活用して事業を起こす「アントレプレナー」もいます。その一方で、学生など全く就業経験のない人が事業を起こすこともあります。
そういったときに役立つのが、講座です。「アントレプレナー」になるための講座がイベントやビデオを通して学ぶことができるのです。
そのため、全く就業経験がなくても、起こりうる問題点やそれに対する解決策などケーススタディを学ぶことによって、自分の事業をどうすればよいのか考えることが可能です。
例文の「アントレプレナー」講座はそのようなことを述べています。「アントレプレナー」になる上で、経験不足や知識不足が不安の材料となります。
そういった悩みを相談したときに、返ってくるのがこの例文のような回答です。参考にしましょう。
「アントレプレナー」の語源
カタカナ語の「アントレプレナー」は英語の “entrepreneur” という英単語が語源です。
しかし、この英単語の発祥は、フランス語になります。この単語自体、生まれたのがマルコ・ポーロがヨーロッパからアジアに旅をしていた1200年代です。 “Entre” というのは、フランス語で「間」という意味です。
そして、 “preneur” というのは英語では “taker” にあたる名詞で「取り継ぐ人」という意味です。つまり、この2つを合わせると、「間を取り継ぐ人」という意味になります。
現代の言葉では、「仲介人」です。「間」というのは、「空白」です。誰も事業を行っていない場所です。例えば、鉄道会社と航空会社があったならば、バス会社が間に入れます。
このように、まだ誰も何も行ってない空白や、既にある事業の橋渡し役になることが仲介人の役目でした。
「アントレプレナー」の類義語
「アントレプレナー」には以下のような類義語があります。
- イノベーター: 改革者
- ベンチャー:新興企業
よく、『経済を活性化させるためには「イノベーション」を起こせ』と言います。「イノベーション」とは、漢字に直すと革新のことです。
革新とは新しい仕組みや新しい技術のことを指します。例えば、大昔は移動するときに馬を使うか歩くかしかできませんでした。しかし、蒸気機関の発明によって電車での移動が可能になり多くの荷物や人々を輸送することができるようになりました。
そのため、新たな産業や雇用が生み出されました。この蒸気機関から始まる一連の流れを「イノベーション」と呼びます。社会をより良くしたり、人々の需要に応えたりするためには「イノベーション」が欠かせません。
「アントレプレナー」と「イノベーション」は、社会をより良くするという点や、人々の隠れたニーズを満たすといった点では共通しています。
しかし、「アントレプレナー」は人であり、「イノベーション」は物です。間違えて当てはめてしまわないようにしましょう。また、「アントレプレナー」が「イノベーション」を起こすこともあります。
つまり、「アントレプレナー」が事業を起こす手段として「イノベーション」が使われることもあるのです。この両者の関係性についてしっかり覚えておきましょう。
「ベンチャー」は新興企業という意味で、主に新しくできた会社を意味します。「ベンチャー」は、会社を表しますが、その会社の創業者を「アントレプレナー」と表現することがあります。
そのため、とても関わりが深い単語です。「ベンチャー」だけで使うことはあまりなく、よく「ベンチャー」企業などと言い換えて使います。
また、新しくできた会社だけなら「ベンチャー」ですが、その企業の価値が10ドルを超えた場合ユニコーン企業と表記が変わる場合があるので注意が必要です。
つまり、これから未来を変えそうな「ベンチャー」企業になればなるほど、ユニコーン企業と名前が変わりやすいわけです。
まとめ
以上、この記事では「アントレプレナー」について解説しました。
英語表記 | アントレプレナー(entrepreneur) |
---|---|
意味 | 起業家 |
語源 | フランス語の仲介人という単語 |
類義語 | イノベーター、ベンチャーなど |
「アントレプレナー」は、将来会社を建てようと考えているならば絶対必要な単語です。元は外来語ですが、生活にはすでに定着もしています。
ぜひ、この記事で「アントレプレナー」の意味や使い方を学び、将来に役立てましょう。