ネット用語「エンカ」の意味と使い方をわかりやすく解説

言葉

エンカとは「遭遇(そうぐう)する」という意味です。

パッと見て意味がわかりにくい用語のため、戸惑った方も多いのではないでしょうか。

SNS上の知り合いなどが使っていたりすると、余計に意味や由来が気になりますよね。

この記事ではエンカの意味や使い方、由来などを解説します。

「エンカ」の意味

エンカ

遭遇する

エンカは「遭遇する」という意味の言葉です。

もとはゲーム内で敵と遭遇することを指す言葉でしたが、現在では知っている人にばったり出会ったときにも使われます。

特にSNS上の知人と実際に会うことを表現するために使われることが多く、逆に、現実世界での親しい友人と出会ったときにはあまり使われません。

さらには、SNS上でしか知らない相手などと約束して会うことに対してもエンカという言葉が使われるようになりました。「エンカ」の方が「会う」よりもきっちり約束している感じが弱く、初めて会う人にも気軽に使えるからです。

「エンカ」の使用率

なお、若者言葉のエンカであるものの、あまり普及していない言葉といえます。

たとえば、マイナビが2017年が大学生男女405人を対象に実施した調査では、以下のことがわかっています。

  • 普段エンカを使っている大学生:
    1割以下
  • エンカという言葉を日常的に使っている人:
    8.9%

このように、エンカはそこまで広く定着している言葉ではないため、使う際は注意が必要です。
[出典:マイナビ学生の窓口]

「エンカ」の使い方


エンカは以下のような場合に使います。

  1. SNS上の誰かと偶然出会った場合
  2. SNS上の誰かと約束して会った場合
  3. イベントなどの場で会う人を募集する場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

使い方①:誰かと偶然出会った場合

エンカは、SNS上の誰かと偶然出会ったことを言いたいときに使うことができます。

エンカという一言で「約束は特にしていなかったけれど、偶然会って驚いた」というニュアンスを伝えることができるため、便利です。

例文
フォロワーさんとエンカした!びっくりしたけど嬉しい〜
実際の使用例を紹介します。

これは、梅田駅で意図せず自分のSNS上の知人に会って驚いた、という意味のツイートです。

使い方②:SNS上の誰かと約束して会った場合

エンカは、SNS上の誰かと約束して会った場合にも使うことができます。

たとえば、どちらもTwitterをやっていて共通のフォロワーが多いときなど、会ってきたことを報告したい場合もあるでしょう。

そういったときにエンカを使うことで、軽いニュアンスで報告することができます。

例文
えへへ〇〇さんとエンカ〜ありえん楽しかった!またオンラインでもオフラインでもいっぱい遊ぼうね!
実際の使用例を紹介します。

この人は「未設さん」というSNS上の知人と出会い、遊んできたことを報告しています。

使い方③:イベントなどの場で会う人を募集する場合

エンカは、イベントなどの場で会う人を募集する場合にも使います。

ライブやイベント、同人誌即売会など、多くの人が集まる場所に出向くときに、「誰かエンカしよう」などとアピールすることでフォロワーと交流することができます。

こちらも、「誰か会おう」に比べて気軽にちょっと挨拶するくらいのニュアンスを出すことができるため、よく使われるフレーズです。

例文
今日のコミケ、目当ての本獲得し終わったら誰かエンカしよー?スペースxxで待ってます!
実際の使用例を紹介します。

このように、自分の服装の特徴や居場所を伝えて、イベントの前後などで会える人を募集します。

なお、会ったあとの報告にもエンカという言葉は使われます。たとえばこちらのツイートでは、ライブの場で会うことができたSNS上の知人への感謝が表現されています。

「エンカ」の由来

エンカの元になった言葉は、「遭遇する」という意味の英単語、 “encounter” です。

“encounter” が現在のエンカになるまでの変化は、以下の通りです。

  1. “encounter” が由来となり、ゲームで敵と遭遇することを「エンカウント」と呼ぶようになる
  2. ①が由来となり、人にばったり出会うことを、「エンカウント」を省略して「エンカ」と呼ぶようになる
  3. 意味が拡大し、SNS上の知人と会うことを広く「エンカ」と呼ぶようになる
この流れを経て、エンカは現在の意味になりました。

補足:「エンカウント」の種類

なお、元となった「エンカウント」にもいくつか種類があります。

  • フィールドエンカウント
    フィールドをプレイヤーが歩き回っているときに突然遭遇する
  • ランダムエンカウント
    プレイヤーが敵の出現を予測できないまま遭遇する
  • シンボルエンカウント
    プレイヤーが敵に接触すると戦闘になる
  • 固定エンカウント
    特定の物を調べたりなどのアクションで戦闘になる
  • 強制エンカウント
    特定の場所を通過すると強制で戦闘になる
現在のエンカに近いニュアンスを持つのは「フィールドエンカウント」もしくは「ランダムエンカウント」です。

「エンカ」の類義語

エンカには以下のような類義語があります。

  • 遭遇
    偶然に会うこと
  • めぐり合う
    偶然にふと出会うこと
  • 鉢(はち)合わせ
    突然出会うこと
  • 出くわす
    突然出会うこと
  • 対面
    顔を合わせること
  • 集(つど)う
    一箇所に集まること
  • 対峙(たいじ)
    向き合うこと

SNS上の知人ではない相手、特にあまりSNSなどをやっていない相手の場合は、これらの言葉を使う方が伝わりやすい可能性が高いです。

「エンカ」の英語訳


エンカを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • encounter
    (遭遇する)
  • meet
    (会う)
それぞれの違いを説明します。

「encounter」と「meet」の違い

“encounter” と “meet” には以下の違いがあります。

encountermeet
偶然のニュアンス強い薄い(偶然のときも約束したときも使える)
ポジティブかネガティブかややネガティブニュートラル

状況や表したい内容によって使い分けましょう。

特に、偶発性をともなわない「エンカ」のことを表すときは、encounterだとかなり大げさでマイナスイメージになってしまいます。

そういった場合は、 “meet” や “see” を使うようにしましょう。

“encount” は誤用

なお、 “encount” という言葉は存在しません。エンカウントは和製英語です。

そのため、英語で「遭遇した」と言いたいときは、 “encounter” を使いましょう。

「エンカ」の関連語


エンカには以下のような関連語があります。

  1. エンカ厨
    恋愛関係などが欲しくてエンカする人
  2. オフ会
    オンライン上で趣味を共有する仲間と実際に会うイベント
それぞれ詳しく説明します。

関連語①:エンカ厨

エンカ厨とは、「恋愛関係などが欲しくてエンカする人」のことです。

彼らは後述の「オフ会」にも参加し、自分の好みの人と近づこうとすることが多いです。

本来は共通の趣味で盛り上がるためのエンカやオフ会の場であるにもかかわらず、恋愛関係や肉体関係などを狙って行動するため非常に嫌がられます。

また、ターゲットになった人が不安を抱き、エンカに行かなくなることもあります。

関連語②:オフ会

オフ会とは、「オンライン上で趣味を共有する仲間と実際に会うイベント」のことです。

「オフライン会合」の略で、「オフミ(オフラインミーティング)」とも言われます。多くの場合は主催者がおり、同じ趣味を持った仲間数人〜数十人で集まります。

そのため、ネット上でやりとりがない人同士で顔を合わせることもあります。

エンカとの違いは、以下の通りです。

エンカオフ会
指している対象出会うという事実出会うためのイベント
会うことを目的としているか偶然というニュアンスが強い会うことが目的となっている

「エンカ」のまとめ

以上、この記事では「エンカ」について解説しました。

読み方エンカ
意味遭遇する
由来英単語 “encounter”
類義語遭遇する
出くわす
集う など
英語訳encounter(遭遇する)など

「しっかりと約束したわけではないけど、出会うことができた」というようなニュアンスであることを押さえておきましょう。

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Rie
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日英バイリンガル東大生。 10年間小説を書き続けているため、文章力には自信があります。 いくつかの小説投稿サイトで掲載/連載している他、教育系NPOでもライターをしています。