今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「エンドコンテンツ」です。
「エンドコンテンツ」の意味、具体例、使い方、語源、オワコン」との違い、「周回プレイ」との違い、「対義語についてわかりやすく解説します。
☆「エンドコンテンツ」をざっくり言うと……
英語表記 | エンドコンテンツ(end content) |
---|---|
意味 | ゲームで通常のストーリーやレベリングを終わらせた後も遊び続けることのできるコンテンツ |
具体例 | ポケットモンスター どうぶつの森 |
語源 | 英語の “End Game Content” |
「オワコン」との違い | ポジティブな意味かネガティブな意味か |
「周回プレイ」との違い | 周回プレイはプレイヤーレベルが引き継がれない場合あり |
対義語 | 攻略、ゲーム攻略 |
このページの目次
「エンドコンテンツ」の意味をスッキリ理解!
「エンドコンテンツ」の意味を詳しく
「エンドコンテンツ」とは、ゲームで通常のストーリーやレベリングを終わらせた後も遊び続けることのできるコンテンツのことです。
具体的には、以下のような条件を満たしているコンテンツが、「エンドコンテンツ」と呼ばれます。
- 最高・最終レベルに達した後も遊べる
- 繰り返し遊び続けられる
- ゲームのなかで最高レベルに突破が難しい
そして、「エンドコンテンツ」には、操作に制限がないという大きな特徴があります。
アイテムを収集したり、図鑑を埋めたりするものが例として挙げられます。
エンドコンテンツは、ゲームの中でも特に、RPG(ロールプレイングゲーム)などに追加されています。
RPGは、自分がゲームの中のキャラクターを操作してストーリーや内容を進めていく形態のゲームです。「ドラゴンクエスト」などがRPGの代表として挙げられます。
このようなゲームには基本的に、ストーリーの終わりや最終目的が設定されています。具体的には「お姫様を救い出す」「魔王を倒す」などの目標です。
この最終目標を達成して、ストーリーを完結した後にも遊ぶことができるコンテンツが「エンドコンテンツ」です。
「エンドコンテンツ」のメリット
「エンドコンテンツ」には、以下のようなメリットがあります。
- ほぼ制限なく操作できる
- クリア前には行けなかった場所に進める
- クリア前には会えなかったキャラと戦える
- レアなアイテムなどが手に入る
- 本編とは別のストーリーを楽しめる
ゲームをクリアしたあと、クリア前にはできなかった様々な楽しみを味わうことができる点が、「エンドコンテンツ」の醍醐味なのです。
「エンドコンテンツ」の具体例
「エンドコンテンツ」の具体例を以下のゲームで見ていきましょう。
- ポケットモンスター
- あつまれどうぶつの森
- ファイナルファンタジーXIV(FF14)
どちらも任天堂から発売されている人気ゲームで、「エンドコンテンツ」が用意されています。
ポケットモンスターにおける「エンドコンテンツ」
「ポケットモンスター ソード・シールド」の最終目標は、プレイヤーが操作する主人公がポケモンバトルのチャンピオンになることです。
ポケモンの強さを競うための施設「ポケモンジム」で「ジムリーダー」に挑んでバッジを集めます。そして、ゲーム終盤で現チャンピオンを倒すことで基本的には「ゲームクリア」となります。
しかし、その後にもポケモンを連れて世界を冒険したり、ポケモンバトルをしたりして遊び続けることができるのです。
あつまれどうぶつの森における「エンドコンテンツ」
「あつまれどうぶつの森」は、無人島を開拓したり、移り住んできた住民と交流したりして遊ぶゲームです。
比較的自由なこのゲームにもストーリーの流れがあり、それらをすべてクリアするまではやるべきことが指示されます。
たとえば、島の博物館を建てるために生物を捕まえて寄贈(きぞう)したり、新しい住民の家を建てるために材料を集める必要があるのです。
これらの作業がすべて終わると「島クリエイター」という称号を得て、より自由に島を開拓できるようになります。
「島クリエイター」になった後は、特にゲーム側からの指示はなく、自由に島の開拓をしたり、家の模様替えをしたりして楽しむ「エンドコンテンツ」が始まります。
ファイナルファンタジーXIVにおける「エンドコンテンツ」
ファイナルファンタジーXIVも、人気のRPGゲームです。1987年から続いており、累計販売本数でギネス記録を持っています。
ファイナルファンタジーXIVには「本当の冒険」と呼ばれるエンドコンテンツがあり、ゲームをクリアしたあとも楽しむことができます。
「エンドコンテンツ」の使い方
「エンドコンテンツ」には以下のような使い方があります。
- エンドコンテンツを用意することで、消費者を飽きさせないゲームになった。
- RPGはエンドコンテンツに入ってからが本番だよね。
「エンドコンテンツ」の語源
「エンドコンテンツ」の語源は英語の “End Game Content” です。
“End” には、以下のような意味があります。
- 物事や時間の終わり
- 目的・目標
- 結末・端
“Content” には、以下のような意味があります。
- 内容
- 内容物
- 中身
そして、“Game” は「ゲーム」を表すため、“End Game Content” は直訳で「終わりのゲームのコンテンツ」になります。
“End Game Content” の意味は、カタカナ語の「エンドコンテンツ」と同じです。
ゲームのストーリーが終わった後のコンテンツを指しているのでこのような言葉になったのでしょう。
カタカナ語では「ゲーム」が省略されて「エンドコンテンツ」と言われます。
「エンドコンテンツ」と「オワコン」の違い
「エンドコンテンツ」と間違われやすい言葉として「オワコン」があります。
意味・ニュアンス・使える対象において、「エンドコンテンツ」と「オワコン」には以下のような違いがあります。
意味 | ニュアンス | 使える対象 | |
---|---|---|---|
オワコン | もう人気が回復することが期待できないようなコンテンツ | ネガティブ | ゲーム、モノ、人など |
エンドコンテンツ | ゲームを終えた後も遊べるコンテンツ | ポジティブ | ゲーム |
「オワコン」とは、「終わったコンテンツ」の略称で「もう人気が回復することが期待できないようなコンテンツ」を指します。「エンドコンテンツ」とは異なり、ネガティブな意味合いをもつ言葉なのです。
「エンドコンテンツ」と字面は似ていますが、意味はまったく違うので間違えないようにしましょう。
また、オワコンはゲーム以外のモノや人に対しても使える点が特徴的です。
「エンドコンテンツ」と「周回プレイ」の違い
「周回プレイ」とは、ゲームをクリアした後も、また最初からプレイすることです。1周目ではうまくいかなかった部分をクリアするなど、新たな目標をもって楽しむことができます。
周回プレイ機能がついているゲームは、周を重ねるごとに難易度もアップする傾向があります。
「エンドコンテンツ」と「周回プレイ」は、どちらも「一度ゲームをクリアした後も楽しめる」という点が共通していますが、以下の点が異なります。
- エンドコンテンツ:プレイヤーレベルを引き継ぐ
- 周回プレイ:プレイヤーレベルを引き継がない場合もある
ただし、両者を別物ととらえずに、「周回プレイはエンドコンテンツの一種である」という考え方をすることもできます。
このため、「二周目の周回プレイ」を「エンドコンテンツ」と呼ぶこともできます。
「エンドコンテンツ」の対義語
「エンドコンテンツ」には以下のような対義語があります。
- 攻略
- ゲーム攻略
「エンドコンテンツ」には、明確な対義語はありません。
ただし、「エンドコンテンツ」が終わりなく楽しめるものであるということをふまえると、その対極にある言葉は「攻略」や「ゲーム攻略」といえます。攻略はゲームの終了を表す言葉だからです。
まとめ
以上、この記事では「エンドコンテンツ」について解説しました。
英語表記 | エンドコンテンツ(end content) |
---|---|
意味 | ゲームで通常のストーリーやレベリングを終わらせた後も遊び続けることのできるコンテンツ |
具体例 | ポケットモンスター どうぶつの森 |
語源 | 英語の “End Game Content” |
「オワコン」との違い | ポジティブな意味かネガティブな意味か |
「周回プレイ」との違い | 周回プレイはプレイヤーレベルが引き継がれない場合あり |
対義語 | 攻略、ゲーム攻略 |
「エンドコンテンツ」という言葉は、日常生活の中ではあまり耳にしないかもしれませんが、実際に遊んだことのある人は多かったのではないでしょうか。