説明できる?「共感」と「共鳴」の違いをわかりやすく解説!

違いのギモン

「共感」と「共鳴」、どちらも相手の気持ちに同調するようなイメージがあります。

しかし、「共感を覚える」と言っても「共鳴を覚える」とは言いません。このふたつの言葉には微妙なニュアンスの違いがあります。

本記事では「共感」と「共鳴」の違いについて、例を挙げながらくわしく解説していきます。

結論:「共感」は感情を共有すること、「共鳴」は他人の行動に同感すること

「共感」は他人の感情、考えを共有すること、またはその感情を指します。一方、「共鳴」は他人の考えや行動などにそのとおりだと感じることを指します。

「共感」をもっと詳しく


「共感」は他人の感情、考えを共有すること、またはその感情を指します。

「共感」する能力は、人間に本能的に備わっているものです。

たとえば、友達がニコニコと笑顔でいれば、友達が楽しく思っていることを察することができます。そしてこちらまで楽しい気分になるでしょう。

このはたらきを「共感」と呼びます。

「共感」の使い方の例

それでは、「共感」について例を用いて説明します。

  1. 彼は私の話を深く共感して聞いてくれるため、よく相談相手になってもらっている。
  2. 共感能力を持っていない人だっている。
  3. 映画のヒロインに共感を覚えて、涙してしまった。
①の「共感」は”私”と感情を共有していることを指します。

②の「共感能力」は「感情を共有する能力」を意味します。先ほど、人間に本能的に備わっていると説明しましたが、もちろん欠如している人もいます。

③の「共感を覚える」は「感情を共有する」ことを表します。

「共鳴」をもっと詳しく


「共鳴」は他人の考えや行動などにそのとおりだと感じることを指します。賛成して行動に移すという実際の行動をともなう場合に使用することが多いです。

「共感」との違いは、対象が感情ではなく行動である点です。例えば、デモ活動や学生運動に対して「共鳴」を使用します。

つまり、ある考えをともなった行動に対して「共鳴」が多く使用されます。

また、「考え」に対しては「共感」と「共鳴」のどちらでも使用することができます。「考え」は感情とも行動とも受け取ることができるためです。

「共鳴」の使い方の例

それでは、「共鳴」について例を用いて説明します。

  1. ヴィーガンと呼ばれる菜食主義に共鳴したため、明日から肉を絶って生活しようと思う。
  2. デモ活動はSNSを通じて拡散され、それに共鳴した若者たちが多数参加した。
  3. 思い切って政党を立ち上げたが、共鳴してくれる政治家は誰一人として現れなかった。

①の「共鳴」は菜食主義という考えに同感しています。

②の「共鳴」はデモ活動という行動に同感しています。

③では政党が主義や行動を表しているため、政党に参加することを「共鳴する」と表現しています。

「共感」「共鳴」の類義語

「共感」「共鳴」には似たような意味の言葉がいくつかあります。ニュアンスの違いも含めて以下にまとめました。

  • 同感
    その人と同じように感じる、または考えることを指します。主に同意する際に使われることが多い言葉です。
  • 同調
    調子を合わせること、または、他と同じ意見・態度になることを指します。自発的に相手に合わせに行くニュアンスが強まります。
  • 同心
    心や意見を同じくすることを指します。協力して物事にあたる際に使われます。どちらかというと、「共鳴」に近い意味を持つ言葉です。

まとめ

以上、この記事では、「共感」と「共鳴」の違いについて解説しました。

  • 共感:他人の感情、考えを共有すること、またはその感情
  • 共鳴:他人の考えや行動などにそのとおりだと感じること
「共感」は感情、「共鳴」は行動に対して使われることがわかりました。

「共感」も「共鳴」も、自分の味方を増やすための大事な手段です。言葉の意味を理解して間違いのないように使い分けてください。