エゴサーチとは「ネット上での自分の評価を確認する行為」という意味です。
テレビやSNSなどで「エゴサーチ」や「エゴサ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし意味や使い方を正しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、エゴサーチの意味やその方法などについて分かりやすく解説しています。
☆「エゴサーチ」をざっくり言うと……
読み方 | エゴサーチ |
---|---|
意味 | ネット上での自分の評価を確認する行為 |
由来 | ラテン語の “ego” (自己)と英語の “search” |
類義語 | エゴサーフィン |
対義語 | パブリックサーチ(パブサ) |
英語訳 | “egosearching” (自身について調べる) |
「エゴサーチ」の方法 | 検索エンジンやSNSを活用する |
「エゴサーチ」のメリット | ユーザーの正直な意見が分かる など |
「エゴサーチ」の注意点 | 誹謗中傷が目に入る など |
このページの目次
「エゴサーチ」の意味
ネット上での自分の評判をチェックする行為
最近では、「エゴサ」と略すのが一般的です。
エゴサーチは、主に以下のような人が行います。
- 芸能人
- 著名人
- 一般人
- 企業経営者
企業経営者は、自社の評価を確認するために、エゴサーチを行うことが一般的です。
マーケティング手法としての「エゴサーチ」
最近では、自分自身のことだけでなく自分の関わった製品の評価を確認するエゴサーチも普及しています。
企業としては、ユーザーの正直な反応を知りたいという理由から、エゴサーチをして得た評判をマーケティングや製品開発に活用する動きがあるようです。
エゴサーチには大規模な調査などにくらべ、経費を抑えられるというメリットもあります。
「エゴサーチ」の使い方
エゴサーチは、「エゴサーチする」や、省略して「エゴサ」などのように使用します。
次に、具体的な例文を見てみましょう。
- 彼は自分の出演した作品のエゴサに夢中だ。
- 自社の新製品の評判をエゴサーチする。
- エゴサーチで得た情報を企画に活用する。
一方で最近では、②③のように、企業などが自社製品や企画の評価を確認するという使われ方もされています。
「エゴサーチ」の由来
エゴサーチは、以下の2つの言葉が組み合わさった語です。
- ラテン語の “ego” :自己
- 英語の”search”:探す、調査
“ego” から派生した言葉には、 “egoism” (利己主義)や “egoistic” (利己的な)などがあります。
いづれも、「自己」「自分自身」を意味す言葉です。
これらの言葉のイメージが強く、エゴサーチにはネガティブな印象がありますが、最近では一般的な行為として認知されつつあります。
「エゴサーチ」の類義語
エゴサーチには以下のような類義語があります。
- エゴサーフィン
ネット上での自分の評価を確認する行為
しかし、エゴサーチに比べてあまり浸透していないため、「エゴサーチ」を使用するのが無難です。
「エゴサーチ」の対義語
エゴサーチには以下のような対義語があります。
- パブリックサーチ(パブサ)
ネット上で特定の他者を検索する行為
つまり、エゴサーチは自分自身、パブリックサーチは他人を検索する、と覚えておきましょう。
企業でのマーケティングなどでは、自社製品へのエゴサーチと他社製品へのパブリックサーチを併用するのが一般的です。
「エゴサーチ」の英語訳
エゴサーチを英語に訳すと、次のような表現になります。
- egosearching
(自分自身について調べること)
同様に、類義語のエゴサーフィンも、 “egosurfing” と訳すことができます。
「エゴサーチ」の方法
エゴサーチの方法は以下のようなものです。
- Googleで検索する
- SNSで検索する
Googleなどで検索する
Googleなどの検索エンジンに、自分の名前やハンドルネーム、関わっているサイトやブログの名前、URL、SNSのユーザーIDなど、調べたいワードを入力することで、エゴサーチを行うことができます。
このとき、画像検索機能がある場合はそちらも活用するといいでしょう。
思わぬところに自分の写真がアップされている可能性もあるため、新たな発見があるかもしれません。
SNSで検索する
TwitterやInstagramなどのSNSから、検索ボックスに自分の名前やハンドルネーム、作品名やサイト名など気になるワードを入力することでエゴサーチを行うことができます。
自身の投稿への反応以外にも、自身に関する評判や動向を知ることができます。
また、SNSなどでは「なりすましアカウント」による迷惑行為も横行しています。
SNSでチェックを行うことで、そうした迷惑行為を未然に防げるでしょう。
「エゴサーチ」のメリット
企業が自社製品・企画などをエゴサーチする場合には、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーの正直な意見が分かる
- 経費を抑えることが可能
- 企業としての知名度が分かる
- 新たなアイディアを発見する可能性
①ユーザーの正直な意見が分かる
エゴサーチをするメリットとして、「ユーザーの正直な意見が分かる」というメリットがあります。
エゴサーチは、TwitterやInstagramなどのSNSを活用することが一般的です。
こうしたSNSは、周囲の意見に流されることなく本音を発信できる便利なツールとして高く評価されています。
そのため、企業がエゴサーチとしてSNSをチェックすることで、自社に対して消費者が持つ素直な意見を知ることができると考えられています。
②経費を抑えることが可能
2つ目に、「経費を抑えることが可能」というメリットが挙げられます。
自社の製品・企画の評判を調査する場合、アンケート調査や電話調査、街頭インタビューなどを行うことが一般的です。
しかし、こうした手法はアンケート用のグッズの準備や、調査員の事前研修を実するなどの時間やお金が必要となります。
一方で、エゴサーチは、ネット環境さえ整っていれば、スタッフの雇用など特別な準備を行う必要はほとんどありません。
そのため、エゴサーチは経費を抑えやすい調査方法だと言えます。
最近では、エゴサーチを専門の会社に依頼する場合もあります。
このような場合も、他の調査方法に比べ安価なことが多いため、さまざまな企業で広く活用されています。
③企業としての知名度が分かる
3つ目は「企業としての知名度が分かる」というメリットです。
エゴサーチをすると、消費者の自社に関するコメントを、具体的な数値データとして把握できるようになります。
仮に、コメントがまったく見つからなかった場合、自社の取り組みが消費者の間であまり認知されてないことになります。
また、コメントの内容を分析することで、より認知されている自社の取り組みについても容易に把握することができます。
④新たなアイディアを発見する可能性
4つ目のメリットは「新たなアイデアを発見する可能性がある」という点です。
エゴサーチを行うことで、消費者の率直な意見から、欠点や改善点が見つかることがあります。
また、つぶやきの中には「こんな商品を作ってくれたら買うのに」といった意見も少なくありません。
そうした意見をチェックすることで、新たな商品やサービスのアイデアを見つけることもできるでしょう。
そのため、ネガティブな意見にも柔軟な姿勢を持って、エゴサーチの結果を受け止めることが重要だと言えます。
「エゴサーチ」の注意点
エゴサーチをする場合の注意点には、以下のようなものがあります
- 誹謗中傷が目に入る
- 意見の偏りが発生しやすい
- エゴサーチだけで満足してしまう
①誹謗中傷が目に入る
エゴサーチにはプラスの面ばかりではありません。
いい評価や好意的なコメントがある一方で、悪い評価や誹謗中傷に出くわすこともあります。
そのため、あらかじめマイナスなことが書かれているものであるという心構えでいることが重要です。
②意見の偏りが発生しやすい
エゴサーチは、SNSやインターネットを頻繁に利用する層の意見が反映されやすいという特徴があります。
そのため、実際に関心を持っているメイン層と意見が食い違う可能性もあります。
エゴサーチはあくまでも1ユーザーの意見と捉えましょう。
③エゴサーチだけで満足してしまう
企業がエゴサーチを行った場合に、調査しただけで満足してしまうということがあります。
そのため、エゴサーチで得たユーザーの正直な意見を、しっかりと製品・企画に活用しようという姿勢が重要です。
「エゴサーチ」のまとめ
以上、この記事ではエゴサーチについて解説しました。
読み方 | エゴサーチ |
---|---|
意味 | ネット上での自分の評価を確認する行為 |
由来 | ラテン語の “ego” (自己)と英語の “search” |
類義語 | エゴサーフィン |
対義語 | パブリックサーチ(パブサ) |
英語訳 | “egosearching” (自身について調べる) |
「エゴサーチ」の方法 | 検索エンジンやSNSを活用する |
「エゴサーチ」のメリット | ユーザーの正直な意見が分かる など |
「エゴサーチ」の注意点 | 誹謗中傷が目に入る など |
エゴサーチはネット上だけでなく、日常会話でも使用される頻度の多い言葉です。
この機会に、意味や使い方をしっかり確認しましょう。