ことわざ「江戸の敵を長崎で討つ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「江戸の敵(かたき)を長崎で討(う)つ」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「江戸の敵を長崎で討つ」の意味をスッキリ理解!

江戸の敵(かたき)を長崎で討(う)つ:意外な場所や筋違いなことで、過去の仕返しをすること

「江戸の敵を長崎で討つ」の意味を詳しく

「江戸の敵を長崎で討つ」は、意外な場所や筋違いなことで、過去の仕返しをすることを意味することわざです。また、「必ず受けた雪辱を果たしてみせる」という意味で、誓いの言葉としても使われます。

このことわざは、文字通り解釈すると、「江戸の地で受けた恨みを遠く離れた長崎で返す」という意味になります。これは、「違う場所で仕返しをすること」を表現しています。

ちなみに、江戸は現在の東京です。

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「江戸の敵を長崎で討つ」の使い方

  1. 江戸の敵を長崎で討つとはいうが、不意を突かれた。恨みというのはなかなか消えないものだ。
  2. 今まで多くのお客さんを取り込むことに成功していたのに、競合が別の方向で力を入れてきた。まさに江戸の敵を長崎で討つような行為だ。

「江戸の敵を長崎で討つ」の由来

江戸時代、とある大阪の職人が、江戸に出てきたところ、江戸の職人を大きく上回って大成功を収めたそうです。

しかし、その大阪の職人が大阪に帰ってくると、大阪の地では長崎の職人が大成功を収めており、人気を奪われていました。

当時、この様子は「江戸の敵を長崎が打つ」と言われていました。時間が経ち、現代では「江戸の敵を長崎で討つ」と表現するようになりました。

 

ちなみに、この大阪の職人は、一田(いちだ)正七郎という籠(かご)職人でした。江戸後期の1819年(文政2年)に、竹で三国志の登場人物などの人形を製作しました。

同じ時期に、長崎では外国から伝わったガラス細工である、ギヤマン細工の大灯籠とビードロ細工のオランダ船の模型が人気を集めたのです。

 

ちょうどこの時期はキリスト教の信仰が禁止されていた影響で、江戸政府が鎖国をしていました。そのため、長崎でも中国・オランダ以外の国との取引は禁止されていました。

外国由来のものが珍しく、非常に人気があったことが、大阪の地で長崎の職人が大成功を収めた理由の1つでした。

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「江戸の敵を長崎で討つ」の類義語

「江戸の敵を長崎で討つ」には以下のような類義語があります。

  • 江戸の仇(かたき)を駿河で取る:昔の恨みを思わぬ時や場所で晴らすこと
駿河は現在の静岡のあたりの地名です。

「江戸の敵を長崎で討つ」の対義語

「江戸の敵を長崎で討つ」には以下のような対義語があります。

  • 目には目を歯には歯を:自分が被害にあったら、まったく同じ方法で仕返しをするという意味
  • 一騎打ち(いっきうち):名乗りを挙げて一対一の関係で、おおむね同じ条件下で戦うやり方
  • 正々堂々(せいせいどうどう):公正で姿の明らかな形での戦い方や言動のこと
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「江戸の敵を長崎で討つ」の英語訳

「江戸の敵を長崎で討つ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Get one’s revenge on somebody in a roundabout way.
    (回り道で復讐しろ。)
  • Get one’s own back on somebody in a roundabout way.
    (回り道で後ろをとれ。)

まとめ

以上、この記事では「江戸の敵を長崎で討つ」について解説しました。

読み方 江戸の敵(かたき)を長崎で討(う)つ
意味 意外な場所や筋違いなことで、過去の仕返しをすること
由来 とある大阪の職人が江戸で成功したが、大阪では長崎の職人が大成功を収めていたこと
類義語 江戸の仇を駿河で取るなど
対義語 目には目を歯には歯を、一騎打ち、正々堂々など
英語訳 Get one’s revenge on somebody in a roundabout way.(回り道で復讐しろ。)

たとえ恨みがなくても、思わぬところでライバルが出現し、抜かれるというようなことはあります。常に自分の足元をしっかり確認したいですね。

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