知っておきたい!「早い」と「速い」の違い|それぞれの英語訳も

違いのギモン

「早い」と「速い」は同じ読み方でありながら、微妙に意味が異なります。しかし、その違いは分かりにくく、混同して使用されることも少なくありません。皆さまは、違いをご存知でしょうか。

今回は「早い」と「速い」の違いについて解説します。

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結論:「早い」は時間帯、「速い」はスピード

「早い」とは、ある基準よりも時間が過ぎていないことを指します。

一方、「速い」とは動作の進行がすみやかであり、時間があまりかからないことを指します。

「早い」をもっと詳しく


「早い」とは、想定される基準の時刻より前であるという意味です。物事が進むスピードには焦点は当てられていません。

 

たとえば、「早く終わる」と言う場合、このくらいに終わるだろうと想定されていた時刻よりも前に物事の決着がつくことを指します。

また、ある時期よりも前であるという点から派生し、まだしかるべき時期ではないという意味も持ちます。たとえば、「その練習は初心者にはまだ早い」というように使い、適したタイミングではないことを示します。

そして、ある時期よりも前に物事が片付くことから、より簡単である、だとか、手間がかからないという意味も持ちます。「~する方が話が早い」という表現が代表的な例で、「~した方が事が早く済む」という意味になります。

 

ちなみに、「早い」の対義語は「遅い」です。ただ、スピードのことではなく、ある時期よりも後であること、適した時期を過ぎてしまっていることといったように、あくまで時間的な意味において「早い」の対義語です。

「早い」の使い方の例

  1. 明日は早い電車に乗るので、もう寝るつもりだ。
  2. 肉は足が早い
  3. あきらめるにはまだ早い
  4. その件に関しては、彼に聞いた方が早い
①は、電車のスピードが普通より出ているのではなく、電車が来る時間帯が朝が来て間もない頃だということです。

②の「足が早い」は、走るスピードのことを言っているのではなく、「腐りやすい」という意味の慣用句です。ここでの「足」は物事の変化や移ろいのことを指しており、食べ物が腐食するタイミングが一般の時期よりも前であるという意味で「早い」を用いています。

③は、まだあきらめるべき時期ではないという意味で「早い」を用いています。

④の「早い」は、手間がかからないという意味です。

「足が早い」には、売れ行きが良いという意味もあります。これは、物事の変化や移ろいを指す「足」を、商売に当てはめた用法です。

「早い」の英語例文

「早い」の英語訳は early です。例文としては以下のようなものが挙げられます。

例文
  • The time when my father gets up is always early.
    (父が起床する時刻はいつも早い。)
  • It is too early for you to give up.
    (諦めるのはまだ早いよ。)
early は、基準として想定されるタイミングよりも前であるという意味で用いられます。

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「速い」をもっと詳しく


「速い」とは、動作の進行がすみやかであり、時間があまりかかっていないさまを表しています。
間違えやすい表現に、「時間が経つのが早い」というものがありますが、正しくは「速い」です。なぜなら、時間の経つスピードの話をしているためです。

ちなみに、「速い」の対義語は「遅い」です。「早い」の対義語と同じですが、この場合は物事のスピードを指しています。

「速い」の使い方の例

  1. 彼は足が速い
  2. 彼女は仕事が速い
  3. 速い電車に乗る。
①の「足が速い」は、走るスピードが人よりも優れていることを言っています。

②に関しては、仕事の動作のスピードが速いさまを表します。仕事が「早い」の場合は、すぐさま仕事にとりかかり、結果として想定される期日よりも前に仕事が終わるというニュアンスになります。

③は、快速電車や特急電車に乗るというニュアンスです。

「速い」の英語例文

「速い」の英語訳は fast です。例文としては以下のようなものが挙げられます。

例文
  • He runs faster than me.
    (彼は私より足が速い。)
  • My son likes to take the fast train.
    (息子は、速い電車に乗るのが好きだ。)
fast は、スピードにおける「はやさ」について言及する際に用います。

紛らわしい言い回し


ある時刻より前であることは「早い」であり、動作がすみやかであることは「速い」であると解説しましたが、中にはややこしい言い回しがあります。以下の 5つです。

  1. 早足
  2. 早食い
  3. 素早い
  4. 早口
  5. 早業
どの言葉も、動作の進行が速やかであることを指しているため、「速い」を用いた方が良いのではないかと考える方は多いでしょう。事実、これら 5つの単語に関しては、「早い」を使うか「速い」を使うかで賛否両論があります。

ただ、そもそも、動作が速やかであることと、ある時刻より前であることは、同じような状況を指すことも考えられるのです。たとえば、何かを行う動作が「速」ければ、結果としてその何かが「早」く終わるからです。

 

そのため、「早い」と「速い」は突き詰めると明確な違いを指摘することは難しい言葉なのです。実際、①に関しては「速足」と表記されることもあるくらいです。また、それぞれ英語では early ではなく fast を用いて表されます。

とはいえ、これら 5つの語句以外に紛らわしい言い回しはないため、確実に使い分けられるはずの表現だけは間違えないようにしたいところです。

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まとめ

以上、この記事では、「早い」と「速い」の違いについて解説しました。

  • 早い:ある時刻よりも前であること
  • 速い:動作の進行がすみやかであること

ある基準の時刻より前であれば「早い」を用い、動作の進行がすみやかであれば「速い」を用いるというのが基本的な使い分けですが、中には「早口」などのように、一見ニュアンスと漢字が合っていないように見える言葉があるのも事実です。

ただ、ややこしい言い回しはそれほど多いわけではないため、基本的な意味の違いをまずは押さえれば徐々に完全な使い分けが出来るようになるでしょう。

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