みなさんは薬を買いに行く時、どこへ買いに行きますでしょうか。
「薬局」でしょうか、「ドラッグストア」でしょうか。それとも「薬店」でしょうか。
よく考えてみたらこの3つの違いってよくわかりませんよね。
そこで、今回は「薬局」と「薬店」と「ドラッグストア」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:医者から処方された薬を調剤できるかどうかが違う
まず、「薬局」は基本的には医者から処方された薬を調剤するための場所です。
一方、「薬店」は医者から処方された薬を調剤できず、一般医薬品や日用品だけを売っています。
また、「ドラッグストア」は医者から処方された薬を調剤できる店舗と、できない店舗に分かれます。できる店舗の場合は、日用品や一般医薬品まで売っている場合もあります。
「薬局」を詳しく
薬局とは、医者から処方された薬を調剤するための場所です。ちなみに、医者が診療に基づいて患者に出す処方箋にしたがって調剤する薬局のことを保険薬局と言いますが、これが多くの人が「薬局」と呼んでいる場所の正式名称です。
そして、薬局には調剤室があるという特徴があります。調剤室とは処方箋にしたがって調剤を行う場所のことです。
また、薬を出してくれる際には、薬についての詳しい説明を聞くことができます。
そんな薬局では患者ごとにカルテを作り、飲み合わせや重複投与、副作用の現れ方について薬剤師がしっかり確認を行います。
そして、俗に市販薬と呼ばれる一般医薬品や日用品などは置いていないことが多いでしょう。
「薬店」を詳しく
薬店では医者から処方された薬を調剤できず、一般医薬品や日用品だけを売っています。
薬局としての許可はもらっていないので「〇〇薬局」と名乗ることはできず、「〇〇薬店」や「〇〇ドラッグ」という名前をしていることが多いでしょう。
そして、調剤は行わないので、必ずしも薬剤師がいる必要はありません。
そのため、医者からもらう薬について詳しい説明を受けることは難しいでしょう。
ちなみに、一般医薬品は医者の処方箋(しょほうせん)がなくても販売することができますが、3つの分類があります。それは第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品です。
そして、第二類医薬品と第三類医薬品だけを売る場合には薬剤師もしくは登録販売者を店舗責任者としておく必要があり、薬剤師もしくは店舗販売者が購入者の対応をする必要があります。
一方、第一類医薬品も販売する際は、薬剤師もしくは3年以上の業務経験がある登録販売者が店舗責任者になる必要があり、第一類医薬品を買うお客さんに対しては薬剤師が対応する必要があります。
「ドラッグストア」を詳しく
ドラッグストアは医者から処方された薬を調剤できる店舗と、できない店舗に分かれます。できる店舗の場合は、日用品や一般医薬品まで売っている場合もあります。
もともとドラッグストアは調剤を行わずに一般医薬品だけを販売する、薬店と似た形式の店舗でした。そもそもドラッグストアは薬店の英語表記でもあります。
しかし、最近では院外に処方箋を出す病院が増加してきたため、日用品や一般医薬品も売り、調剤もできるドラッグストアも増えています。
ちなみに、調剤ができるドラッグストアはもちろん薬剤師がいて、調剤室もあります。
そして、そのようなドラッグストアは品揃えも豊富で価格も安いので、薬を買わない場合にも利用される場合が多くあります。
まとめ
以上、この記事では、「薬局」と「薬店」と「ドラッグストア」の違いについて解説しました。
- 薬局:医者から処方された薬を調剤するための場所
- 薬店:医者から処方された薬を調剤できず、一般医薬品や日用品だけを売っている場所
- ドラッグストア:薬店と同じような店舗と、薬局と薬店が合わさったような店舗がある
医者から処方箋をもらった時には、薬店に行っても調剤してもらえないので気をつけたいですね。