仕事帰りや打ち上げなどで居酒屋へ行く際、どのビールを注文しますか。また、これからの季節はビアガーデンや BBQ などに行く方もいるのではないでしょうか。
この記事では居酒屋へ行く皆さんならぜひ知っておきたい「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」の違いをご紹介します。
このページの目次
結論:違いは生ビールの販売容器
「生ビール」をもっと詳しく
そもそも「ビール」とは、 3 分の 2 以上が麦芽で、さらに副原料として法令に定められているもののみを使用したものを指します。
その中でも、「生ビール」は「熱処理を行なっていないビール」を指します。
雑菌などが入りにくく、酵母を濾過する技術が進歩したことから誕生しました。熱処理をしないことで、より鮮度が高く、爽やかな味わいになっています。
熱処理ビール
漢字の通り、熱処理をしたビールを「熱処理ビール」と言います。加熱処理はビールを発酵させる酵母を処理するために行います。酵母を取り除くことで、発酵の促進を抑えることができます。
「熱処理ビール」は技術的に進歩した「生ビール」が誕生する前から飲まれています。長い歴史があり、様々な銘柄が発売されています。現在日本で売られている熱処理ビールをご紹介します。
- クラシックラガー/キリンビール
- アサヒスタウト/アサヒビール
- サッポロラガービール/サッポロビール
地ビール
「地ビール」は一般的に全国各地の少量生産のビールメーカーが売り出す「ビール」です。クラフトビールと呼ばれることもあります。しかし、「地ビール」としての酒税法など法律での定義はありません。
「地ビール」は酵母のよさを活かし、濾過しないで酵母を入れたまま売る形が多いです。ちなみに、この形は「ボトルコンディションビール」と呼ばれています。
「缶ビール」「瓶ビール」をもっと詳しく
実は「缶ビール」と「瓶ビール」は中身は全く同じものです。工場で出荷されてから飲まれるまでの期間が長いことを前提としています。そのため、炭酸は強めであることが多いです。
平均賞味期限の目安は 9 ヶ月です。量の違いから、平均原価は「瓶ビール」が 250 円、「缶ビール」が 166 円です。
ちなみに、居酒屋ではジョッキで来る「生ビール」は液体の部分と泡の部分の比率が店員によりまちまちですよね。一方、「瓶ビール」は炭酸の量が最適に保たれています。従って、居酒屋では「瓶ビール」の方がお得と言えるかもしれません。
美味しいビールの飲み方
鮮度にこだわる
空気に触れれば触れるほど、鮮度は下がっていきます。賞味期限以内でも、容器内では、わずかながら空気に触れる面積は次第に大きくなっていきます。そのため、工場から出荷されてからなるべく早い段階で飲むのが最適です。
「缶ビール」も「瓶ビール」も飲むときは「グラス」へ
上記にあるように、「香り」はビールの特徴の 1 つです。「缶ビール」でも「瓶ビール」でも、最適な温度で注がれてから空気がたくさん触れるまでのなるべく早い段階で飲むのがベストです。
「キンキン」のビールは頼まない
「キンキン」のビールは、実は本来の風味が変わっています。一番美味しい温度は 6~8 度です。暑い夏は気温を加味して 4~6 度が適温です。
エンジェルリングができる居酒屋はおすすめ
エンジェルリングとは、飲むたびに泡が移動した跡のことです。つまり泡が最後まで残っていた証です。これが綺麗に付いていればその居酒屋はおすすめです。
グラスが綺麗であること、サーバーの扱い方が良いこと、ビールの管理状態が良いことなど、綺麗なエンジェルリングを作るためにはたくさんの項目をクリアしなければなりません。これがリング状に何層にも重なったとき、エンジェルリングという現象を見る事ができます。
これにより、お店がいかに「ビールをこだわっているか」がわかるので、同時にお店の状態を想像する事ができます。
まとめ
以上、この記事では、「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」の違いについて解説しました。
- 生ビールは熱処理を行わないもの
- 瓶ビールと缶ビールは同じもの