生ビール、瓶ビール、缶ビールの違いって?味の違いと飲み方も解説!

違いのギモン

生ビール、瓶(びん)ビール、缶ビールは「ビールそのものの種類を指すか、入れ物を指すか」という点が異なります。

生ビールというと、お店で頼むジョッキのビールを想像する人も多いのではないでしょうか。

実は生ビールはビールそのものの種類に、瓶ビールと缶ビールはビールの入れ物の種類に基づいた分類で、中身は全て同じです。

しかし、ジョッキで飲むビールの方がおいしく感じる人も、缶ビールや瓶ビールの方がおいしく感じる人もいるでしょう。それは酸化度合いや容器によって、味の感じ方が変わるからです。

 

ここでは、3つの違いに加えて、味の特徴の違いや、おいしい飲み方についても解説します。

「生ビール」と「瓶ビール」「缶ビール」の違い

  1. 生ビールはビールそのものの種類を指す
  2. 瓶ビールと缶ビールはビールの入れ物の種類を指す
生ビールは「生ビール」あるいは「ドラフトビール」というビールのいち種類のことで、加熱殺菌をしないビールのことです。

そして、瓶ビールと缶ビールは「瓶/缶に入ったビール全般」のことです。

つまり、生ビールが瓶に入っていれば「瓶ビール」、缶に入っていれば「缶ビール」と呼ばれます。同様に、加熱殺菌をするビール(ラガービール)が瓶や缶に入っていてもそう呼びます。

なお、生ビールというとお店で飲むジョッキのビールを想像する人が多いと思いますが、瓶ビールや缶ビールと同じ言い方をするなら「樽(たる)ビール」になります。

図にすると、以下のような分類になります。

[出典:「生ビール」と「瓶ビール」の違いって?]

「生ビール」の意味

生ビールとは、「製造過程において加熱殺菌をしていないビール」のことを指します。

ビールは、発酵/熟成をさせながら作りますが、ある程度まで発酵や熟成が進んだら、味に影響が出ないように酵母の動きを止める必要があります。

かつては酵母の働きを止めるために加熱殺菌を行っていましたが、技術の進歩により、加熱殺菌をせずとも酵母を除去することができるようになり、生ビールが生まれました。

なお、加熱処理を行ったビールのことを「ラガービール」と言います。こちらも根強い人気があり、今でも生産されています。

「樽ビール」を「生ビール」と呼ぶ理由

生ビールといえば、樽ビール、いわゆるジョッキのビールをイメージする方も多いでしょう。

これは、酵母を完全に除去する技術がない頃の生ビールは日持ちがせず、すぐに消費される樽ビールのみで生ビールを提供することができたからです。

なお、1960年代末頃からビール業界で「生きた酵母を含んでいるビール」「加熱処理をしないビール」のどちらを生ビールとするかの論争がありました。

その後、1979年に公正取引委員会が加熱処理をしないビールを生ビールとする旨を公示したため、現在のような定義になりました。

「生ビール」と「ドラフトビール」の違い

日本では、生ビールとドラフトビールの間に違いはありません。

しかし、国によってこの認識は異なっており、たとえばドイツだと樽詰めしたビール全てをドラフトビールと呼びます。

「瓶ビール」の意味

瓶ビールとは、「瓶に詰められたビール」のことを指します。

中身が生ビールでもラガービールでも、瓶に詰められていれば「瓶ビール」と呼称します。

瓶からグラスに注いで飲むのが一般的ですが、人によっては瓶から直接飲むこともあります。

「缶ビール」の意味

缶ビールとは、「缶に詰められたビール」のことを指します。

こちらも、中身が生ビールでもラガービールでも、缶に詰められていれば「缶ビール」と呼称します。

缶から直接飲む人も多いですが、グラスに注いで飲むことも多くあります。

「生ビール(樽ビール)」「瓶ビール」「缶ビール」の味の違い


ビールの味を左右するポイントは、主に以下の3つです。

  • 鮮度/酸化度合い
    酸化していない方が一般的にはおいしい
    (酸化が進むと独特のフレーバーになるため、好む人もいる)
  • 泡のきめ細やかさ
    きめ細やかな方がまろやかで上品な味になる
  • 気の抜けやすさ
    抜けなさすぎると刺激が強く、抜けすぎると飲みにくくなる
この3つに関して、樽ビールと瓶ビール、缶ビールには、以下のような違いがあります。

樽ビール瓶ビール缶ビール
鮮度/酸化状態店による
(悪い店は非常に悪く、良い店は非常に良い)
店/家問わずそこそこ良い店/家問わずやや悪い
泡のきめ細やかさ細かいグラスに注げばやや粗い
そのまま飲むと悪い
グラスに注げば粗い
そのまま飲むと悪い
気の抜けやすさ抜けにくい抜けやすい抜けやすい

樽ビールは賞味期限が3日ほどと短いため、回転率が良くビール管理の良い店は瓶ビールや缶ビールに比べて鮮度の良いビールを出すことができます。

またきめ細やかな泡を出す設備も備わっているため、主には素人が手で注ぐことになる瓶ビールや缶ビールよりも泡の質が良いです。

しかし、樽ビールはいわば開栓済みのビールであるため、未開封の瓶ビールや缶ビールに比べてきちんと管理しないと酸化が進みやすくなります。

 

そのため、一般的には「管理がきちんとされている店の樽ビール>瓶ビール>缶ビール>管理がなされていない店の樽ビール」の順で好む人が多いです。

ただし、酸化度合いや泡の程度は人によって好みの分かれるところが多いほか、瓶や缶でも保存環境などにもよるため、一概には言えません。

「瓶ビール」と「缶ビール」は製造工程で酸素がわずかに入ってしまう

賞味期限以外にも、瓶ビールと缶ビールは樽ビールに比べて酸化しやすい要因があります。

どちらも製造工程で酸素がどうしても多少入ってしまうため、その影響を受けなくはないです。

なお、缶と瓶を比べると、瓶の方が格段に酸素の量が少ないです。

「瓶ビール」は光に注意

ビールは、光にあたると「日光臭」と呼ばれるくせのある匂いを放つことがあります。

なるべく照明や日光の当たる場所で保管するのは避けましょう。

「エンジェルリング」ができる居酒屋の生ビールはおすすめ

エンジェルリングとは、飲むたびに泡が移動した跡のことです。つまり泡が最後まで残っていた証です。これが綺麗に付いていればその居酒屋はおすすめです。

グラスが綺麗であること、サーバーの扱い方が良いこと、ビールの管理状態が良いことなど、綺麗なエンジェルリングを作るためにはたくさんの項目をクリアしなければなりません。

これがリング状に何層にも重なったとき、エンジェルリングという現象を見る事ができます。

これにより、お店がいかに「ビールをこだわっているか」がわかるので、同時にお店の状態を想像する事ができます。

「瓶ビール」「缶ビール」をおいしく飲む方法


瓶ビールと缶ビールは、それぞれ以下のようにするとおいしく飲むことができます。

  • できるだけ製造年月日が近いものを選ぶ
  • 冷暗所に保存する
  • 飲み頃の温度を意識する
  • 綺麗なグラスに注ぐ
  • マイルドな飲み口にしたいときは、大胆に注ぐ
なお、飲み頃の温度は、季節やビールの種類によりますが概ね4〜8℃です。

冷蔵庫から出したてくらいの温度がちょうど飲み頃だと覚えておくと良いでしょう。

まとめ

以上、この記事では、「生ビール」「瓶ビール」「缶ビール」の違いについて解説しました。

  • 生ビール
    製造過程において加熱殺菌をしていないビール
  • 瓶ビール
    瓶に詰められたビール
  • 缶ビール
    缶に詰められたビール
違いやそれぞれに適した飲み方を知っておくと、もっとビールを楽しめますよ。

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日英バイリンガル東大生。 10年間小説を書き続けているため、文章力には自信があります。 いくつかの小説投稿サイトで掲載/連載している他、教育系NPOでもライターをしています。