布団やコートで使用するダウンとフェザーの違い5つ!暖かいのは?

違いのギモン

ダウンとフェザーには取れる場所や形など、5つの違いがあります。

どちらを選ぶかによって、自分にとって最適な衣類も変わってきます。

今回はそんなダウンとフェザーの違いについてご紹介します。

☆「ダウン」「フェザー」の違いをざっくり言うと……

ダウンフェザー
取れる場所水鳥の胸部鳥の羽
綿毛のような形鳥の羽の形
価格高級普通
保温性保温性がある保温性がない
重量軽い重い

【結論】「ダウン」と「フェザー」の5つの違い

ダウンとフェザーには以下のような5つの違いがあります。

ダウンフェザー
取れる場所水鳥の胸部鳥の羽
綿毛のような形鳥の羽の形
価格高級普通
保温性保温性がある保温性がない
重量軽い重い

これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

【1】取れる場所の違い

 ダウンは水鳥の胸部に生えています。

一方で、フェザーは鳥の翼の部分の羽です。

ちなみに、水鳥からフェザーとダウンが収穫できますが、陸鳥はフェザーのみです。

水鳥とは、水面や水辺で生活する鳥の総称です。

それに対して、陸で生活する鳥の総称を陸鳥と言います。

【2】形の違い

ダウンはとても柔らかい小さな毛であり、たんぽぽの綿毛のような見た目をしています。

フェザーは、鳥の羽なので硬くて長細い形をしています。

ダウンとフェザー(出典:https://www.nishikawa-store.com/c/column/umou_column01)

羽の間に軸が入っているかいないかという違いもあります。

 

また、フェザーは大きさによって名前が違います。

6.5センチ以下がスモールフェザー、それ以上がラージフェザーと呼びます。

特にスモールフェザーをダウンの中に混ぜて弾力性を出すために使用します。

【3】価格の違い

ダウンの方がフェザーよりも保温性が高く、水鳥からしか取れないので高級とされています。

しかし、フェザーは吸湿性に優れているので、吸湿性を重視する製品ではフェザーが重宝されます。

ちなみに、1羽の水鳥からダウンは25gほど取れる一方で、フェザーは60gほど取れます。

【4】保温性の違い

ダウンは保温性に優れているので、ダウンジャケットや羽毛布団として使用します。

冬場に活躍するのがダウン素材のアイテムです。

ちなみに、ダウンの毛の間に空気の層をつくることができるので、これが外からの冷気から守ってくれます。

一方でフェザーにはそのような保温性はありません。

【5】重量の違い

ダウンはとても軽量です。

フェザーはそこまで軽量ではありません。

そのため、ダウンやフェザーを使用した製品で体積が同じであっても、ダウンとフェザーの割合がどうなっているかで重さも異なっています。

さまざまな商品での比較

ダウンやフェザーが実際に使われている商品を例に、両者を比較してみましょう。

ダウンコートとフェザーコートの違い

ダウンコートの方が、フェザーコートよりも軽くて暖かいです。

しかしその分、ダウンコートの方が高級です。

ちなみに、ダウンコートの一部にフェザーを入れているものがありますが、こちらはコートの形を崩さないためです。

また、合成繊維を使った保温効果の高い素材である中綿が入っている場合があります。

これは水に強い中綿が水に弱いダウン素材をカバーする働きをしています。

羽毛枕と羽根枕の違い

羽毛枕と羽根枕はダウンとフェザーの比率によって呼び方が異なります。

具体的には、ダウンの比率が51%以上であれば羽毛枕、50%以下では羽根枕と呼びます。

ちなみに、寝心地がよくなるのは羽毛枕の方です。

布団など他の寝具でも、ダウンの方が軽くて暖かいのは一緒です。

ダウンジャケットはダウン100%ではない

ダウンジャケットは、ダウン100%ではありません。

たとえば、UNIQLOのウルトラライトダウンは、ダウン90%、フェザー10%という割合になっています。

フェザーを混ぜることでジャケットの形を整えたり、中でダウン同士が絡まったりしないようにしています。

「ダウン」と「フェザー」の違いのまとめ

以上、この記事では、ダウンとフェザーの5つの違いについて解説しました。

ダウンフェザー
取れる場所水鳥の胸部鳥の羽
綿毛のような形鳥の羽の形
価格高級普通
保温性保温性がある保温性がない
重量軽い重い

ダウンとフェザーは同じ鳥から収穫できる素材であっても、性能が全く異なっています。

価格も変わってくるので、どちらが自分に向いているのか考えてみるとぴったりなものが見つかりますね。

ぜひ、参考にしてみてください。