「同上」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「同上(どうじょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「同上」をざっくり言うと……

読み方同上(どうじょう)
意味上またはすぐ前に示した事柄と同じであること
類義語同前、同右、同左など
英語訳same as above、ditto(同上)

「同上」の意味をスッキリ理解!

同上(どうじょう):上またはすぐ前に示した事柄と同じであること

「同上」の意味を詳しく

「同上」は、主に「書面」などで上に述べたことと同じである場合に用いられます。そのため、口頭で使うことは基本ありません。

同じことを表す場合は、「〃」という記号を使い、記載することこともできます。この記号は「同上」と同じ意味で、「のの点・のの字点」と言います。

「〃」のパソコンでの入力方法
  • 「おなじ」や「どう」と入力すると「〃」が変換で出てきます。

しかし、「〃」は「同上」よりもカジュアルな記載の仕方になります。そのため、正式な文書を作成する際は使用しません。

「同上」の使い方

「同上」は、同じ内容の繰り返しを避けるために使用されます。

また、正式な文章を作成する際には避けられることが多いですが、履歴書では一般的に使用しても問題ありません。

 

履歴書で「同上」が使用できる場面は以下の通りです。

履歴書での「同上」が使用できる場面
  1. 住所欄・緊急連絡先・帰省先欄などが同字内容の場合

  2. 学歴欄で高校・大学への入学・卒業の学校名を記載する場合

  3. 職歴欄で会社への入社・退職の会社名を記載する場合

実家住まいの人は、住所と帰省先を記入する欄があった場合、帰省先の欄に「同上」と書くと、同じことを書かなくてすみます。

また電話番号と携帯電話番号が同じで、わざわざ2つ記入する欄があった場合にも「同上」と記載することができます。

学歴欄や職歴欄などは、「同上」を使用することによって何度も学校名や会社名を書く必要が無くなります。同じだからといって記入欄を空欄にするのではなく、「同上」を用いるようにしましょう。

 

しかし、上記の場面で「同上」を使用する際にも注意点があります。全ての項目で同上を使用すると、手抜きしているという印象を与えてしまう可能性があります。そのため、「同上」は多用せず、最小限に抑えて使用することが大切です。

一般的には、「学歴欄・職歴欄」には使わない方が無難だと考えられています。学歴欄の学校名や職歴欄の会社名については、繰り返し記載することによって丁寧な印象を相手に与えることができます。

 

以下では、履歴書で「同上」を使用したほうがいい住所欄・連絡先欄での使用例を紹介します。

住所欄
  • 〒000-0000
    現住所:東京都○○区○○町00-00 ○○マンション000号室
    電話番号:00-0000-0000 携帯番号:000-0000-0000
    〒: -
    連絡先:同上
    電話番号: – –  携帯番号: – –
連絡先欄
  • 電話番号:090-0000-0000
    携帯電話番号:同上

履歴書に現住所や連絡先などで、電話番号と携帯番号の記載欄があることがあります。固定電話がない場合は、一番の連絡先という意味で、電話番号欄に携帯番号を書きます。

「同上」の類義語

「同上」には以下のような類義語があります。

  • 同前:前にあった物事、また、前に述べた物事と同じであること。
  • 同右(どうみぎ):右に同じ。文章で、前に述べたことと同じであるということを表わす語。
  • 同左(どうさ):左に同じ。文章で、前に述べたことと同じであるということを表わす語。

縦書きの文章では、「同上」より「同右」が用いられることが多いです。さらに、横書き文章では、「同上」より「同左」が用いられることが多いです。

文章の書式に合わせて、使い分けするように意識しましょう。

「同上」の英語訳

同上を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • same as above

  • ditto

    (同上)

“same as above” は改まった表現で、主に文書や書類に使用されます。“ditto” は書面上だけでなく、口語的にも使える言葉です。

まとめ

以上、この記事では「同上」について解説しました。

読み方同上(どうじょう)
意味上またはすぐ前に示した事柄と同じであること
類義語同前、同右、同左など
英語訳same as above、ditto(同上)

「同上」は、日常会話で使うことはほとんどありません。しかし、履歴書という大事な局面で使用する必要があるため、これを機に使用できる場面を確認しておきましょう。