今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「ドン勝(どんかつ)」です。SNS上で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。
「ドン勝」の意味をスッキリ理解!
「ドン勝」の意味を詳しく
「ドン勝」とは、バトルロワイヤル系のゲーム内において最後の一人になるまで勝ち抜くことです。特に、「PLAYER UNKNOWN’S BATTLE GROUNDS」というゲーム内で勝ち残った際に表示される言葉です。
「PLAYER UNKNOWN’S BATTLE GROUNDS」とは、通称「PUBG 」と呼ばれる一人称視点のバトルゲームのことです。韓国の「BlueHole」が開発を手掛けています。ゲームの内容は、孤島にバラバラに放たれた100人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦い続けるというものです。
日本版の「PUBG 」内では、勝ち残ったプレイヤーに対し、「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」というメッセージが表示されます。
このような勝ち残りゲームは、高見広春氏の小説『バトル・ロワイヤル』を彷彿とさせるため、バトルロワイヤル系(バトロワ系)と称されています。
「ドン勝」の使い方
それでは、「ドン勝」の使い方を例文と共に確認しましょう。
- ドン勝しよう!
- 今日もサクッとドン勝キメました
- ドン勝待機~
①では、単純に勝利したいという意味で「ドン勝」を使っています。
②では、勝利した事実を表すために「ドン勝」を使用しています。
③では、ゲームで勝利することそのものと言うよりは、ゲームをプレイする中で勝利を目指すことを「ドン勝」と表現しています。
「ドン勝」は、主に「PUBG 」のゲーム内やプレイヤー同士の会話で使われる言葉であるため、使用するタイミングが分かりやすいですね。
「ドン勝」の由来
「ドン勝」は、日本版「PUBG」内で勝利した際に表示される「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!」というメッセージから生まれた言葉です。
「PUBG」には海外版があり、海外版では勝利時に「WINNER!WINNER!CHICKEN DINNER」というメッセージが流れます。なぜ「CHICKEN(チキン)」なのかと言うと、アメリカでは勝負事の前に縁起を担いで「ターキー(チキン)」を食べるからです。
日本では、大事な物事や勝負事に臨む前に、縁起を担ぐという意味で「カツ丼」を食べますよね。「CHICKEN」を日本語に訳す際に、「カツ丼」から着想を得て「ドン勝(かつ)」という言葉が生まれたと考えられています。
「PUBG」公式の見解
「ドン勝」という言葉の成り立ちについては、「PUBG」を開発した「BlueHole」のコミュニティマネージャ SammiepoopieQueen氏が見解を示しています。
「ドン勝ではなくてかつ丼が正解です。でも私たちは「ドン勝」を愛しているから修正しないでください!」というあるファンのツイートに対し、SammiepoopieQueen氏は以下のコメントを発表しました。
つまり、わざと間違えて「ドン勝」と訳したと言うのです。誤訳の真偽は定かではありませんが、日本のプレイヤーを喜ばせようとしたことが本当であれば、とてもユニークな由来ですよね。
「ドン勝」の英語訳
「ドン勝」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- WINNER!WINNER!CHICKEN DINNER
(勝った!勝った!夕飯はチキンだ)
由来でご紹介したように、「ドン勝」の英語訳はこちらになります。「ドン勝」のように短く略した言葉はありません。
まとめ
以上、この記事では「ドン勝」について解説しました。
読み方 | ドン勝(どんかつ) |
---|---|
意味 | 最後の一人になるまで勝ち残ること |
由来 | 「CHICKEN」を「カツ丼」ではなく「ドン勝」と和訳したこと |
英語訳 | WINNER!WINNER!CHICKEN DINNER |
「PUBG」をプレイする際には、ぜひ使ってみてくださいね。