「ドグマ」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ドグマ」です。
「ドグマ」の意味、使い方、語源、類義語、「ドグマ」が付く言葉についてわかりやすく解説します。

「ドグマ」の意味をスッキリ理解!

ドグマ(dogma):宗教上の教義・独断的な考え

「ドグマ」の意味を詳しく

「ドグマ」とは、宗教上の教義・独断的な考えのことです。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「宗教上の教義」という意味

「ドグマ」には、宗教や宗派における教義という意味があります。

「教義」とは、「ある宗教で公に認められた真理」のことです。その宗教において正しいとされている教えの内容を指します。

宗教の公会議などで「真理である」と宣言されたものが「ドグマ」であり、教徒を拘束するものです。

「単なる教え」というよりも「守らなければならないもの」「絶対的な考え」という強い意味合いを持ちます。

 

ひとつの宗教でも、イスラム教のシーア派とスンニ派のように、複数の宗派に分かれていることがあります。それぞれを「ドグマ」とみなすかどうかで、「正統」と「異端」が分けられます。一方で、宗派ごとにドグマが複数存在することもあります。

一般的に、単に「ドグマ」と言った場合には、キリスト教の教義をさすことが多いです。ただし、キリスト教の中でも以下のように大きく3つに宗派が分かれています。

  • カトリック:ローマ教皇を中心として全世界に12億人以上の信徒を有するキリスト教の教派
  • ギリシア正教:中東・ギリシャ・アナトリア・東ヨーロッパに広がったキリスト教諸教派
  • プロテスタント:カトリック教会に反抗し宗教改革を行ってできたキリスト教の教派

これらの教派による「ドグマ」の違いももちろんあります。

「独断的な考え」という意味

上の宗教的な意味から派生して、「ドグマ」には「独断的な考え」という意味も生まれました。

この意味は宗教以外の場面でも使うことができます。単に「独りよがりの考え」という意味ではなく、その考えに対して妄信的であったり、絶対的に信じているときに使われます。

また、「独断的な考え」という意味で「ドグマ」が使われるときは、マイナスの意味が強いです。

「ドグマ」の使い方

「ドグマ」には以下のような使い方があります。

  1. どの時代でもドグマをめぐって争いが起きている。
  2. 彼の行動はイスラム教のドグマに反している。
  3. 「飲酒が体にいい」というのはドグマであると主張する。

➊と➋の「ドグマ」は、「宗教上の教義」という意味で使われています。

➌の「ドグマ」は、「独断的な考え」という意味で使われています。

「ドグマ」の語源

「ドグマ」の語源は英語の “dogma” です。

“dogma”には以下のような意味があります。

  • 教義
  • 教理:宗教の教えの体系
  • 独断的な意見

カタカナ語の「ドグマ」と同じ意味と捉えていいでしょう。

「ドグマ」の類義語

「ドグマ」には以下のような類義語があります。

  • 教義
  • 教理
  • 妄信

「ドグマ」が付く言葉

「ドグマ」が付く言葉には以下のふたつがあります。

  • ドグマ95
  • セントラルドグマ

それぞれの意味を説明します。

「ドグマ95」の意味

「ドグマ95」とは、デンマークで起こった映画運動において提唱されたルールです。

映画を制作する上で重要だとされる決まりが10個作られました。

「ドグマ」の本来の意味である「教義」「教理」を「決まり事」として捉えて名前に使っていると考えられます。

「セントラルドグマ」の意味

「セントラルドグマ」とは、生物学において「DNAからタンパク質へと一定方向に変換される」という概念のことです。

DNAの遺伝子情報がmRNAという遺伝子情報を伝達する物質によって伝えられて、タンパク質が作られます。

この流れが「DNAからタンパク質への一定方向に進む」という考えのことを「セントラルドグマ」と言うのです。

まとめ

以上、この記事では「ドグマ」について解説しました。

英語表記ドグマ(dogma)
意味宗教上の教義・独断的な考え
語源「教義」という意味の英単語 “dogma”
類義語教義、教理、妄信
「ドグマ」が付く言葉ドグマ95
セントラルドグマ

ふたつの意味をしっかりを理解しておきましょう。