今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ドクトリン」です。
「ドクトリン」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ドクトリン」をざっくり言うと……
英語表記 | ドクトリン(doctrine) |
---|---|
意味 | 原則 |
語源 | 英語の “doctrine” |
類義語 | ルール、ノームなど |
「ドクトリン」とは?
「ドクトリン」の意味を詳しく
「ドクトリン」は、「原則」という意味のカタカナ語です。特に政治、外交、軍事といった分野における基本原則を表しています。元々は、「教え」という意味があり、それが変化して現在の意味で使用されるようになりました。
しかしながら、軍事分野ではその名残も残っています。「戦闘における教義」という意味もあるからです。
「ドクトリン」の使い方
- モンロードクトリンは、相手の国に干渉しないことだ。
- 軍事ドクトリンをどう活用するかで戦局は変わる。
- ドクトリンには国民の意思が反映されている。
「ドクトリン」は、意味と同様に政治、外交、軍事の場面で使用されることが多いです。実際に使用する場合だと、「ドクトリン」を発言する人の名前を「ドクトリン」の前につけて使います。
例えば、安倍晋三首相が口にした原則と言いたい時には、「安倍ドクトリン」と言います。こうした使い方をすることが一般的です。教科書などにもよく使われています。
①の例文は、歴史に関する例文です。モンローはアメリカ大統領の名前です。「モンロードクトリン」は、モンロー大統領が提唱する原則という意味です。実際の内容は、他の国に対して互いの外交に口出ししないという方針でした。こうした国の指針を示すときにも「ドクトリン」は使用します。
②の例文は、軍事に関する例文です。この「軍事ドクトリン」は、戦略を表しています。敵の特徴や、予想される状況に対して、部隊を編成したり装備体制を編成したりすることを意味しています。これを兵士の全員が共有し合います。そして、この「ドクトリン」に基づいて行動するのです。
③の例文は、選挙に関する例文です。民主主義国家では、選挙が行われます。そこで選ばれたリーダーが、「ドクトリン」を発表します。そのため、そこには国民の意思が反映されているのです。
「ドクトリン」の語源
「ドクトリン」の語源は英語の “doctrine” です。「教義」「方針」「学説」という意味です。カタカナ語の意味と似ています。
さらに語源を遡ると、ラテン語になります。ラテン語の「教え」という意味から成り立っています。
「ドクトリン」の類義語
「ドクトリン」には以下のような類義語があります。
- ルール:取り決め
- ノーム:価値
「ルール」は「取り決め」という意味のカタカナ語です。大人から子どもまで、非常によく使うカタカナ語です。
何かに従って行動をするという点では、「ドクトリン」と似ています。しかしながら、「ルール」
の方が応用できる範囲が広いです。軍事や政治だけではなく、幅広いシチュエーションで使用することが可能です。
「ノーム」は、「価値」「基準」という意味のカタカナ語です。こちらも何かに従って行動するという点で、「ドクトリン」と共通しています。しかしながら、明確な価値基準がありません。
「ノーム」の場合、人の判断やそれぞれの価値基準に基づいて行動をします。例えば、戦場での和解です。自分が丸腰になれば、相手は安全だと判断して、攻撃してこないだろうという考えから和解を行います。
この行動には、自分の予測が必要です。この予測を「ノーム」と言います。少し難し単語ですが、国際関係の本や書籍などでは出てくる単語なので、覚えておくと役に立つでしょう。
まとめ
以上、この記事では「ドクトリン」について解説しました。
英語表記 | ドクトリン(doctrine) |
---|---|
意味 | 原則 |
語源 | 英語の “doctrine” |
類義語 | ルール、ノームなど |
「ドクトリン」も日常生活では、あまり使わない単語です。政治や軍事の局面で使用されるので、馴染みがない人も多いです。しかしながら、ニュースや勉強をするときには、よく登場します。ぜひ、この記事で「ドクトリン」の意味や使い方を覚えて使えるようになりましょう。