故事成語「二千里の外故人の心」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「二千里の外故人の心(にせんりのほかこじんのこころ)」です。

言葉の意味・例文・由来・英語訳について、わかりやすく解説します。

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「二千里の外故人の心」の意味

二千里の外故人の心(にせんりのほかこじんのこころ)遠くにいる古い友達を思う気持ち

「二千里の外故人の心」の意味を詳しく


「二千里の外故人の心」とは、遠く離れた場所に住んでいて、長く会えていない昔からの友達のことを、元気だろうか、今何をしているだろうかと思いをはせることです。

「外」は「ほか」と読みます。「そと」と読んでしまうと間違いなので、注意しましょう。

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「二千里の外故人の心」の例文

「二千里の外故人の心」は、文章中では以下のように使われます。

  1. 二千里の外故人の心、あの子は元気にやっているだろうか。
  2. 卒業アルバムを見て、「二千里の外故人の心」のような気持ちになった。

「二千里の外故人の心」の由来

白居易(はくきょい)の書いた詩が由来になっています。白居易は、中国のの時代に活躍した詩人です。彼の作品は朝鮮や日本にも広まり、大きな影響を与えました。

元の詩と現代語訳は以下の通りです。

銀台金闕夕沈沈

独宿相思在翰林

三五夜中新月色

二千里外故人心

渚宮東面煙波冷

浴殿西頭鐘漏深

猶恐清光不同見

江陵卑湿足秋陰

ここ長安の美しい宮殿では静かに夜が更けていく。独り翰林院で宿直しつつ君のことを思う。十五夜の出たばかりのこの月を、二千里離れた友人はどのような心で見ているだろう。

渚宮の東では河面に夜霧が冷たく立ちこめていることだろう。この長安の浴殿の西では時を告げる鐘の音や漏刻の音が遠く聞こえてくる。

心配なのは、この清らかな月の光を君が同じように見ていないのではないかということ。江陵は低湿の地で秋の曇りが多いということだから。

夜、十五夜の月や自分のいる長安の街の様子を眺めながら、遠く離れた土地にいる友人は今何をしているだろうかと思いをはせる、という内容です。街の風景などがうたわれた、落ち着いた雰囲気の美しい詩ですね。

 
十五夜の月は、他と比べると綺麗で特別なものです。そのため、遠くにいる人を思う気持ちの表現として使われることがよくあります。

「二千里の外故人の心」という故事成語はとても古くから使われています。紫式部『源氏物語』でも、主人公の光源氏が都から離れた土地に住み、都を恋しく思う場面で使われています。

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「二千里の外故人の心」の英語訳

「二千里の外故人の心」は、英語では以下のように表されます。

  • I think about my friend who live far apart.
    (遠くの友達に思いを馳せる)

まとめ

以上、この記事では「二千里の外故人の心」という故事成語について解説しました。

読み方 二千里の外故人の心(にせんりのほかこじんのこころ)
意味 遠く離れた古い友達を思う気持ち
由来 中国の詩人、白居易の詩
英語訳 I think about my friend who live far apart.

『源氏物語』に引用されていることからもわかるように、故事成語を正しく理解できるようになると、詩や古典をより深く理解し、楽しむことができます。

意味や使い方をしっかり覚えていきましょう。

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