「溺愛」の意味とは？読み方は？使い方から類語や英語まで例文付きで

今回ご紹介する言葉は、熟語の「溺愛(できあい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「溺愛」をざっくり言うと……

「溺愛」の意味をスッキリ理解！

「溺愛」の意味を詳しく

「溺愛」とは、盲目的にかわいがることです。「できあい」と読みます。

「溺」は「おぼれる」というイメージの強い漢字ですが、「夢中になる」「心を奪われる」という意味もあります。

「溺愛」は、ただかわいがるのではなく、夢中になるほどかわいがっているという意味になるのです。

「溺愛」の使い方

上記の例文のように、「溺愛」は「〇〇が△△を溺愛する」という形でよく使われます。

①の例文では、気難しい性格であるのにもかかわらず、孫には目がないという様子を「溺愛」と表現しています。

②の例文では、「溺愛」という言い回しにより、「芸人」が娘を誰よりもかわいがっていることがわかります。

③の例文では、「彼」の飼い猫への愛情の大きさを「溺愛」という言葉だけでなく、「高いご飯をあげている」という事実で強調しています。

「溺愛」の類義語

溺愛には以下のような類義語があります。

「盲愛」の意味

「盲愛」とは、他のことが目に入らないほどかわいがることです。

最上級にかわいがっている様子を表し、「溺愛」とほぼ同じ場面で使われます。

「盲愛」は、「溺愛」よりも否定的なニュアンスで使われることが多いです。肯定的なニュアンスでも使えますが、「溺愛」の方が使用頻度が高く、有名な言葉となっています。

「猫かわいがり」の意味

「猫かわいがり」とは、猫をかわいがるような様子で相手を甘やかすことです。

むやみにかわいがるという点で「溺愛」や「盲愛」と同じ意味になりますが、より「甘やかす」というイメージが強くなります。

「寵愛」の意味

「寵愛」とは、主に身分の高い者が、目下の者をかわいがることです。

「溺愛」と「寵愛」には以下のような違いがあります。

「溺愛」が「娘」「孫」など、家族を含む身近な存在への親愛の情を表す傾向があるのに対し、「寵愛」は「妃」「召使い」など、高貴な身分の者の近くにいる、家族でない存在への愛情や贔屓(ひいき)を指します。

「過保護」の意味

「過保護」とは、子供など弱い存在への保護が、必要以上に過剰であることです。

かわいがるあまり、本来自分自身で行うべきことを肩代わりしてしまったり、常に行動を制限していたりするような場合に使われます。

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2022年1月13日

「溺愛」の英語訳

溺愛を英語に訳すと、次のような表現になります。

“dote” の意味

“dote” は「むやみにかわいがる」という意味の英単語です。

“dote on A” で「Aをかわいがる」という意味になります。Aの部分に “children” や “his daughter” など、かわいがられている対象を当てはめましょう。

また、 “dote” には、「耄碌(もうろく)する」という意味もあります

“loved A to distraction” の意味

“loved A to distraction” も「溺愛する」という意味に近い英語表現です。

“distraction” は、「気を散らす」「注意散漫」という意味を持ちます。

そのため、 “loved A to distraction” は「気が散るほど愛する」という意味になり、「盲目的に愛する」というニュアンスになるのです。

まとめ

以上、この記事では「溺愛」について解説しました。

「溺愛」は、一見難しそうですが簡単な言葉です。読み方と意味をセットで覚えましょう。