「デジャブ」の意味とは?原因から使い方や英語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「デジャブ」です。

「デジャブ」の意味・使い方・語源・対義語・「正夢」との違いについてわかりやすく解説します。

☆「デジャブ」をざっくり言うと……

英語表記デジャブ(deja-vu)
意味既視感
語源フランス語の “deja-vu”
対義語ジャメブ
「正夢」との違い正夢:夢の中で見た出来事、または起きたことが現実でも起きること

「デジャブ」の意味をスッキリ理解!

デジャブ(deja-vu):既視感(今まで一度も体験したことがないことを、あたかも体験したことがあるかのように感じること)

「デジャブ」の意味を詳しく


日常で何気なく生活しているときに、「あれ、この景色どこかで見たことある」と感じるような体験をしたことがありませんか。

「デジャブ」とは、既視感のことです。今まで一度も体験したことがないことを、あたかも体験したことがあるかのように感じることを言います。「デジャビュ」と言うこともあります。

「デジャブ」は、もともと、健常者にとっては疲労やストレスなどが原因でまれに起こる現象であり、てんかん患者などにおける記憶異常の問題であると考えられていました。しかし、最近では、その発生理由は通常の認知メカニズムであると考えられています。

デジャブの起こる原因の1つは、記憶における類似性認知メカニズムの働きです。

たとえば、私たちがある経験をする(たとえば場所を訪れる)ときには、類似した過去経験が自動的に想起されます。そのとき、現在の経験と過去経験の類似性が高いほど既知感が高まります(未知感は逆です)。

ここで、デジャブ現象はとても強い既知感があっても、(エピソード記憶や関連知識などに基づいて、たとえば「この地方・この場所に来たことはない」と)未経験であることを認識している点がポイントです。これが不思議な出来事として体験される原因です。
[引用:公益社団法人日本心理学会https://psych.or.jp/interest/ff-14/]

「デジャブ」の使い方

「デジャブ」は、以下のように使うことができます。

  1. 海外旅行で初めて訪れた国で、デジャブを感じた。
  2. 動画配信サイトで映画を見ていたら、初めて見る映画にも関わらずデジャブを感じた。よくよく思い出してみると、他の映画によく似たシーンがあることを思い出した。

上の例文のように、「デジャブ」は、「初めて」や「感じた」などのような経験や感覚に関係する言葉と一緒に用いられます。

①と②で用いられている「デジャブ」は、両者とも「すでに経験したことのあるような感覚」という意味で用いられています。

①の例文では、初めて訪れた国であるにもかかわらず、すでに訪れたことのあるような感覚を覚え、少し奇妙に感じている様子を表しています。

②の例文では、観たことがない映画に既視感を感じている様子が伺えます。また、その「デジャブ」の感覚の原因が、すでに見たことのある他の映画に似ているためだった、ということを表しています。

「デジャブ」の語源

デジャブ語源は、フランス語の “deja-vu” です。

“deja-vu” はフランス語で「すでに見た」という意味の言葉です。「既に」という意味を持っている déjà (副詞) と、「見る」という意味を持っている voir (動詞)の過去分詞 vu が合わさってできた言葉です。

「デジャブ」の対義語

デジャブには以下のような対義語があります。

  • ジャメブ:未視感
「ジャメブ」とは、「すでに経験したことがある物事を、あたかもそれまでに1度も経験したことがないように感じること」です。このことを「未視感」と言います。

たとえば、いつも何気なく歩いている道なのに、突然見知らぬ道を歩いているような感覚に陥ることが「ジャメブ」に当たります。

「正夢」と「デジャブ」の違い

「デジャブ」と似たものに「正夢」があります。

「正夢」は「夢の中で見た出来事、または起きたことが現実でも起きること」を指す言葉です。既述の説明でもあるように「デジャブ」は「今まで一度も体験したことがないことを、体験したことがあるかのように感じること」を指す言葉です。

正夢は、睡眠中の夢で見た光景が現実にも現れることを言うのに対して、デジャブは一度も経験していない事柄をあたかも今までに経験したことのあるかのように感じるという違いがあります。

まとめ

以上、この記事では「デジャブ」について解説しました。

英語表記デジャブ(deja-vu)
意味既視感
語源フランス語の “deja-vu”
対義語ジャメブ
「正夢」との違い正夢:夢の中で見た出来事、または起きたことが現実でも起きること

「デジャブ」の意味をきちんとおさえ、正しく使えるようにしましょう。