故事成語「屋烏の愛(おくうのあい)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「屋烏の愛(おくうのあい)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「屋烏の愛」の意味をスッキリ理解!

屋烏の愛(おくうのあい):愛する人の家の屋根にいる烏にまで愛が及ぶほどに愛情が深いこと

「屋烏の愛」の意味を詳しく

「屋烏の愛」とは、人を深く愛すると、その人の家に止まっている烏までもがいとおしく感じられることを言っています。愛情が深いことのたとえとして用いられる言葉です。

愛情の深さを微笑ましく感じるような意味合いでの使い方もあれば、愛情が深すぎるあまりに周りが見えなくなっているというネガティブな意味合いでの使い方もあります。

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「屋烏の愛」の使い方

  1. 彼は好きな歌手の服装や髪型まで真似している。まさに屋烏の愛だ。
  2. 彼女に対する屋烏の愛あまり、彼は冷静な判断が出来なくなっている。

    「屋烏の愛」の由来

    「屋烏の愛」の出典は、中国の故事を寄せ集めた『説苑(ぜいえん)』という書物であるとされています。その内容の 1つに、周という王朝が建国される時のエピソードがあり、その際の武王(ぶおう)と呂尚(りょしょう)という人物のやりとりが「屋烏の愛」の由来であると言われています。

    中国では昔、殷(いん)という王朝がありました。それを治めていた紂王(ちゅうおう)という人物を武王が滅ぼし、周という王朝を新たに建国しました。その際、武王は滅ぼされた殷の人々をどうしたらよいかを側近の呂尚(りょしょう)に尋ねました。呂尚は次のように答えます。

    其の人を愛する者は、屋上の烏を兼ね、その人を憎む者は、其の余胥(よしょ)を悪(にく)むと。
    (人を愛する者は、その人の家の屋根に止まっている烏まで愛おしく思う。人を憎む者は、その人の使用人まで憎らしく感じる。)

    この言葉から、愛する人の家の屋根にいる烏にまで及ぶほどの愛情の深さを「屋烏の愛」と言うようになりました。

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    「屋烏の愛」の類義語

    屋烏の愛には以下のような類義語があります。

    • 愛屋及烏(あいおくきゅうう):屋烏の愛に同じ
    • 愛及屋烏(あいきゅうおくう):屋烏の愛に同じ
    • 愛は屋烏に及ぶ(あいはおくうにおよぶ):屋烏の愛に同じ

    「屋烏の愛」の対義語

    屋烏の愛には以下のような対義語があります。

    • 親が憎けりゃ子も憎い:ある人が憎いと、それに関係する別のものまで憎く感じること。
    • 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い:上に同じ。
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    「屋烏の愛」の英語訳

    屋烏の愛を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • deep love
      (深い愛)
    • A bird sit on the roof top of lover’s house feel charming.
      (愛する人の家の屋根に止まっている鳥さえも愛おしく感じられる)

    まとめ

    以上、この記事では「屋烏の愛」について解説しました。

    読み方 屋烏の愛(おくうのあい)
    意味 愛する人の家の屋根にいる烏にまで愛が及ぶほどに愛情が深いこと
    由来 『説苑』における太公望の発言
    類義語 愛屋及烏、愛及屋烏、愛は屋烏に及ぶ
    対義語 親も憎けりゃ子も憎い、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
    英語訳 A bird sit on the roof top of lover’s house feel charming.

    「屋烏の愛」は深い愛情を指す言葉です。ですが、既述したように、対象への愛が深すぎるあまり周りが見えなくなるというネガティブなニュアンスで使われることもあります。皆さまも、自分を律するためにもこの言葉を覚えておくと良いでしょう。

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