心理学用語「宣言効果」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「宣言効果(せんげんこうか)」です。

言葉の意味・具体例・由来・英語訳・注意点についてわかりやすく解説します。

「宣言効果」の意味をスッキリ理解!

宣言効果(せんげんこうか):自分の目標を他の人に宣言することで、その目標が達成しやすくなること

「宣言効果」の意味を詳しく

宣言効果とは、声に出して目標を言うことにより、その目標が達成しやすくなる効果のことを言います。

これには、大きく分けて2つの要因が関係していると言われています。

 

まず1つ目は、自分にプレッシャーをかけることが出来るという点です。

宣言しない場合、その目標は自分だけのものです。そのため、辛くなったり投げ出したくなった時に、誰も自分を責める人がいなくなり、簡単に目標をあきらめることが出来ます。

しかし、他人に宣言することにより、「ここで止めたら〇〇に馬鹿にされる!」といった心理が働きます。そのため、宣言しない場合より目標達成に向けて努力することが出来るようになります。

また、宣言することにより他の人の協力を得られる場合があります。そのような場合にも、「手伝ってもらっているから頑張らなきゃ」という心理が働きます。これによって、自分にプレッシャーをかけることが出来て、目標の達成につながります。

 

2つ目は、自分のモチベーションを上げることが出来るという点です。

他の人に自分の目標を宣言することにより、その目標に対して意識を向ける機会が増えます。意識を向ける機会が増えることにより、その度に目標に向けて行動する意欲を湧き起こします。

これら2つの要因により、宣言効果は成り立ちます。

「宣言効果」の具体例

宣言効果が使用される例としては、新年の抱負の発表などがあります。

新年の抱負を、元旦の日に親戚の前で発表することにより、自分の抱負を大勢の人が聞くことになります。その結果、自分にプレッシャーをかけることが出来て、目標達成に近づくことが出来ます。

また、ダイエットの際にも使われることがあります。

自分の目標体重や来月までに何キロ痩せる、ということを他人に言うことで、周りからの目も厳しくなります。その結果、ダイエットを長続きさせやすくなり、目標体重に到達しやすくなります。

「宣言効果」の由来

宣言効果には、ホーソン実験というものが関わっていると言われています。

ホーソン実験とは、アメリカのウエスタン・エレクトリックという会社で行われた実験です。この会社のホーソン工場で行われたため、この名前がついています。

 

ホーソン実験では、照明の明るさと生産性の関係についてを明らかにする実験が行われました。

仮説としては、照明が明るければ明るいほど生産効率は上がる、と考えられていました。しかし、実験結果は、明るさを上げると作業効率は上がるものの、明るさを下げた場合でも作業効率は上がる、という結果になりました。

このように、仮説通りにはいかず、実験は失敗してしまいました。

 

しかし、実験後、実験対象となった従業員に実験の感想を聞きに行きました。すると、多くの従業員は「試験官に見られていたので、本来の力以上のものを出せました。」ということを答えました。

このことから、生産性は、注目されるという意識によって向上する、ということが明らかになりました。

 

上記の内容は、宣言効果ともつながっています。宣言効果も、自分の目標を他人に言うことにより、人から注目される状況を作り出します。

人から注目されることによって、自分のモチベーションを上げたり、より大きな力で目標に取り組むことが出来るようになるのです。

「宣言効果」の英語訳

宣言効果を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Declarative effect
    (宣言効果)

「宣言効果」の注意点

宣言効果を働かせるためには、注意すべきことが1つあります。

宣言効果は、自分がその目標を達成したいと強く思っている場合にのみ効果があります。

そのため、たとえ目標を宣言したとしても、自分が目標を達成できないと思っている場合には効果がありません。

まとめ

以上、この記事では「宣言効果」について解説しました。

読み方宣言効果(せんげんこうか)
意味自分の目標を他の人に宣言することで、その目標が達成しやすくなること
由来ホーソン効果と関係性がある
英語訳Declarative effect(宣言効果)

宣言効果は、目標達成に向けて自分のモチベーションを高めるために非常に役立ちます。自分の目標を達成する際、ぜひこの効果を使ってみましょう。