「デファクトスタンダード」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「デファクトスタンダード」です。

「デファクトスタンダード」の意味・使い方・語源・対義語についてわかりやすく解説します。

「デファクトスタンダード」の意味をスッキリ理解!

デファクトスタンダード(de facto standard):市場における企業間の自由な競争により、業界の事実上の標準として認められるようになった規格

「デファクトスタンダード」の意味を詳しく

「デファクトスタンダード」は、「事実上の標準」のことです。具体的には、市場における企業間の自由な競争により、業界の事実上の標準として認められるようになった規格を指します。

「スタンダード」は「標準」という意味です。普通、「標準」は公的な機関やそれに準ずるところが設定し公表します。

しかし、複数の企業が市場で自由な活動を行っていくうちに、ある規格が市場の大部分を占める場合があります。

結果として、この規格は公的な機関の認証なしに、事実上の「標準」として認められることになります。この事実上の標準を「デファクトスタンダード」と言います。

 

「デファクトスタンダード」を作り上げた企業は大きな利益を獲得することができます。また、それに追従する企業も同じ規格を使うことで競争に参加できます。さらに、消費者にとっても規格が統一されると製品の互換性が生まれるなどのメリットがあります。

以下に「デファクトスタンダード」の例を示します。

「デファクトスタンダード」の例①:Windows OS

パソコンにはOSと呼ばれるアプリなどを作動させる基本となるソフトウェアが必要です。WindowsのOSは1985年に発売され、世界のトップシェアとなりました。

ソフトウェアはOS上で動かすため、以降のソフトウェアはWindows OS上で動くように設計されました。つまり、Windows はOSの「デファクトスタンダード」となったと言えます。

「デファクトスタンダード」の例②:USB端子

どのメーカーのパソコンにもUSB端子はついています。USBは、パソコンなどの機器にさまざまな周辺機器を接続するための「デファクトスタンダード」です。

メーカーによって端子の形がそれぞれ違っていたら、企業にとっても消費者にとっても不利益となります。

それを避けるために、インテルやIBMなどの企業が合同で開発し定めた規格です。このように、複数の企業が定める場合があります。

「デファクトスタンダード」の使い方

  1. わが社はどこよりも速く開発を進め、この業界のデファクトスタンダードを獲得した。
  2. デファクトスタンダードに則って製品開発を進めなさい。
  3. この業界にはデファクトスタンダードが2つあり、今後もしばらく二つが共存していくだろう。

上の例文のように、「デファクトスタンダード」はIT関連の業界や、ビジネスの場で使われることが多いでしょう。

①の「デファクトスタンダード」は「業界の事実上の標準として認められるようになった規格」を指します。いち早く開発されたものがそのまま「デファクトスタンダード」になる場合もあります。

②は「業界の事実上の標準として認められている規格」という意味で「デファクトスタンダード」が使用されています。異なる規格の製品を開発しても、「デファクトスタンダード」の規格より大きく優れていなければ、市場に埋もれてしまうでしょう。

③の「デファクトスタンダード」も同じ意味です。2つ存在する場合もあり、たとえば、OSはWindowsとMacが共存しています。

「デファクトスタンダード」の語源

「デファクトスタンダード」の語源は英語の “de facto standard” です。

意味は、紹介したカタカナ語と同じです。英語の “de facto standard” がそのまま日本で使われるようになりました。

“de facto” はラテン語で、「事実からの」や「実際には」という意味です。つまり、「デファクトスタンダード」で「事実上の標準」を表しています。

「デファクトスタンダード」の対義語

「デファクトスタンダード」には以下のような対義語があります。

  • デジュールスタンダード:公的な機関により正式に定められた規格

まとめ

以上、この記事では「デファクトスタンダード」について解説しました。

英語表記デファクトスタンダード(de facto standard)
意味市場における企業間の自由な競争により、業界の事実上の標準として認められるようになった規格
語源英語の “de facto standard”
対義語デジュールスタンダード

IT業界で主に使用されてきた言葉ですが、最近はその他の業界でも使われるようになりました。覚えておきましょう。