今回ご紹介する言葉は、故事成語の「男女七歳にして席を同じうせず」です。
この言葉は有名なので、日常会話でも使われることがありますよね。
しっかりと意味などを知っておきたいものです。
そこで、「男女七歳にして席を同じうせず」の意味、由来、例文、英訳についてわかりやすく解説します。
☆「男女七歳にして席を同じうせず」をざっくり言うと……
読み方 | 男女七歳にして席を同じうせず |
---|---|
意味 | 7歳にもなれば男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならないということ |
由来 | 『礼記』の言葉から |
英語訳 | If man and woman will be 7 years old,they don’t have the same seat |
このページの目次
「男女七歳にして席を同じうせず」の意味をスッキリ理解!
「男女七歳にして席を同じうせず」の意味を詳しく
「男女七歳にして席を同じうせず」とは、7歳にもなれば男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならないということです。
つまり、男女のみだらな性の関係を戒める言葉になります。
ちなみに、「男女七歳にして席を同じうせず」は誤解されやすい言葉なのですが、「席」とは椅子のことではありません。
「席」とは、ござのことを表しています。
そして、ござは床に敷いて4人ほどで座るためのものですが、これは布団としても用いられていました。
つまり、「男女七歳にして席を同じうせず」は暗に、同じ布団で寝てはならないと戒めているのです。
ちなみに、「男女七歳にして席を同じうせず、食を共にせず」と続ける場合もあります。
「食を共にせず」とは、食事を一緒にしてはならないということを表しています。
そして、この言葉は儒教の古く厳しい教えですが、みなさんが思っていたより厳しいものではなかったのではないでしょうか。
「男女七歳にして席を同じうせず」の由来
「男女七歳にして席を同じうせず」の出典は『礼記』の「内則(だいそく)」という章です。
礼記とは、周から漢にかけて儒学者がまとめた「礼」に関する書物を編纂したものです。
ちなみに、「礼」とは、人が従うべき社会の模範のことです。
「男女七歳にして席を同じうせず」の例文
- 祖父はよく、男女七歳にして席を同じうせずという言葉を使うが、今は時代が違うと思う。
- 私の家族は厳格なので、「男女七歳にして席を同じうせず」を地で行っている。
- 男女七歳にして席を同じうせず、という教えを守らなかったので、男っぽく育った。
「男女七歳にして席を同じうせず」の英語訳
「男女七歳にして席を同じうせず」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- If man and woman will be 7 years old,they don’t have the same seat.
(男も女も7歳になったら、異性とは同じ席に座らないものだ)
まとめ
以上、この記事では「男女七歳にして席を同じうせず」について解説しました。
読み方 | 男女七歳にして席を同じうせず |
---|---|
意味 | 7歳にもなれば男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならないということ |
由来 | 『礼記』の言葉から |
英語訳 | If man and woman will be 7 years old,they don’t have the same seat |
「男女七歳にして席を同じうせず」は現在ではもう似合わない言葉かもしれませんね。
しかし、覚えておけば役立つこともあるかもしれません。