「断続的」の意味とは？使い方から英語・対義語まで例文付きで解説

断続的とは「途切れ途切れながらも物事が継続すること」いう意味の熟語です。

天気予報などでたまに聞く熟語ですが、断と続は正反対の漢字で意味が分からなくなってしまいませんか？

そこで今回は断続的の意味や使い方をご紹介します。

☆「断続的」をざっくり言うと……

「断続的」の意味

断続的は「途切れ途切れながらも物事が継続すること」という意味です。

物事が時折停止しながらも、全体的には継続している様子を指します。

断続的は以下のふたつの意味を持つ漢字で成り立っています。

反対の意味を持つ漢字を並列に並べて、断続的は「(物事の)つながりがあったりなかったりする」という意味合いになります。

たとえば、雨が降ったり止んだりしながら降り続くことを「雨が断続的に降っている」と言います。

「断続的」の使い方

断続的は助詞とともによく使用します。

たとえば、「断続的に」「断続的な」などです。

また、天気や痛みなど、物事が途切れ途切れに続いていることを表すときに使います。

実際の例文では以下のような使い方をします。

また、分野によっては他の単語と一緒に熟語として使用します。

労働関連での使い方

労働に関する場面では、断続的労働という使い方をします。

これは労働用語で、労働が途切れ途切れに行われ、実際の作業時間よりも待機時間が長い労働のことです。

この待機時間は手待ち時間とも言われ、働く命令があればすぐに業務に取り掛かることができる時間です。

具体的な職業には、役員等の専属運転手などがあげられます。

実際には以下のように使います。

食事での使い方

食事では断続的断食（だんぞくてきだんじき）という使い方をします。

エネルギーを制限したり、老化を防止したりするため、水分以外を補給しない断食と通常の食事を織り混ぜて生活する断食方法のひとつです。

断続的断食を行うと、体重減少に効果があってがんのリスクが減ると言われています。

ちなみに、間欠的断食と表現する場合もあります。

実際には以下のように使います。

「断続的」の類義語

断続的には以下のような類義語があります。

この中から間欠的と断続的の違いについて詳しくみてみましょう。

「間欠的」と「断続的」の違い

間欠的とは「物事が一定の時間ごとに起こったり止んだりする様子」を指します。

読み方は同じですが、間歇的と異なる漢字を使用して表現する場合もあります。

たとえば、体を痛めてしまった場合、「間欠的な痛みがある」と表現できます。

間欠的と断続的の違いは大きく分けてふたつあります。

間欠的は一定の時間を置いて物事が起こり、止んだ後にまた発生することを表す一方で、断続的は物事が途切れたり続いたりを繰り返して継続する様子を指します。

また、間欠的は「物事が時間を置いて発生すること」に注目する一方で、断続的は「物事の発生が持続していること」に焦点を当てており、ニュアンスが異なります。

「断続的」の対義語

断続的には以下のような対義語があります。

連続的は、「途中で止めて途切れることなく続ける」という意味です。

継続的は「以前から行っていた活動や努力をやめることなく、続ける」という意味です。

連続的に比べて、動作を行う人の意思に焦点が当たっています。

「断続的」の英語訳

断続的を英語に訳すと、次のような表現になります。

断続的を英語の形容詞ひとつで表現すると “intermittent” です。

一方で熟語で表すと “on and off” です。

「断続的」のまとめ

以上、この記事では「断続的」について解説しました。

断続的は継続的や連続的と漢字が似ていて非常に紛らわしい単語のひとつです。

天気予報でも意味が分からないと間違った解釈をしてしまうかもしれません。

ぜひ、この記事を参考にしてみてください。