英語の “dangerous” と “risky” の違いとは?意味から使い方まで解説

違いのギモン

「危険」であることを表す英語はいろいろありますが、その中でも”dangerous”と”risky”は割とポピュラーなのではないでしょうか。

どちらも「デンジャラス」「リスキー」というようにカタカナ語としても使われている言葉ですが、この2つの言葉は一体どのように使い分ければ良いのかご存知ですか?

今回は”dangerous”と”risky”の違いについてわかりやすく解説していきます。

結論:”dangerous”は確実に危険なさま、”risky”は危険な可能性があるさま

“dangerous”は「危険であるさま」を指します。

“risky”は「行動に伴って危険を招く可能性があるさま」を指します。

“dangerous”はある物事や行動が確実に危険であることを指しますが、”risky”の方は行動しても何も起こらない場合もあります。

“dangerous”をもっと詳しく

“dangerous”は、一般的に「危険である」という意味で幅広く使われる言葉です。

人が死ぬようなことであったり、ものが破壊されたり、損害を引き起こしたりというような、直接的で確実な「危なさ」を表します。

命にかかわる問題や、自分にとって良くない状況を招くことにつながるので、この「危険」を自分から冒す人はなかなかいません。

また、もうすでに危険な状態にある場合は、”in danger of~“という表現の仕方があります。

“dangerous”の使い方の例

“dangerous”を使った例文をご紹介します。

  1. It’s very dangerous to swim in this river.
    (この川で泳ぐのはとても危険だ。)
  2. Playing with fire is dangerous.
    (火遊びは危険だ。)
  3. He is a dangerous person.
    (彼は危険人物だ。)

①は、この川で泳ぐと命にかかわるような危険につながることを表しています。

②では、火遊びによってけがをしたり事故が起きる危険性があることを表しています。

③では、彼が人やものに危害を加えかねない危ない人物であるという意味で使われています。

“risky”をもっと詳しく

“risky”は、何かしらの行動に伴って危険が生じる可能性があることを指します。

あえて行うならば危険や損害を招きかねないというニュアンスがあり、「冒険的」とも訳せます。

“risky”なことは、間違えたり失敗したりすると危険につながる可能性がありますが、あくまでも可能性であるため、行動したからといって必ずしも危険につながるわけではありません。この点が”dangerous”との大きな違いです。

行動しなければその危険を逃れることもできる一方で、行動しても何もない場合もあるため、回避するも冒すも個人の判断に委ねられるというわけです。

“risky”の使い方の例

“risky”を使った例文をご紹介します。

  1. Nuclear power is risky.
    (原子力発電は危険性がある。)
  2. He is addicted to risky gamble.
    (彼は危険な賭け事に夢中になっている。)
  3. It is risky for you to go there alone.
    (あそこに1人で行くのは君には危ない。)

①では、原子力発電は通常では問題なく使われていますが、もし事故や不具合が生じた場合にはかなりの危険性があるという意味を表しています。

②では、勝つか負けるか定かではない、不確実なことという意味で用いられています。もし負ければ大金を失ってしまうかもしれないという危険な可能性を表しています。

③では、もしかすると1人で行っても無事かもしれないけれども、万が一起こりうる危険な事態を想定しているというニュアンスがあります。

“dangerous”と”risky”の類義語

ほかにも「危険なさま」を表す言葉として、以下のようなものがあります。

  • unsafe
    (安全でない)
  • perilous
    (回避できない危険に満ちている)
  • hazardous
    (対象となるもの自体が危険である)

文脈やシチュエーションに合った言葉を選んで使えると良いですね。

まとめ

以上、この記事では、”dangerous”と”risky”の違いについて解説しました。

  • dangerous:確実に危険であるさま
  • risky:行動に伴って危険を招く可能性があるさま

いかがでしたか?

日本語だと「危険な」のひとことで済んでしまいそうですが、英語になると、少しのニュアンスの違いによって細かい使い分けがあるのですね。

英語を使う際にはぜひ参考にしてみて下さい。