今回ご紹介する言葉は、熟語の「代替(だいたい)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「代替」の意味をスッキリ理解!
「代替」の意味を詳しく

「代替(だいたい)」は、物事に不都合や不祥事が生じた場合、その事柄を見合った別のものに代えることを意味します。
他のものと代えるだけでなく、その対象物に見合ったものと代えることを意味しています。既存のものと同等のもの、代用しても問題ないものと取り換えることを「代替」と言います。
準備していたお祭りの景品が不足しそうになったケースだと、代替品として補充されるものはもともと準備されていたものと同等の価値や機能があるものとなります。
そこの判断基準が「代替」を使う上でとても重要になってきます。
「代替」は主に物事に対して使用します。「AをBに代替する」という形で使われる事が多いです。
あるものを取り除いて、他のものをいれるという意味の「代える」と、取り替えるという意味の「替える」が組み合わさった熟語になっています。どちらも違うものへ対象物を変えることを意味していますが、若干意味が異なります。
- 代:他の人や物にかわって引き受けること
- 替:前のことを止めて別の新しいことを行うこと
「代替」のもうひとつの読み方
「代替」は、だいたいと読まれるのが一般的ですが、漢字の上の読みを音読み、下の読みを訓読みする「重箱(じゅうばこ)読みで「だいがえ」と呼ばれる場合があります。
「だいがえ」と読む場合には、「代替え」という表記もよく用いられています。どちらの読み方、書き方をしても意味は同じですが、本来の正しい読み方は「だいたい」です。一つの知識として覚えておくのがいいでしょう。
「代替」の使い方
- 先日の企画案の代替案を考えてきた。
- 携帯が壊れてしまったので代替品と交換した。
上記の2文では、「代替」が他の漢字と組み合わさり使われています。
代替品
代替品は、「現在使用している製品や物と同等の機能や価値を有しているもの」をいいます。または、その類似品を指します。
「バターとマーガリン」
代替案
「既に発表されている案にとって代わる案」をさします。または、それに劣らない価値を持つ案のことを指します。
プロジェクトやイベント、新規事業計画などで本命の案が上手く機能しないとき、不備があるときなどに代わりに採用される案のことです。
「代替」の類義語
代替(だいたい)には以下のような類義語があります。
- 交換(こうかん):物と物を取り換えること
- 代理(だいり):その人に代わって物事を処理すること
- 交代(こうたい):人が入れ替わって役割を引き継ぐこと
交換の場合、所有者がはっきりとしており、自分の所有の物と相手の所有物を入れ替える場合に用いります。例として挙げることができるのが名刺です。
代理の場合、「代替」の場合は一般的に物が対象となりますが、「代理」の場合は、物と人が対象になります。そのため、言い換えでは使用できないので注意しましょう。
仕事などでよく使われ、代わりに誰かが行っていた業務を引き継ぐときや会議に代わりに出席する際に使用します。
交代は、「代替」と同じく対象が人となります。スポーツなど役職がある場合に用いられることが多く、誰かの代わりに何かをするといった意味合いがあります。
「代替」の英語訳
代替(だいたい)を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Substitute
(代わりに)
例:I will substitute fruits with tomatoes.(フルーツの代わりにトマトを使う)
- change of ownership
(代替)
例:the nature of the change of ownership(所有権の変更の性質)
まとめ
以上、この記事では「代替」について解説しました。
読み方 | 代替(だいたい) |
---|---|
意味 | 他のものに代えること |
類義語 | 交換、代理、交代など |
英語訳 | Substitute、change of ownership |
「代替(だいたい)」は、言い換えができる語が多かったり、日常生活の中でも使用頻度が多い単語になっています。対象となるものや使う場面によって正しく使い分けていきましょう。