「大同団結」の意味とは?読み方は?英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「大同団結(だいどうだんけつ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「大同団結」をざっくり言うと……

読み方大同団結(だいどうだんけつ)
意味複数の党派や団体が、ある共通の目的を達成するために、小さな意見の違いを超えて一つにまとまること
由来後藤象二郎によって行われた反政府運動のスローガン
類義語一致協力、一致団結など

「大同団結」の意味をスッキリ理解!

大同団結(だいどうだんけつ):いくつかの政党や団体が、共通の目的のために一つにまとまること。

「大同団結」の意味を詳しく

「大同」は、同じ目的を持つものが一つにまとまることを意味します。

「団結」は、心を同じくする多数の人々が目的を達成するためにまとまることを意味します。

つまり、これら二つの熟語を合わせた「大同団結」は、「複数の党派や団体が、ある共通の目的を達成するために、小さな意見の違いを超えて一つにまとまること」を表します。

「大同団結」の使い方

  1. 体育祭では、学年やクラスに関係なく、それぞれのチームが大同団結して競技が行われた。
  2. 与党が選挙の際に掲げたマニフェストを果たそうとしないため、野党は大同団結して批判している。
  3. 野球大会で審判に不正があったことが発覚した。そのため、出場したチームは大同団結して意義を申し立てた。

「大同団結」の由来

1887年(明治20年)、後藤象二郎(ごとうしょうじろう)という人物を中心に、当時の政府に対する反対運動が行われました。

彼は、「派閥や細かい意見の違いに関係なく、すべての政党が団結して、財政問題や条約改正などに取り組もう」と訴えました。

この意図を表すスローガンとして、「大同団結」という言葉が生まれました。

 

このように、「大同団結」は明治時代の歴史に由来を持つ四字熟語なのです。

「大同団結」の類義語

「大同団結」には以下のような類義語があります。

  • 一致団結(いっちだんけつ):大勢の人が共通の目的を達成するためにまとまること。
  • 一致協力(いっちきょうりょく):ある目的のために多くの人が力を合わせること。

「大同団結」の英語訳

「大同団結」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • unite for a common purpose
    (共通の目的のために協力する)
  • act in a body for same purpose
    (目的のためにまとまって行動する)
  • unity in the common interests
    (共通の目的を持った団結)

まとめ

以上、この記事では「大同団結」について解説しました。

英語訳unite for a common purpose(共通の目的のために協力する)

読み方大同団結(だいどうだんけつ)
意味複数の党派や団体が、ある共通の目的を達成するために、小さな意見の違いを超えて一つにまとまること
由来後藤象二郎によって行われた反政府運動のスローガン
類義語一致協力、一致団結など

「大同団結」のように、歴史上の出来事を由来にもつ四字熟語は他にもあります。

四字熟語から歴史を学ぶことができるのです。